ヘルマン・ヘッセ全集〈6〉物語集4(1908‐1911)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #659288 / 本
- 発売日: 2006-02
- 版型: 単行本
- 332 ページ
エディターレビュー
内容(「MARC」データベースより)
数多くの名作を残し、青春の作家として、反体制的な作家として、老いと死に向き合う作家として、様々な顔を持つ作家ヘッセの文学作品を集成、本邦初訳の初期作品を含む画期的全集。6巻は「別れ」など、全18編の短編を収録。
出版社からのコメント
『ヘルマン・ヘッセ全集』第6回配本としてお送りする第6巻は、「物語集IV」として18編の短編小説を収録しています。
これらは1908年から1911年にかけて執筆され、1977年まで未刊だった『技術の驚異』を除いて、当時のミュンヒェンとベルンの雑誌に掲載されました。この時期ヘッセは、ボーデン湖畔の農漁村ガイエンホーフェンで最初の結婚生活を送っていましたが、雑誌への出稿に伴うミュンヒェン出張、自然療法体験やサナトリウムでの保養、東南アジアへの旅行など、多忙な日々を送っていました。
本巻は市民としての生き方と芸術家としての生き方の両立を模索し、芸術家としてのあり方を追及していたこの時期のヘッセの心情と経験が大きく反映されています。
市民的日常に題材をとった『婚約』『帰郷』『ラディデル』『エーミール・コルプ』『神父マティーアス』『百年前の旅の一日 —牧歌—』、市民的生活への倦怠・芸術的精神的な生への憧れをテーマにした『タエディウム・ウィタエ(生の倦怠)』『やすらぎの家—サナトリウムに住むある男の手記—』『クネルゲ博士の最期』『世界改良家』、近代技術や科学信仰に注目した『技術の驚異』『ツィーグラーという名の男』『ヴェリスビューエル』『都市』『湖の夜』、ヘッセ自身の状況と対応していると思われる『ある詩人の文通から』、ほかとは少し趣の異なる、少年時代の蝶の蒐集にまつわる苦い思い出を描いた『クジャクヤママユ』の全18編をお楽しみください。
著者について
岡田朝雄(タエディウム・ウィタエ(生の倦怠)/都市/クジャクヤママユ)
重竹芳江(エーミール・コルプ/百年前の旅の一日—牧歌—)
竹岡健一(別れ/技術の驚異/ある詩人の文通から/婚約/ツィーグラーという名の男/やすらぎの家—サナトリウムに住むある男の手記—/ラディデル/ヴェリスビューエル/クネルゲ博士の最期/世界改良家/湖の夜)
橋本裕明(帰郷/神父マティーアス)
カスタマーレビュー
私に作家としてのヘッセの魅力を教えてくれた本
この本を読む以前には私は「車輪の下」「デミアン」「知と愛」くらいしか読んでいませんでしたが、この本を図書館で借りて読んで、ヘッセの短編は長編よりもおもしろいと感じました。長編の主人公は知的・芸術的エリートですが、短編の主人公は様々です。それから、長編は主として主人公の内面を描いており、社会をあまり描いていないのに対し、短編は非常に見事に社会を描いているものがあり、その分知的な感じがするのです。それから、実は借りるきっかけとなったのが「生の倦怠」という作品の冒頭の秋の冷たい雨や、主人公の家や書斎の描写でした。「生の倦怠」は、別の文集にも訳されて入っていましたが、そちらでは冒頭部分はカットされていました。また「生の倦怠」は新潮社版の10巻本の全集には入っていませんでした。そういうことで、結局16巻本のこの全集を古本で買ってしまいましたが、私程度のファンは10巻本でも十分だったような気もします。ただ10巻本は活字が小さく詰まっているので、年を取ると苦しいかなとは思います。




