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学者 この喜劇的なるもの

学者 この喜劇的なるもの
By 西部 邁

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  • Amazon.co.jp ランキング: #594756 / 本
  • 発売日: 1989-06
  • 版型: 単行本
  • 228 ページ

エディターレビュー

内容(「BOOK」データベースより)
それはちょっとしたコメディであった。東大駒場騒動の全過程を回想しつつ、学者たちの愚行ぶリを痛罵・哄笑する私の喧嘩始末記。


カスタマーレビュー

折原の文章もつまらないが、西部の学問論も、今となっては古風な感じがする4
 今からちょうど20年前、87年後半から88年3月にかけて東大駒場を舞台に繰り広げられた、中沢新一採用人事をめぐるドタバタ劇について、中沢採用を実現しようとして敗れ教授職を辞した著者が内幕を描いたもの。明確に、東大駒場を「傷つける」意図で書かれている。
 著者には同趣旨の本として、88年7月に出版した『剥がされた仮面/東大駒場騒動記』があるが、そちらは著者が辞職直後から雑誌などに発表し始めた内幕暴露・駒場攻撃記事や中沢らとの対談も収められ、臨場感タップリ。事件の推移を知るには、本書より参考になるかもしれない。
 対して89年6月刊行の本書では、前著には触れられていなかった事件の細部についても報告・分析されているが、著者自身の思想遍歴や理念の説明にも多くページを割き、西部邁という一人の「学者」が事件にどう対処したか、それは何故か、といった視点を柱にしている。これは同時に、「西部は中沢採用問題の紛糾を収拾するため中沢に立候補取り下げを頼んだが、拒否されて退くに退けなくなり、辞職に追い詰められた」という観察を否定する意図もあったろう。本としてのまとまりは本書が上だが、どっちが面白いかはビミョー。
 それにしても、かつて「初めからポスモな空気の中で学生生活を始めた連中の学問は悲惨な状態だ」みたいな発言をしてた大澤真幸は見田宗介の人脈だし、宮台真司も中沢のことを貶してた。最近では四方田犬彦が由良君美の思い出を本にしたり、島田裕巳が中沢批判の本を書いたり、余震はまだ続いている感じ。ちなみに、書名は福田恆存『人間・この劇的なるもの』を踏まえている。

最高学府とは何なのかと考えさせられる書1
現在でも名を知られた、各学問分野の著名な東京大学の教官たちが登場し、およそ平素の言動とはかけ離れた、子供のような発言を繰り返す。恐らくこの実態は、今日の大学にも引き継がれているのだろう。象牙の塔に籠もった、学者たちの本性が垣間見れる貴重な報告だ。