街場のアメリカ論 NTT出版ライブラリーレゾナント017
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #139514 / 本
- 発売日: 2005-10-13
- 版型: 単行本(ソフトカバー)
- 267 ページ
エディターレビュー
出版社/著者からの内容紹介
日本はどうしてこんな国になったのか?
現代日本はどうして「こんな国」になったのか? ――という問いをたどると、一貫 して「対米関係」を基軸に推移してきたことに思い至る。そこで仏文学者である著者 は、アメリカ問題の専門外という立場をフルに生かして、専門家では絶対にわかなら ない日米関係の本質をつぎつぎに指摘していく。
「日本人はアメリカ人に対して決して倫理的になれない」「アメリカの統治システム は上が変でも大丈夫!」といった、目から鱗の話を展開。170年前のアレクシス・トク ヴィルが墓場から甦って読んでも「わかる」(ように書かれた)、異色のアメリカ論。
内容(「BOOK」データベースより)
日本はどうしてこんな国になったのか?150年前にかけられた「従者」の呪い―専門家では絶対にわからない、目から鱗の日米関係。
内容(「MARC」データベースより)
日本人はアメリカに対して倫理的になることができない。これが150年前に日本人にかけられた「従者」の呪いである。専門家には絶対にわからない、目から鱗の日米関係。大学院での演習を素材に展開するアメリカ論。
カスタマーレビュー
良質なアメリカ論
アメリカ論として、読みやすく、射程距離も深いですね。
トクヴィルの議論をきちんと下敷きにして、現代アメリカを平易な文体で解説しています。
また、構造主義的評論の良質なものでしょう。
つまり、ある問題を論じるのに、様々な事例から、同構造を取り出すスタイルです。しかし、80年代に流行ったレトリカルなものではなく、平易で、真摯です。
「スローフードの排他性」「『ガンダム』型物語が、アメリカで流行らない理由」「ハリウッド映画の子どもが、乱暴である理由」「連続殺人鬼こそ、無個性」「低所得層が『ジャンクフードで、つい太ってしまう』という選択肢を敢えて選んでしまう動機(経済学とは異なる水準での説明)」等、読書意欲をそそるテーマが目白押しです。
版元のNTT出版は、ヒット作に恵まれていないようですが、本書は長く読み継がれるであろう良書であり、企画者の功労は評価されるべきでしょう。
面白い、が、これでアメリカについて知ろうというのは…
内田樹という人は、分かり易さ、レトリックの豊富さ、説得力という点において、現代日本で群を抜いている著述家だと思う。それを踏まえて言うのだが、この本は「アメリカ論」としては、どちらかといえば失敗作だろう。
今の日本について知るためには、アメリカについて知らねばならない、という着眼点は良いと思う。しかし、本書がその要望にこたえているかどうかはよくわからない。
たとえば本書の第3章で、著者はアメコミによく現れる説話原型(世界に平和をもたらしているのに、その巨大な力のせいで決して人には好かれないヒーロー、という図式)が、アメリカの国際社会におけるセルフ・イメージを表していると説くが、仮説としては興味深いし、印象としてなんとなくそんな気がしなくもないものの、実証すべき論点は(かなり)多いだろう。
第8章のアメリカ人の身体をめぐる話でも「(均整の取れた)モデル化された体型に大変な克己心を以て自分を『合わせる』のか、それともそのような自制を放棄してでぶでぶ太るか、二極分化してしまっている」と書かれているが、いくらなんでも「二極化」というほど極端ではあるまい。
アメリカについての統計とか、生のアメリカ人の声などではなく、書物や映画などに基いている知見が本書のほとんどを占めているので、内田氏の持ち前の鋭いレトリックが空転しているような印象がところどころに見える。
あくまで本書で説かれていることの多くは、検証されるべき仮説であり、それを踏まえて読むべきだろう。それを踏まえさえすれば、内田氏の曲芸的な論理を楽しむことができる、お得な本であるといえる。
「誰でも言いそうなこと」は書いてない
内田さんの著作ではいつものことですが、「誰でも言いそうなこと」は書いてありません。なかでも、一部のアメリカ人の異常な肥満ぶりについて、「記号としての肥満」「階級的異議申し立てとしての肥満」「豊かな文化資本を享受できない社会階層の怒り」と解釈している部分などは、大いに納得してしまいました。





