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プーチンの帝国―ロシアは何を狙っているのか

プーチンの帝国―ロシアは何を狙っているのか
By 江頭 寛

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  • Amazon.co.jp ランキング: #520533 / 本
  • 発売日: 2004-06
  • 版型: 単行本
  • 333 ページ

エディターレビュー

出版社/著者からの内容紹介
圧倒的な支持を得て安定しているかに見えるプーチン政権も、実のところ数々の不安要因をかかえる。日本との領土問題、パイプラインなど日露間の関係も詳述する。

内容(「BOOK」データベースより)
ロシア政府や財界内部の権力をめぐる暗闘は、日本人の想像を絶するすさまじさ。その一部始終を明らかにした。

内容(「MARC」データベースより)
プーチン政権の成立から今日までを描いた迫真のドキュメント。国有財産の奪取、陰謀、暗殺、官職の突然の罷免、企業の乗っ取り…。ロシア政府や財界内部の権力をめぐるすさまじい暗闘の一部始終を明らかにする。


カスタマーレビュー

問題設定のない本3
プーチン政権下のロシア政治の実情を丹念に説明している。力作ではある。しかし、問題設定がなされないまま、ロシアで起こっている様々な事象が次々に記述されていくので、読み続けるのが非常に苦痛である。たとえば、この本を読むと、プーチン政権下でも政財界で汚職が蔓延していることが分かる。それなら、「なぜ、KGB出身の人物が大統領の座に就いているにもかかわらず汚職がひどくなるのか」といった問題設定が可能だろう。このようなテーマを設定すれば、話があっちに行きこっちに行きすることは避けられたのではないか。また、登場人物を思い切って整理することもできたはずである。フリーランドの『世紀の売却』のように、キャラが鮮明であれば登場人物が多くてもウェルカムであるが、顔や性格がさっぱり不明な人物が次々に出てくると、読者の負担は大きい。最後に、ロシア研究に携わっている専門家にとって致命的なことは、註がまったくないことである。これでは、いくら興味深いエピソードが綴られていても、引用することができない。読み物としての楽しさに欠けている一方で、専門家にとっても使い物にならないのでは、いくら力作でも星は3個である。

隣国なのに韓国よりも遠い国5
単純に面白い。特に経済小説が好きな人にはお勧め。
本書はプーチン登場以前から登場以後(2004年春)までを、クレムリン内の権力闘争から国際政治の経緯までを丹念に記述している。また、日本が開発に携わろうとしている極東部の天然ガスで、中国、アメリカの思惑をかいくぐって、政府と商社が割り込もうとしている情勢も記述されており、非常に興味深い。

ロシアの過去10年間の現代史を読み取る目的で読んでもいいし、また新聞の活字になる断片的な情報の裏側で、何が行われているのかを知るにも良い。そして、ロシア人特有の権力闘争も非常に興味深く、国外にいる敵対的な(ロシアの)要人を暗殺することも厭わないところなど、驚かされる点もある。

現政権を盤石なものにするために、先祖返りを始めているロシアの内情を知るのに適した一冊。

プーチンの手腕とともに米国の国益追及もよくわかる5
 プーチンの台頭から現在までを詳しく書いた本である。検事総長スクラートフをスキャンダルでつぶした話はテレビで報道されていたが、本書にはそれ以外の権力闘争・利権争いが詳細に書かれている。暗殺も日常茶飯事だ。それにしてもロシアの民主化に続く大混乱を納めたプーチンおよびその盟友のアナトーリー・チュバイスの辣腕には感心した。読んでいてロシア政界は人材の層が厚いと思った。さすがに米国と覇を争っただけのことはあるなと思った。
 米国のブッシュ大統領がロシアを軽んじ、国益追及のためロシアの衛生国に進出し、ロシアの警戒感を招いた経緯も詳しく書かれている。