ユリイカ2003年12月臨時増刊号 総特集=ロラン・バルト
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #172258 / 本
- 発売日: 2003-12
- 版型: ムック
- 229 ページ
エディターレビュー
出版社/著者からの内容紹介
特集 ロラン・バルト
カスタマーレビュー
今こそバルト的な「弱さ」が求められている
ロラン・バルトの特集。蓮実重彦、多木浩二、松浦寿輝らが談話を寄せている。
蓮実重彦はバルトを“せせらぎ”に例えている。“どこに流れていくのかはわからないのですが、いま足をひたしているその流れが心地よい”。そしてバルトが映画を好まなかったことについて、“映画もまた流れはするのですが、その流れが方向を持ち、終わりを目指す物語を作ってしまうことに彼は恐ろしい恥ずかしさを覚えたのではないか”と分析している。
松浦寿輝は、バルトが最後まで小説を書かなかった、あるいは書けなかったことについて、“嘘デタラメの名前を書きつけてみることの下品さに彼は耐えられなかったはず”と語り、晩年のバルトを“「これから書こうとしていて、まだ書かずにいる彼自身」をめぐってメタ次元で思考することに、ある快楽を見い出していた”と指摘する。
“「アロガンス」(厚顔無恥)に陥らないことが美学”とする、こうしたバルトの姿勢に共感を持つ。はっきし言ってかっちょいい。蓮実重彦の言葉を借りれば今は“「アロガンス」が民主化”されてしまっているサイテーの世の中である。当然誰もバルト自身にはなれないけど、今こそバルト的な「弱さ」の感受性が必要な時代なんじゃないかと思う。


