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ニューロコンピューター (読売科学選書)

ニューロコンピューター (読売科学選書)
By 甘利 俊一

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  • Amazon.co.jp ランキング: #314120 / 本
  • 発売日: 1991-02
  • 版型: ハードカバー
  • 244 ページ

エディターレビュー

内容(「BOOK」データベースより)
第五世代コンピューターにつづく次世代のコンピューターとして、いま熱い注目を集めているニューロコンピューター。従来のコンピューターとはまったく発想が異なり、人間の脳をモデルにして設計し、人間のような思考をさせようというものだ。ちょうど人間が学習し判断するのと同じように、自ら学習し、試行錯誤をおこない、連想能力を駆使して、曖昧な情報をも的確に処理していく。画像や文字の認識、音声認識、ロボットの制御などにも威力を発揮するものと期待されている。


カスタマーレビュー

依然としてみずみずしさを失っていない啓蒙書5
「考える」とは、「記憶する」とは、そして、「学習する」とはどういうことなのか。20世紀の始めに、アラン・チューリングが、「各時点における状態ごとにどのような命令をくだすのか、そして、くだされた命令に応じてどのような状態に移行するのか」というシンプルだが強力なアイディアで「思考」というものを表現しようとして以来、様々な紆余曲折を経て、より「人間らしい思考」を目指して「人工知能」という研究分野は進展してきた。本書は、「人工知能・冬の時代」にも確実に仕事に取り組んできた著者による、パーソナルな回想をも交えた、一級の啓蒙書である。

本書の特長は、カヴァーする話題の幅広さだろう。様々なモデルの紹介とともに、どのような実用がありうるかといったことや、実際にマウスや重症患者などの脳を調べる生理学との関わり、そして、理論が実行に移されるための技術についても触れられている。このうち最後の話題については、シリコンを使ったトランジスターを使おうとする考え方、回線を用いなくてもすむ光技術を利用しようとする考え方、実際の生物を形態面でも真似るかのごとき、有機分子を用いてチップを製作しようという考え方、そして、別に特別なチップを作る必要はなく、既製の安価なチップを無茶苦茶たくさんつなげて、それぞれに別々の仕事を分担させればよいという「並列化処理」の考え方が紹介されている。「並列化」は、コンピューター・サイエンス全般において実践されてきていると思われるが、ニューロの分野ではどうなっているのであろうか。

本書は1991年の発行であり、認知科学のアマチュア愛好者に過ぎない私はいまだに楽しく、繰り返し読んでいるが、最新の話題に触れたい人は、より新しい啓蒙書を読んだ方が効果的であろう。それでも、(類書を比較したわけではないが)本書は依然として、啓蒙書としてのみずみずしさを失っていないと私は思う。