アメリカ東アジア軍事戦略と日米安保体制―付・国防総省第四次東アジア戦略報告
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #755741 / 本
- 発売日: 1999-07
- 版型: 単行本
- 221 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
アメリカのアジア太平洋戦略に則って強行された新ガイドライン安保、強化する日米軍事同盟の意図は何か?米政府・軍部の資料をもとに冷戦後のアジア太平洋戦略の政策意図を探り、日本の外務省ホームページ「日米安保Q&A」を手がかりに、日米安保体制の問題点を検証する。
内容(「MARC」データベースより)
アメリカのアジア太平洋戦略に則って強行された新ガイドライン安保。強化する日米軍事同盟の意図は何か。米政府・軍部の資料をもとに冷戦後のアジア太平洋戦略の意図を探り、日米安保体制の問題点を検証。〈ソフトカバー〉
カスタマーレビュー
日米安全保障関連文書の読み解き方を会得しよう!
冷戦後、唯一の超大国となった米国の国防戦略のあり方は、即、国際社会を左右しかねないほどの影響力を持つ。とりわけ、アジア・太平洋地域で最大の米軍基地を抱える日本は、それと不可分である。従って、米国の要人の演説や記者会見の内容には、とても無頓着ではいられない。CNNで見逃がしたら、米国務省や米国防総省のホームページにアクセスして、内容を吟味することも大切だ。そう考えるのは、外交関係者、ジャーナリスト、研究者に限らない。ただ、権力側から出された文書の意味や位置付けを直ちに理解することはなかなか難しい。
「メディア・リテラシー」という言葉がある。メディアが出した情報を読み解く力ということができるだろう。本書の趣旨は、いわば「ドキュメント・リテラシー」というのが適切ではないか。本書は、日本の外務省ホームページにある「日米安保Q&A」と、米国のアジア・太平洋での国防戦略の要となる「米国防総省第四次東アジア戦略報告」を取り上げ、それらを読み解いたものである。日米政府の安全保障関連の文書をどう読み解き、分析するかのノウハウを、説いたものである。
政府文書の中でも、特に、安全保障関連は分かりにくい。専門家集団のみによる議論で政策が進められているというのが現状ではないだろうか。本書は、そうした不健全な状況に、市民の参加を促す書だといえる。すなわち、お上の掲げた文書の裏にある意図を、どのように読み取るかを説いた「市民の味方」ともいえる貴重な企画だと思う。本書の注に掲げられた文書をインターネットで探し出して読むことも、ドキュメント・リテラシー」の力を付けることにもなり、著者のノウハウを会得できることにもなる。
私見だが、日米の安全保障関係の法律や文書は、英語から逆読みした方が、むしろ、その意図が明解に述べられていて、分かりやすいのではないかと思う。これは、本書を含め、「超明快訳で読み解く日米新ガイドライン」(日本評論社)や「英語で日本国憲法を読む」(グラフ社)を最近読んだ実感である。日本では有事法制が閣議決定され、国会では今後、法案をめぐる喧々諤々の議論が展開されることを期待したいが、本書は、日米の安全保障関係の文書の読み解き方を説いたものとして、その意義は決して小さくない。
本書と共に、アジア・太平洋の米軍の歴史的経緯や将来展望を論じた長島昭久氏の「日米同盟の新しい設計図」(日本評論社)や、日米同盟の現在を権力者側からリポートした船橋洋一氏の「同盟漂流」(岩波書店)を併読すると、日米の安全保障関係をさらに立体的に理解できるのではないか。(snowy)


