あなたのマンションが廃墟になる日――建て替えにひそむ危険な落とし穴
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #153751 / 本
- 発売日: 2004-03-26
- 版型: 単行本
- 286 ページ
エディターレビュー
出版社/著者からの内容紹介
壊さねば儲からない業界の論理に左右され、まだ居住可能な老朽棟が壊されている現状を描く。集合住宅が抱える構造的問題を精緻な取材をもとに検証した話題の書。
内容(「BOOK」データベースより)
なぜか日本のマンションは「30年」という欧米の3分の1にも満たない短い期間で壊され、新築されている。現在、築後30年を過ぎて「建て替え」の問題に直面している分譲マンションは27万戸。それが10年後には100万戸にまで膨れあがるという。これらのマンションの「建て替え」を推進させるため、大手不動産会社や建設会社の強い圧力を受けた国が成立させた「マンション建て替え円滑化法」が、02年12月から施行されている。老朽化したマンションはどんどん壊して建て替える。際限なきスクラップ&ビルドの大波が日本を覆いはじめた。だが当事者の住民たちは出口のない難題に苦しめられていた…。
内容(「MARC」データベースより)
永住するつもりで購入したのに、ローン完済時には住めなくなる!? 「終のすみ家」として購入したはずのマンションが30年で建て替えられ、その機に住戸で失う人がいるという。日本の住環境の危険な側面を描く。
カスタマーレビュー
マンション購読者必読
近年の大マンションブームに乗りマンションを購入しようかどうかと迷っている人は多くいると思います。一生の借金をしてマンションでいいのか?やっぱり一戸建てがいいのか難しいところです。
この本は、(メーカーのたくらみからか?)以外と知られていない、マンションの30年後の現実をとてもよくまとめてあると思います。一度読んでから再考察するのが賢明かも知れません。
また、話はただマンションのみに限らず、どうして現在のようなマンションブームになったのかなど、政治的な背景や他国との比較も交えてありなかなか読み応えのあるものになってると思います。
今を知ること、今を知らされること。ですか?
警告なのか、今を知ることを強く勧めているのか、じゃあどうすれば良いという解を探しながら読み進みました。つくり手、売り手から買う方の立場にシフトした自分にとって、なるほどに思えた内容も多く、買い手の勉強不足に加え、知らないことへの恐ろしさ、知ることの大切さに警鐘を鳴らしてくれる本著には大いに共感します。
その後のフォローは?と疑問視する部分もありますが、それは改善策を講じれる人間がこの本とユーザーとの仲介をすれば良いと思います。現状を認識し、善処策をパートナーとして共有できる「腕利き」がこの本を広く配布する有効性を感じます。
多摩の安売り公団住宅に飛びつくユーザーについてのニュースを見ると、やはり値段なのかなと感じますが、品質や住まい方こそが重要だということをこの本で勉強してもらいたい。今も昔も何故にここまで、高価な住宅という買い物に対して無警戒なのかが理解できません。
永住するつもりで購入したのにローン完済時には住めなくなる?!
マンションに住んでいる人にとって、本書は、とても勉強になります。同時に、ぼんやりしていると今住んでいるマンションから追い出されるかもしれない、という危機感を呼び覚ましてくれる本でもあります。
皆さんはご存知でしたか。
マンションの所有関係を規定する法律である区分所有法は1983年と2002年の法改正で、建て替えを推進しやすいように変更されたことを。
それまでは「全員合意」が原則だったのに1983年の法改正で「五分の四以上の賛成」と条件が緩和され、2002年には客観要件を削除した区分所有法改正案が成立してしまいました。
客観要件が削除された、ということは、修理すればまだ使えるかもしれないマンションでも、「ともかく建て替えればいいじゃないか」というお金に余裕のある所有者が8割に達すると、建て替えられてしまうということです。賛成できない残りの2割の人は建て替えに伴う負担を負いきれない可能性が高く、もしも強引に建て替えが行なわれれば、参加できない人(主に高齢者)は「住宅難民」にさせられてしまうのです。
自分が高齢に達した時のことを想像すると、とても恐ろしい話です。
鉄筋コンクリートで長期間使えるはずなのに、なぜか日本のマンションは「30年」という欧米の3分の1にも満たない短い期間で破壊され新築されている、と著者は言います。大手不動産会社や建設会社の強い圧力を指摘する著者は、その元凶である田中角栄に舌鋒鋭く迫ります。
単に過去を糾弾するだけでなく、神戸震災で表面化した被災マンション建て替え問題、破壊せずに建物を再生させるリファイン建築の実例、太陽の光を利用したシステムや「無暖房住宅」、定期借地権の本来の姿など、今後の希望のタネも著者は提示しています。
著者の「スクラップ&ビルドは結局、高くつく」という主張が伝わってくる一書でした。





