還って来た紫電改―紫電改戦闘機隊物語 (光人社NF文庫)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #208505 / 本
- 発売日: 2006-02
- 版型: 文庫
- 308 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
B29搭乗員たちが震えた最強戦闘機隊の在りし日!343空の生き残りエースが、戦後34年目に瀬戸内海から引き揚げられた機体を前に初めて綴る空戦記。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
宮崎 勇
大正8年10月、広島県呉市に生まれる。昭和11年6月、香川県立丸亀中学を中退し、佐世保海兵団に入る。軍艦「磐手」「千歳」「長良」「熱海」乗り組みをへて昭和15年11月、第2期丙種飛行予科練習生となる。昭和17年10月、252空に配属、11月には空母「大鷹」でラバウルに進出、バラレ、ラエ、ムンダ、内南洋を転戦。昭和18年5月、内地帰還、252空再編成、訓練。硫黄島作戦、捷号作戦などをへて昭和19年12月、343空に転属。以後、松山、鹿屋、国分、大村の各基地で沖縄作戦、内地防衛任務につく。昭和20年9月、少尉(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
三四三空関連として必読かと
二○二空、三四三空と歴戦の航空隊に所属したエースパイロット宮崎勇少尉の回顧録です。海軍入隊からの様々なエピソードを交えながら精鋭部隊の在りし日を振返ります。初心者でも分かり易いよう用語などの解説付きで語られていますので入門者にもオススメできる一冊です.
彼は海軍航空隊を実質的に支えた予科練(丙飛二期)出身で二五二空、三四三空と歴戦の航空隊に所属。常に最前線で熾烈な航空消耗戦を勝ち抜き、個人撃墜13機以上といわれるまさグレートエースである。しかし戦果を誇ったり他人を糾弾するような記述は皆無で、辛い戦いを共に戦った戦友や、その家族など「人」への愛に溢れていました。
彼は零戦を駆ってラバウル、バラレ、ラエ、ムンダなど各基地を転戦しているが、やはりベテラン搭乗員として脂ののりきった三四三空時代とその機材である「紫電改」への思い入れが特に強かったようだ。本土防空戦で名を馳せた「剣部隊」こと第三四三海軍航空隊。指令の源田実大佐、中島正副長をはじめ、部下に絶大な信頼を得ていた三人の戦闘機隊長(戦闘七○一飛行隊の鴛淵大尉、戦闘三○一の菅野大尉、戦闘四○七の林大尉)などなど多くの人物の「在りし日」、「最後の様子」を活字を通してとはいえ知ることが出来たのは収穫でした。杉田庄一上飛曹(個人撃墜70機以上。戦死後少尉)の最後の様子も目撃されており、詳細に語られています。
B-29直掩の戦闘機パイロットたちが震えあがった「最後の精鋭部隊:三四三空」の一員である彼をして「B-29の性能は優秀で私個人では撃墜できなかった」と語っておられたのが印象的でしたね。昭和五十三年の紫電改の引き上げの様子には万感の思いが込められていました。今井進、米田伸也、溝口憲心、初島二郎、鴛淵孝、武藤金義。以上六機のうちの一機とされてるが、今もあの機体の(六機のうちの)持ち主は謎のままです。
飛行機乗りの想い。時間を越えて伝わってくる。
昭和54年に海から引き上げられた「紫電改」と四国で偶然出会い、深く関わった方々の
パネルやエピソードを拝見しました。その時抱いた想いが忘れられず、こちらを購入。
零戦から紫電改に乗る運命になり終戦を迎える迄の、一人の戦闘機乗りの回顧録です。
戦記ものが初めての者にも理解できるよう、軍の序列なども分かりやすく書いてあるので、
状況をしっかり飲み込みながら読めました。というより引き込まれてしまった。
常に張り詰めた状況に身を置きながら、笑えないはずのご自分の状況でも、
時にクスッとなるような表現もあり・・(不時着したワニの川のエピソードなど)。
筆者の宮崎さんは本来、明るい性格でいらっしゃるのでしょうね。
そのように和らげて頂けるので、こういった本は胸が苦しすぎて・・と苦手な方でも
読み進める事ができると思います。
何よりも実際に身をもって体験された数々のお話。戦後集めた話をまとめたものとは
また違います。淡々と書かれているので、余計に胸がつまる想いがします。
実際はどれほどのものだっただろうかと。
例えば、明日命があるか分からないような状況で、一瞬でもそれを忘れるかのように、
軍の幹部の為の酒を拝借し、本土からわざわざかつらを持ち込み皆で宴をする。
日本から遥か遠い南の島で、僅かな、しかし、かけがえのないひと時もあったと知り、
皆さんの楽しそうな笑顔の写真にはただただ涙・・。
宮崎さんが生き残ってくれたからこそ聞けるお話。
生き残ってくださって本当にありがとうございます。という想いがした。
共著なのが惜しいなぁ
著者の宮崎勇さんは現存する元海軍戦闘機乗りとしてはかなりの経験を有するお方なので
色々な体験が綴られてるかと思いましたが、残念ながら他者との共著となっており
(おそらく宮崎さんはインタビューに答えたのみで、文章は共著者が書いたのでは?)多少の
知識のある人間には少々回りくどい表現があったり本人の記憶違いからくる日付の間違い等を
そのまま書いていたり等々少々残念な内容になっています。
個人的には343空時代の話よりも激烈な体験をされたであろう南東・マーシャル方面時代の
話をもっと突っ込んだ内容にして欲しかったです。




