倒立する塔の殺人 (ミステリーYA!)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #203305 / 本
- 発売日: 2007-11
- 版型: 単行本
- 316 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
戦時中のミッションスクール。図書館の本の中にまぎれて、ひっそり置かれた美しいノート。蔓薔薇模様の囲みの中には、タイトルだけが記されている。『倒立する塔の殺人』。少女たちの間では、小説の回し書きが流行していた。ノートに出会った者は続きを書き継ぐ。手から手へと、物語はめぐり、想いもめぐる。やがてひとりの少女の不思議な死をきっかけに、物語は驚くべき結末を迎える…。物語が物語を生み、秘められた思惑が絡み合う。万華鏡のように美しい幻想的な物語。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
皆川 博子
1930年生まれ。1973年に「アルカディアの夏」で第20回小説現代新人賞を受賞してデビュー。以後、ミステリー、幻想文学、時代小説とジャンルをしなやかに超えた作品を精力的に発表しつづけている。1984年『壁 旅芝居殺人事件』で日本推理作家協会賞を、1986年に『恋紅』で直木賞を、1990年に『薔薇忌』で柴田錬三郎賞を受賞。また1997年には「野上晶」という作中人物が翻訳したという体裁をとった『死の泉』で、吉川英治文学賞を受賞した。甘美な毒を含む幻惑的な物語世界は、読む者を捕らえて離さず、物語の悦びを堪能させてくれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
二度読んで「スッキリ!」。結末を読むまで被害者も犯人も探偵もわからない
物語は、太平洋戦争を挟んでその前後の間に女学校で起こった殺人事件をテーマにした一級のミステリー。
「倒立する塔の殺人」というタイトルのノートに、女学生の間で書き込み(全体の70%を占める)がされていく過程で殺人が起こり、最後の書き込みによって読者は事の真相を知らされるという流れになっている。
最後のところを読むまで誰が被害者か・犯人か・探偵役か分からない。こんな不思議なミステリーは初めて。読後の満足度は非常に高い。
奥付によると1930年(Wikipediaでは1929年12月8日)生まれの著者により、2007年11月に初版が出されているので出版時の年齢は77歳ということになる。この歳でこれほど緻密な作品が書けることも素晴らしい。
不思議な感覚
戦時中の日本のある学校を舞台としたミステリーです。
本の題名と表紙に惹かれて読みました。
ミステリーではあるけれど、現実に対するどうしようもなさが垣間見えて、
何ともいえない気分になりました。
多分現代に生きる人たちが持ち合わせていないような感性を見事に表現している
と思います。この感性は時代によって変わるものだと思うので、一端に触れることが
出来て良かったです。
読み手を選ぶかも...
戦時中の女学校での殺人――!!少女達の間で交わされる小説の回し書きと、実際の事件との関連とは!?戦下の女学校という奇妙な閉鎖された世界の中で、少女達の秘められた妖しい想いが交錯する...
登場人物たちをつづった部分と、登場人物たちがつづった物語が織り交ざり、女学校という特殊な世界の感覚と合い混ざり、幻想的で、不思議な世界を作っています。それでいて、戦争中の一種殺伐とした、軍隊特有の世界が垣間見えたり、妖しいだけでなく、どこか、つなぎとめられた部分もあり、一種独特な世界観があります。ただ、そこにうまく入り込めるかというと、読み手を選ぶのかもしれません。私はだめでした。ラストを読むと、「最初からもう一度読み返すとおもっとおもしろいかも」と思います。(でも、私はそれでいて、もう一度読む気にはなれないのですが...)はまれる人にはよいかも。





