国法学―人権原論 (法律学大系)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #696144 / 本
- 発売日: 2004-01
- 版型: 単行本
- 278 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
立憲の原則を議論する「国法学」において、いまなによりも問題となるのは、憲法と条約に掲げる諸権利を、裁判の方法によって法的に確保する可能性である―透徹した比較研究のまなざしで見すえる、立憲主義の意味。
内容(「MARC」データベースより)
立憲の原則を議論する「国法学」において、いまなによりも問題となるのは、憲法と条約に掲げる諸権利を、裁判の方法によって法的に確保する可能性である。透徹した比較研究のまなざしで立憲主義の意味を見すえた論考。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
樋口 陽一
1934年仙台生まれ、1957年東北大学法学部卒業。東北大学法学部教授、東京大学法学部教授などを経て現職、早稲田大学法学部教授・日本学士院会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
これ読まないと憲法を学問的に語れない
現代憲法学の重要テーマである、「違憲審査制革命 Judicial Review Revolution」(マウロカ・ペレッティ)、或いは「憲法に掲げる諸権利を、裁判の方法によって法的に確保する」(p3より)ために、我々はどのような理論的基礎を踏まえておく必要があるのか。比較法的、法(思想)史的アプローチに頁を割き、それに応えるのが本書である。
憲法学は通常「権利保障」「統治機構」という二つの分野から成るが、権利保障の「基礎」(もちろん「根本」という意味だ)理論に関する最新研究成果の精華が本書に結実している。最新の議論を的確に要約し、憲法上の概念に関する通俗的な誤解を解きほぐして行くのがとても小気味良い(なお、樋口陽一自身の憲法思想の核心はp69前後に詰っている)。
正直、本書は難しい。対象読者は基本的に院生以上(?)だろう。樋口の主張を一般向けに咀嚼したものとして、『一語の辞典・人権』(三省堂)や『自由と国家』『憲法と国家』(以上岩波新書)などが存在する。本書に歯が立たない方は、まずその三著を読まれると良いだろう。
また、本書は人権論を主とする。p4の注で樋口自身が書いているが、統治パートについて考えたい方は樋口著『比較憲法』『憲法1』を読まれたし。
これを読んでも騙れない
そもそも憲法学というものがこれだけ隆盛なのは先進国では日本くらいだろうか?他の国では憲法はまず読めばある程度理解できるものだからだ。
法学の中でもあまり「明治」な人が憲法学と国際法学に逃走するというのは相場が決まっている。
彼も「憲法批判タブーを批判する」などあまり文章力に長けた人とはいえないようで、よくわからない文章が散見される。とはいえ他分野の学者がまったく依拠せず、一般人の読み物として受容されているということは本書にとってもよいことなのではないだろうか。
これ「も」読まないと憲法を学問的に語れない!
著者の量産的な成果の発表には敬意を表するが、真に「憲法を学問的に語る」のであれば、著者と菅野喜八郎氏との間で交わされた「八月革命」を巡る一連の論争を充分に吟味することが必要ではなかろうか(菅野「国権の限界問題(続)木鐸社等)。愚見ながら、未だ本論争で菅野氏から提起された「事実認識・価値判断」の二元論について、著者からは、(政治的な示唆?は別にして、)明確な学問的な回答はないと承知している。学問が精確・厳密な事実認識の積み重ねの上に成り立つとするならば、本論点を等閑に付した憲法「学」の構築が果たして可能なのか、些か疑問なしとしない。門外漢の戯言故、何卒御寛恕を乞い乍も、一言申し述べた次第であり、それ故の星数と思し召されますように。




