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アメリカはなぜヒトラーを必要としたのか

アメリカはなぜヒトラーを必要としたのか
By 菅原 出

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  • 発売日: 2002-07
  • 版型: 単行本
  • 254 ページ

エディターレビュー

出版社/著者からの内容紹介
アメリカの対外政策に大きな影響を与えてきた反共エリート集団の暗躍を、ナチスと親密な関係を築いていたブッシュ一族などを中心に描いた驚愕の米外交裏面史。

内容(「BOOK」データベースより)
1920年代からソ連邦の崩壊にいたるまで、アメリカの外交戦略には、明確なパターンがあった。それは「共産主義に対抗するために独裁者を援助し、育てる」というものである。この最初にして最悪の例がヒトラーのナチスだったといえる。第一次世界大戦で焼け野原となったドイツが、十数年後にはヨーロッパを席巻する軍事大国になれたのは、ブッシュ大統領の一族など、アメリカ政財界の親ナチス派の援助に負うところが大きかったのだ。戦後、この親ナチス・エリート集団は、反共工作のために各国の独裁者、麻薬王、そしてイスラム過激派とも手を組んだが、多くの場合、最終的にはみずからが育てた独裁者たちと対峙することになった。本書は、アメリカ外交の舞台裏で暗躍したこの黒い人脈にスポットライトをあてる、きわめて刺激的なノンフィクションである。

内容(「MARC」データベースより)
ヒトラーから9.11同時多発テロにまでつながる、アメリカと独裁者を結ぶ黒い人脈。アメリカ外交の舞台裏で暗躍したこの黒い人脈にスポットライトをあてるノンフィクション。


カスタマーレビュー

タイトルからは想像も出来ぬ斬新な視点に圧倒される5
著者は会員制の情報誌やニュースレターの世界での執筆は長いが、単独の出版はこれがデビュー作となる。タイトルだけ見ると、「第二次世界大戦時にアメリカがドイツと秘密裏に交渉をしていた」という数年前から頻繁に見られる視点の焼き直しのように思われるが、中身を読んでみると、その題材こそ史実の中から拾っている部分があるものの、それはまさに最近の対テロ戦争や米露接近、そして中東和平の挫折に至るまでの明確な分析基準を提供するためのチョイスであることが分かる。多くの国際政治学者がアメリカで研究を積んでくるのとは違い、著者は世界の情報の交差点アムステルダムで、イスラム圏やアフリカからの留学生とともに研究をして来たという。そのせいか親米・反米といった範疇におさまらない斬新な視点は、今日の国際情勢を「先が見えぬ情勢」という無責任な一言で片付けてしまっている既存のエリート層に厳しい一撃を与えるものとなっている。真のインテリジェンスに触れたい人、そして外務官僚や商社幹部にも、是非ともおすすめの著と断言できる。

日本人が知らなかった欧米世界の深層海流5
第2次世界大戦を、「民主主義勢力対全体主義勢力」といった単純な色分けで学んできた日本人にとって、本書が描き出す第1次大戦から第2次大戦にかけての英米独三つどもえの財閥間の抗争を知ると、欧米世界の計り知れない深層海流を垣間見た思いにとらわれるだろう。ヒトラーは、政権獲得に当たって英米の親ドイツ派財閥の支援を受け、共産主義ソ連との防波堤役を期待された。ダレス兄弟やブッシュ一家はまさにアメリカの親独派の中枢だった。戦中も戦後も米独闇の回路は反共を大義名分に継続し、9・11事件発生の背後にまで及んでいる。欧米知識層では常識化しているこうしたインテリジェンス・ヒストリーを知ることこそ今日本人に求められている。情報に携わるすべての人に必読の書である。

すばらしい5
「アメリカがドイツを支援した。」という日本では認識が薄い
ことに関して、とても分かりやすく書かれている。
引用している文献も細かく公表しており、「○○の陰謀説」
の類の本とはレベルが違う。 筆者はオランダの大学にいた
そうだが、学術本としても十分通用すると思う。
外交とは何か、国益とはなにか、外務省スキャンダルの

続く日本にこの様な若手作家が出てきたこと喜ばしい限り
です。次回作も期待します。