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横浜コトブキ・フィリピーノ

横浜コトブキ・フィリピーノ
By レイ ベントゥーラ

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  • 発売日: 2007-02
  • 版型: 単行本
  • 253 ページ

エディターレビュー

内容(「BOOK」データベースより)
コトブキは俺のふるさとだよ、俺のまちだよ!イニビ・キタ(愛している)コトブキ。フィリピンに帰れないよ!今夜も横浜・寿町にフィリピン人労働者の喜怒哀楽が響きわたる。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ベントゥーラ,レイ
1962年生まれ、フィリピン・イサベラ州出身。アジアプレス・インターナショナル所属。マニラ市のサント・トマス大学を中退した後、ケゾン市のトリニティ大学で政治学を修める。在学中から左翼運動に参加。1987年に日本に留学する。学生ビザの失効後も日本に残り、横浜・寿街で日雇い労働者として一年間すごす。その経験を綴った手記「Underground in Japan」をイギリスで上梓する。また、日本滞在中から不法就労者の生活をビデオで撮り始め、その後もフィリピンの少数民族、臓器売買をテーマにビデオ作品を制作、NHKなどで発表している。現在は妻子とともに横浜に暮らし、取材・執筆活動を続ける

森本 麻衣子
1977年生まれ。広島県出身。アジアプレス・インターナショナル所属。2007年現在、カリフォルニア大学バークレー校アジアン・スタディーズ修士課程在学中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


カスタマーレビュー

フィリピン人の現実、日本に暮らすフィリピン人労働者の現実を見事に表現!5
フィリピン人ジャーナリスト レイ・ベントゥーラの横浜・寿町を舞台としたノンフィクションの第2作である。
前作に続き、横浜・寿町で働く不法就労フィリピン人労働者の生活ぶりを彼のやわらかい詩的な表現で
綴っている秀作ノンフィクションである。
直截的な表現の登場人物のセリフ、そしてそれを豊かな表現力で我々にわかり易く伝えてくれる地の文章、そのバランスが、あたかもその場にいて彼らの横で彼らの生のやり取りを聞いているような緊張感を読み手に喚起させてくれる。さらにときおり出てくる作者自身の状況、それに対する彼自身の気持ちを書く部分もあわせて途上国と先進国のお互いに対する本音が浮かび上がってくる。
散文的な表現とジャーナリストとしての表現の、文章自体の温度差が、構成的にやや散漫な感じを与えている感じはするが(そこがまたこの本のいい味ではあるけれども)(これは、製作過程での編集、翻訳者の感覚なども影響していよう)、フィリピン(アジアの諸国)と日本の関係の現実を描いた書物の中で、これほど生々しく現場の息遣いが伝わってくる物を手にとって読めるというのは、ある意味幸せなことだと思う。
また、アメリカなど日本以外の国へ潜り込みしたたかに生きているフィリピン人の姿も描かれていて興味深い。本編の補佐的な記述に終始しているが、そちらをメインの作品が上梓されればまた読んでみたいと思わせる内容となっている。
問題意識を持って読むにしろ、フィリピン人気質への興味を探して読むにしろ、どちらも満足できる一冊であると思う。

横浜寿町で展開されるフィリピン人社会の日常を知るのに最適5
「横浜コトブキ・フィリピーノ」は横浜寿町で展開されるフィリピン人社会の日常を知るのに最適な文献の一つである。著者はフィリピン人であり、著者自身も寿町を拠点として働き、生活した経験を持つ。参与観察的な手法によって、そこに住むフィリピン人の視点から日本社会を考察している。本書を通して、日本人から受ける差別の経験、困難を感じながらも寿で生きるフィリピン人の相互扶助のネットワーク、母国とのつながりなど、それぞれの登場人物の観点から感じることができるだろう。