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ユリイカ2008年12月臨時増刊号 総特集=初音ミク ネットに舞い降りた天使

ユリイカ2008年12月臨時増刊号 総特集=初音ミク ネットに舞い降りた天使
By 鈴木 慶一, 平沢 進, 佐々木 渉, 東 浩紀, 増田 聡, 濱野 智史

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  • 発売日: 2008-12-12
  • 版型: ムック
  • 237 ページ

カスタマーレビュー

現地、現場、現物の基本で初音ミクを聴いてみよう5
ボーカロイドで、一世を風靡した「初音ミク」を語ろうという企画。
文芸評論誌という性格上、最新の情報を掲載しているわけではない。
歌が下手な人でも、歌を製作することができるようにしてくれる道具としての評価はそれほど深くない。

初音ミクを利用して、なんらかの制作している人たちには、何も新しい情報がないように感じるかもしれない。
また、もってまわったような表現にいらいらすることもあるかもしれない。
社会現象としての初音ミクを語るのではなく、文芸活動としての初音ミクに焦点をあてるのが「ユリイカ」だからだろう。

初音ミクを知らない人向けの本だと思うとよいかもしれない。初音ミクの曲だけ聴いていた人にも、役立つ情報はある。
参考になるひとが読むとよい。

「がくっぽいど」 を聞かず嫌いでしたが、この本で「がくと」の話もあり、すこし親近感が沸きました。

全力で初音ミクを語るユリイカ5
 本書は初音ミク(とボーカロイド)を軸に、ありとあらゆる考察(音楽・SF・著作権・キャラクター論・・・)をまとめた本です。数枚のイラスト以外は全て活字なので、つい勢いで買ってしまうと、あまりの文章の量に圧倒されます。
 それでも初音ミクを中心に、これだけ多方面に語れる事ができるという事に驚き、「ついにここまで来たんだ」という感動すら覚えました。中には批判的なものも無くはないのですが、それすら普通のファンブックにはない新鮮さを感じました。
 ミク関連のブログでは物足りなかった人はもちろん、勢いで買ってしまった人(笑)も読んでみる価値がある内容です。固い内容が苦手な方は、とりあえず一番後ろから拾い読みをしてみるのも良いかも。

初音ミクやその周辺を多角的に捉える評論本5
 筆者がそれぞれの立場から初音ミクやその周辺について語っており、いろいろな角度から初音ミクという現象を捉えることができる。
 特におもしろかった点をいくつかあげておくと、まず、初音ミクの開発者である佐々木渉氏のインタビューが意外にはっちゃけており、とがった感じ(?)で楽しめる。鈴木慶一へインタビューという人選は想定外だったが、鈴木氏の発言は非常に的を射ており納得できるものであった。討議における東浩紀の「初音ミクによって音楽がどうかわるのか」「同人音楽は焼畑農業なのか」といった問いも鋭く、考えさせられる。濱野氏の、ニコニコ動画のコンテンツについて語れない理由として、「コメントを含めて作品を消費しているから」という話も非常に共感できるものである。また、初音ミクが歌う歌詞が自己言及的なものから普遍的な内容のものへと移っていった経緯の考察が最近いくつかのブログで話題となっているが、本書の有村悠によるキャラクター消費についての論考が最もよくまとまっており、納得いくものであった。
 この本は評論本である。見下しているだとかミクがかわいそうだとか言ってる人もいるが、ファンブックか何かと勘違いしているのではないか?
 
 本書はボリュームたっぷりな上、内容も非常に濃く、読んだあともいろいろ考えさせられ、自分は十分に堪能することができました。