はじめての法律学―HとJの物語 (有斐閣アルマ)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #600429 / 本
- 発売日: 2005-03
- 版型: 単行本
- 260 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
Hの不注意でおきてしまった自動車事故。被害者はJ…。一瞬の出来事によってHとJ、そしてその周辺はどうなるのか。二人の大学生をめぐる物語の展開とともに法律の世界を案内する。民法現代語化、裁判員制度などを織り込んだ最新版。
内容(「MARC」データベースより)
大学生HとJが遭遇した「一瞬の出来事」から始まる物語を通して、法律の世界を見ていく。私たちの生活を支える法律の枠組みを新しいアイデアで解説。民法の現代語化、裁判員制度等を織り込んだ、2004年刊に次ぐ補訂2版。
カスタマーレビュー
入門書に最適
法律学に素養のない私でも、興味深く読むことができました。細かい法律用語を詰め込むタイプの本ではなく、法律学を通しての物の見方や考え方を教えてくれる本だと思います。導入から最後まで、大学生の引き起こした交通事故というひとつの事例を通し、法律学のエッセンスをさまざまな角度からみせてくれます。
余談ですが、日本の自動車保険は、加害者が被害者に対して損害額を保証することが基本の考え方になっています。そのため、無保険者で財産のない人にぶつけられると、被害者はいくら任意保険に入っていても加害者から金銭的な救済を受けることができません。(無保険者傷害保険や傷害保険、生命保険などに入っていればまだよいのですが・・、)これだけ自動車社会である国で、自賠責の補償額の上限が低めに設定されており、それ以上の保険の加入が「『任意』」であることに対してずっと疑問に思っていましたが、海外では必ずしも日本と同じような制度(立法)にはなっていないこともこの本を通じて確認できました。
最初の1冊にふさわしい本
「はじめての法律学 HとJの物語」のタイトルどおり、法律学を学び始める人に向けて書かれた本。H(男性)とJ(女性)はともに大学4年生であり、Hが飲酒運転でJをひき逃げしたという設定で、法的な側面をさまざまな角度でとりあげている。
当然、ひき逃げは刑事事件になり、刑事訴訟法によって裁判にかけられる。また、植物状態になったJにかわって母親が民事上の請求を行うという側面もある(不法行為について書かれているのはもちろん、植物状態なので行為能力の問題が触れられていたり、Jの母親が離婚しているので家族法の側面が触れられていたりする)。さらに、植物状態になったHが尊厳死することの是非や尊厳死にまつわる立法という点で憲法の基本的人権や公法的な側面がある。
刑事、民事、公法の側面がとてもバランスよく書かれており、自分の大学時代にこんな本をまず最初に読んでおきたかったと思う優れた入門書になっている。
ただ、全体で250ページ程度の本なので、法律の世界に「触れる」程度の内容にとどまっているのは当然であり、これをきっかけに個々の分野の勉強を始めるべき、まさに「はじめの1冊」の本といえる。


