黄色い雨
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #290784 / 本
- 発売日: 2005-09
- 版型: 単行本
- 206 ページ
エディターレビュー
出版社 / 著者からの内容紹介
この小説を読むことで、あなたの世界は全てが変わってしまうだろう
沈黙と記憶に蝕まれて、すべてが朽ちゆく村で、亡霊とともに日々を過ごす男。「悲しみ」や「喪失」といった言葉はこの小説には必要ない。悲しみや喪失は、ここには空気のように偏在しているから。なのに、なぜ、すべてがこんなにも美しいのだろう? ——柴田元幸
スペインから彗星のごとく出現し、世界に<冷たい熱狂>を巻き起こしつつある、この奇蹟の小説を体験せよ!
内容(「BOOK」データベースより)
沈黙と記憶に蝕まれて、すべてが朽ちゆく村で、亡霊とともに日々を過ごす男。この小説を読むことで、あなたの世界は全てが変わってしまうだろう。スペインから彗星のごとく出現し、世界に“冷たい熱狂”を巻き起こしつつある、この奇蹟の小説を体験せよ。
内容(「MARC」データベースより)
夜が、あの男のためにとどまっている。闇に閉ざされたアイニェーリェ村で、いったい何が起こったのか? スペインから彗星のごとく出現し、世界に「冷たい」熱狂を巻き起こしつつある奇蹟の小説。
カスタマーレビュー
「本当に死んだのは自分ではなくて時間なのだ」
降りつもるのは冷たい雪、黄色い雨、降りつもるのは沈黙、時間・・・いままで一度も出あったことのない、不思議な感覚の小説でした。
記憶とは、思い出とは、忘却とは、そして存在とは、と、この物語は問いつづけてやまないのです。
そして読者は気づくことになります、読者の心の奥深く、たしかにアイニェーリェ村は存在するのだと。
フリオ・リャマサーレスによる他の小説もさることながら、詩や紀行文も読んでみたくなりました。
とても魅力的な、期待される作家だと思います。
ドンピシャ!
装丁と、柴田元幸さんの推薦文?に目を惹かれて買いましたが、読んでびっくり。
とてもすばらしい!しびれました。
朽ちてゆく村の描写が息を呑むほど美しく、そこに取り残された主人公の深い孤独が、
読んでいるうちにじわじわこっちに染み込んできます。
極限の状態では、人は記憶や思い出しか共にすることができない、という残酷な事実に
胸が締めつけられました。
読んでいて、小説世界の風景や、季節の(特に冬)においが
勝手に立ちのぼってくるんだから、たまらない。
自分もその世界に居るような感覚。
そんなにまで引き込んでくれる小説には、
今までそんなに出会ったことがありません。
ある意味危険な読み物です。
個人的には大好きですが、あまりに暗いし、ストーリーに動きが少ないので、
途中で投げ出す人もいるかと思います。でも傑作です。
あんまり勧めたくない種類の傑作です。
朽ち果てていくその過程を
押井守の『天使の卵』と比較したら怒られるだろうか?
人は誰でも失われゆくものを悲しむとともに、
そこに抗い難い美を感じ、慈しむ。
喪失感を描いた作品は数あれど、
人が、村が、そしてその記憶までもが
徐々に朽ち果てていくその過程を、
これほどまでに精緻に描いた文学を私は知らない。
人とも亡霊ともつかぬ者たちが
口を開き言葉にならない泡を吐き出す。
それは「詩」なのだ。
その心の中にだけ響くコトバを、
原語で味わえないということだけが悔やまれる傑作である。





