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ぼくが眠って考えたこと

ぼくが眠って考えたこと
By 藤原 智美

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  • Amazon.co.jp ランキング: #506293 / 本
  • 発売日: 2005-07-12
  • 版型: 単行本
  • 192 ページ

エディターレビュー

出版社/著者からの内容紹介
「不眠者の時代」と著者が名づけた現代の日本では、この30年間で国民の平均睡眠時間が30分減少し、ビジネスマンの場合は20年間で1時間も減ったという報告も出されています。不眠症に悩む人々も急増し、社会全体が睡眠不足の状態にあるといえます。
ベストセラーとなった『「家をつくる」ということ』などで家族関係の変化とそれが孕む危機を指摘し、『「子どもが生きる」ということ』などでは子育てや教育の問題に警鐘を鳴らした著者が、「日本人の睡眠」というテーマに取り組んだ最新意欲作です。
前半部では、寝ごこちを試すために悪天候の富士登山や海外へも飛び、現代を象徴するさまざまな「寝床」を訪ね歩いた記録を丁寧に綴り、後半部ではわたしたち現代人にとっての「睡眠問題」を鋭い筆致で浮き彫りにしていきます。
また、本書のカバーイメージの撮影ほか、すべての取材地に足を運び「寝床」を独自の視点でとらえた新進気鋭の写真家・塩田正幸氏によるカラーグラビア「眠りの空間」も本書の味わいを深めています。

内容(「BOOK」データベースより)
「不眠者の時代」の寝床めぐり。うたた寝から熟眠まで、芥川賞作家の体験ルポルタージュ。

内容(「MARC」データベースより)
8時間ぐっすり睡眠をとったあとすっきり目覚める。現代はこれを睡眠の理想型としているが、人にはそれぞれ独自の睡眠があり、それは千差万別である。「不眠者の時代」の寝床めぐり。うたた寝から熟眠まで体験ルポルタージュ。


カスタマーレビュー

睡眠でお悩みの方へ5
 睡眠について悩んでいます。だからその手の本を読んできたけれど、寝床と結びつけたのは、あまりなかったようです。世間では、こんなにいろいろな寝床と眠りのスタイルがあるのかと感心しました。写真に添えられた言葉が気がきていて、引き込まれました。

寝室の今が見える3
 住宅設計という領域からみて、現代という時代は居間でも台所でもなく、寝室がメインテーマだと思い知らされることがある。この著者は前作で寝室にも居室性をと主張していたが、ここでは家を出て、眠り換えの体験ルポをやっている。空間で家族を語るのに、もうそろそろ苦痛を感じ始めたのか。住宅設計の前線ではもうずっとまえからそうだったのだが。目の付け所はさすがベストセラーを生んだ作家ならでは、というところ。

ほんとに皆“効率のいい眠り”なんて求めているのだろうか?3
近年日本では、眠りへの関心が高まっているという。住宅に求められるのは、いまや「家族団欒」ではなく「快眠」らしい。一方で、日本人の睡眠時間はどんどん短くなっていると言う。一見「?」だが、つまりは皆“効率のいい眠り”ってやつを求めてるらしいのだ。睡眠を快楽と思う人は少数派で、“「圧縮」された眠りが一番”って思っている人が多いのではないかと著者は言う。なんか途轍もなく貧乏くさい話だ。
 僕はたっぷり8時間は眠るし、オフコースの「眠れない夜」を聞いてうらやましい、一度体験してみたいと思ったクチである(不眠症の人には殺されそうだが)。無論眠ることは快感であり、会社さえなければ毎日飽きるまで寝ていたい。
 著者は、現代日本の“眠り”を探るべく、さまざまな場所に“眠りに出掛けていく”。カプセルホテル、国際線のファーストクラス、インターネットカフェ、豪華ヨットのキャビン...その試みには好奇心をそそられるのだが、著者は「枕がかわれば眠れないたち」「子どものころよく乗り物酔いをした」タイプらしく、つくりの違う僕には、その体験的考察にも微妙に共感できない部分が多かった。そこで逆に思ったのは、眠りとは非常に「個」に依拠するものだということである。皆が“効率のいい眠り”を求めているという仮説もちょっと怪しいのではないか?とも考えてしまった。
 「ツインベッドは欧米人には奇異」「電車のなかで眠るのは日本人だけ」といった眠りに関する知見が豊富で、読み物としては面白かった。