世界の半分が飢えるのはなぜ?―ジグレール教授がわが子に語る飢餓の真実
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #37424 / 本
- 発売日: 2003-08
- 版型: 単行本
- 182 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
ぼくたちはこんなにお腹いっぱい食べられるのに、世界にはなぜ飢える人びとがいるの?―国の政治腐敗、市場原理主義経済の支配、止むことのない戦争、そして自然環境の破壊。息子カリムの疑問に答え、ジグレール教授は人びとが飢えるほんとうの理由を、ひとつひとつ実例をあげてわかりやすく解説していきます。飢餓問題研究の第一人者が、飢えの撲滅を目指して次代に語る、必読の書。
内容(「MARC」データベースより)
ジグレール教授が息子カリムの疑問に答え、人々が飢える本当の理由を、対話形式でわかりやすく解説。国の政治腐敗、市場原理主義経済の支配、止むことのない戦争…。飢えは決して「運命」や「自然淘汰」ではないことを説く。
訳者 たかお まゆみ, 2003/08/29
国連人権委員会「食糧に対する権利」の中心人物
国連のアナン事務総長はミレニアムにあたり、「人類は長足の進歩を遂げたのに、最も基本的な人権である『食糧に対する権利』を否定されている人が8億人もいる。しかし、今われわれは、歴史上のどの時期よりも飢えと貧困との戦いに勝つ可能性を有する」と演説をした。その流れをうけ2003年4月から、人権委員会において経済的・社会的・文化的権利についての討議が始まったところだ。中でも最も注目されているのが「食糧に対する権利」の討議であり、その中心で特別報告者として活躍しているのが本書の著者ジャン・ジグレール。
国連のこの任務を帯びて、ジグレールは世界の飢餓地帯を巡回しているが、南北問題の解決に若い頃から全力を傾けていたジグレールにとって、今回の役目はもっとも似つかわしいものかもしれない。
スイスの銀行の不浄資金問題を世界に問い、そのかどでスイス金融界から七件の訴訟を起こされ給与は差し止め(係争中)。そうした抑圧にも屈せず、ATTAC(公正な世界貿易を求める世界に広がる市民運動)の創立に勢力を傾け、イラク戦争反対にみられた世界市民の連帯に光明を見出す。欧州ではチョムスキーと並ぶ熟年組反グローバリズムの先鋒と評価されている69歳。
本書は、そんな著者の思いがダイアローグを重ねながら余すことなく静かに語られ、叙情溢れるイラストで美しく織り成された比類のない一冊。ティーンのうちに本書を読んでおくのと読まないのでは世界観に関わると評したとしても、反感を買うことは少ないのではないかと想像する。
カスタマーレビュー
飢餓は遠い国の出来事ではない。
世界には十分な食料があるにもかかわらず、なぜ飢える人々が現実に存在するのか。この本はその問を明快に解き明かします。著者はジュネーブ大学の教授で、飢餓問題の専門家であり、国連などでも活躍中の人物であるようです。
なぜ飢える人々がいるのか。それは天候や環境といった「天災」ではなく、きわめて「人為的」なものであることがこの本で説明されます。たとえば政治体制、あるいは国際経済、そして力を強めるグローバル金融資本。これらの要因が複雑に絡み合い、収斂する場が世界中を襲う飢餓を引き起こしているのです。このことが多くのエピソードによって語られます。
著者はこれらの問題を解決することが非常に難しい問題であると縷々述べていきます。しかし大切なのは、もはやこれは南北問題ではない、という最後の指摘です。「北」の国々にもすでに不平等が浸透しようとしている、それはもはや政治によってコントロールできなくなりつつある国際経済のためであり、今我々はこのことを真剣に考えなければならない時期に来ている、というのです。
息子カリムとの対話という形式で書かれていますが、高校生、大学生にも読み応え十分の本です。ぜひご一読を。
「飢え」との闘い・「無関心」との闘い
今までに読んだどの本よりも、「飢え」の原因について、わかりやすく、しかし驚くほど詳しく解説している、素晴らしい本です。
マルサスの「人口論」が根本的に間違っているなど、今まで考えたことさえありませんでした。
「飢え」は、決して「天災」や「運命」などではなく、一握りの人間によって人為的につくられている「人災」であること、また北の豊かな人たちが、南の多くの飢えている人たちに「無関心」であることを、この本は教えてくれます。
「愛の反対は無関心です。」と言った人がいますが、この本を読むとその言葉が真実であることを実感できます。
世界から「飢え」を無くしたいと、ほんの少しでも思っている全ての人に関心を持って読んでほしい本です。
私は、「現代人必読の書」という言葉は好きではありませんが、この本は、間違いなく「現代人必読の書」といえると思います。
皆さん、ぜひ、関心を持ってください。
国際関係学、貧困問題の入門に最適!
飢餓問題研究の第一人者である著者が、親子対話方式で語る貧困に関するレポートです。28のテーマにがとてもわかりやすくまとめられており、基本的な必要知識も順を追ってちりばめられているので予備知識がなくても簡単によめると思います。また、内容は必然的に経済のグローバル化の問題や戦争、政治などにも深く関わっていくので、社会科学系(特に国際関係学を志す人は必読!)の学問を始める足がかりにもちょうどよいと思います。
字の大きさや表紙の雰囲気から、低い年齢をターゲットにしているようですが、大学生以上の方にこそ読んでほしい一冊です。





