キリスト最後のこころみ
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #461431 / 本
- 発売日: 1990-03
- 版型: 単行本
- 489 ページ
カスタマーレビュー
スリリングな読書体験
映画『最後の誘惑』の原作でもある本書は、生きる糧としての信仰とは何か、という問いを神から託された一人の男を通して私達に投げつける。
「聖書」として語り継がれた物語を大胆に解釈した本書は、欧米とは宗教に対するスタンスが違う日本社会において、難解なものであるかもしれない。
しかし、私達は現代において、オウムやアルカイダの例を引くまでもなく、様々な宗教的問題と直面している。
一人の男の物語として読むか、宗教哲学として読むか、それは読む人間の自由だ。
本書には間違いなく、2000年に及ぶ聖書の解釈を揺るがす何かがある。
REAL
難解な文書はなく物語として十分理解出来ますがこの作品の意味を知るには聖書の知識が必要と感じます。
(自身は聖書を読んだ事がなく聖書を意訳したキリストの生涯を読んだ程度なので意味をどこまで理解できたかは不明です。)
大工の息子が神に選ばれ、人として生きようと神に抗(あらが)うがそれを許さぬ神。徐々に神の子の使命を受け入れるイエス。
(イエスの抗いは快楽への欲求にも触れています。)
神の子として人類の贖罪のため十字架にかけられるには人類の中でその人のみが経験しなければならない恐ろしい試練、闘い、綺麗事ではすまされないものが必ずある。
そうでなければならないという作者の思い、誰も知らぬ真実は何かを求める思いやイエスを敬愛する精神それらが作品のリアリティを生んでいると感じます。
十字架にかけられた後のイエスとキリキヤのタルソの律法学者パウロとの対話は圧巻でイエス磔刑以後のキリスト教の成り立ちへの痛烈な皮肉となっています。
聖書のキリスト像が心にある人にとってはキリスト教への冒涜と捉えられ映画化された作品の上映反対運動もあったそうです。
聖書のキリスト像が曖昧な自身にとってはイエス.キリスト(キリスト教ではなく)を賛美した名作だと思えます。



