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[オーディオブックCD] 芥川龍之介 05「妙な話」

[オーディオブックCD] 芥川龍之介 05「妙な話」
By 芥川龍之介

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  • Amazon.co.jp ランキング: #140456 / 本
  • 発売日: 2008-01-29
  • 版型: CD

エディターレビュー

内容紹介
「妙な話」

ある冬の夜、「私」は旧友の村上から、銀座のある珈琲店で、妹である千枝子が語ったという妙な話を聞く。
その話とは見ず知らずの赤帽が、中央停車場で2度にわたり千枝子に夫のことで語りかけ、そしてその赤帽が、戦役のためマルセイユに派遣されていた千枝子の夫の前にまであらわれた、というものであった……。

「春の夜は」

芥川ワールド……「春の夜は」をキーワードにした9つの状景。僕はコンクリイトの建物の並んだ丸の内の裏通りを歩いていた。すうと何か匂を感じた。何か、?……漱石の夢十夜の芥川龍之介版と言った感じであろうか。さすがは短編の巨匠と言う短さに、あっという間に次へ進む。だが芥川龍之介の頭の中を覗いたような面白さがある。

「機関車を見ながら」

人はなぜ機関車の真似をするのか? それは機関車に何か威力を感じる、或は機関車のやうに激しい生命を持ちたいからである。
我々は、我々の自由に突進したい欲望を持ち、その欲望を持つ所におのづから自由を失つている。
我々はどこまでも突進したい欲望を持ち、同時に又軌道を走つてゐる。 しかも我々を走らせる軌道は、我々自身にもわかつていない。あらゆる解放はこの軌道のために絶対に我々には禁じられている。
もし機関車さへしつかりしていれば、 —— それさへ機関車の自由にはならない。或機関手を或機関車へ乗らせるのは気まぐれな神々の意志によるのである。ただ大抵の機関車はさびはてるまで走ることを断念しない。
我々はいづれも機関車である。我々の仕事は空の中に煙や火花を投げあげる外はない。土手の下を歩いてゐる人々もこの煙や火花により、機関車の走つてゐるのを知るであらう。或はとうに走つて行つてしまつた機関車のあるのを知るであらう。「人は皆無、仕事は全部」といふフロオベエルの言葉はこのためにわたしを動かすのである。 あらゆる機関車は彼等の軌道により、 必然にどこかへ突進しなければならぬ。もつと早く、 —— その外に彼らのすることはない。


カスタマーレビュー

芥川龍之介の世界を音で!4
朗読をしたものです。自分レビューで失礼します。
この作品は、朗読ポッドキャストで配信したものを再編集したものです。
芥川龍之介の頭の中がかいま見られる小作品たち。

「妙な話」…赤帽がとてもインパクトある存在としてでき来る作品。世にも不思議な物語という感じの話しです。登場人物の私を芥川龍之介として読んでいます。

「春の夜は」…頭の中がザッピング状態になる作品。野菜サラダの匂いってどんな匂いでしょうね。

「機関車を見ながら」…芥川龍之介が子供と遊んでいる時に見たであろう風景。父としての芥川龍之介が子を遊ばせながら、こんな事を考えていたのかと発見できる作品です。

可笑しな悪夢5
まるで悪夢を見ているかのような不思議空間に連れ込んでくれる芥川作品だが、そこに魅力を感じて色々と読んできた。しかし、読むのと聴くのとでは意外と違うのだと実感。あのミステリアスでいてシュールな世界を音で楽しむのもいいのでは…。