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イスラム報道

イスラム報道
By エドワード・W. サイード

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  • 発売日: 2003-04
  • 版型: 単行本
  • 234 ページ

エディターレビュー

内容(「BOOK」データベースより)
あご髭のムスリム=テロリスト。アメリカはイスラムをいかに表象してきたか。メディアに現われるフィクションとしてのイスラムのあり方を問う、現代の古典。

内容(「MARC」データベースより)
あご鬚のムスリム=テロリスト。アメリカはイスラムをいかに表象してきたか。メディアに現われるフィクションとしてのイスラムのあり方を問う、現代の古典。1996年刊に原著のヴィンテッジ版の序文を加えた増補版。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
サイード,エドワード・W.
1935年11月1日、イギリス委任統治下のエルサレムに生まれる。カイロのヴィクトリア・カレッジ等で教育を受けたあと合衆国に渡り、プリンストン大学、ハーヴァード大学で学位を取得。現在、コロンビア大学英文学・比較文化教授

浅井 信雄
1935年長岡市に生まれる。東京外国語大学卒。読売新聞社入社。ジャカルタ、ニューデリー、カイロ各駐在特派員、ワシントン支局長を歴任。米国ジョージタウン大学客員研究員、東京大学、東京外国語大学各講師、中東調査会理事などを経て、1987年より1998年まで神戸市外国語大学国際関係学科教授

佐藤 成文
1940年東京に生まれる。早稲田大学卒。時事通信社入社。サイゴン(現ホーチミン市)、カイロ、ベイルート、ワシントン各駐在特派員、本社外信部次長、ニューヨーク、ワシントン各支局長を経て、1993年よりロサンゼルス支局長。1997年退職。現在ロサンゼルス在住のフリーランスのジャーナリスト

岡 真理
1960年東京に生まれる。東京外国語大学大学院修士課程修了。現代アラブ文学専攻。エジプト・カイロ大学留学。在モロッコ日本国大使館専門調査員、大阪女子大学人文社会学部講師などを経て、2001年より京都大学総合人間学部助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


カスタマーレビュー

「イスラム」というステレオタイプ批判5
イスラムを報道(cover)することはイスラムを隠蔽(cover)することだという強烈な洒落を原題(Covering Islam)に持つ名著。米メディアのイスラムのステレオタイプ化に批判を加えている。

話は変わるが、サイードはイラク戦争前のカイロ大学で講演をした。確かNHK-BSで放送されたはずだ。こんな人がいたのかと思った。カッコよすぎて涙が出た。Here is the battlefield! and Knowlegde is our weapon!と締めくくられたこの講演の直後、皮肉にもアメリカはイラクを爆撃した。

サイードは何を思っただろうか?おそらく、悔しくて引き裂かれる思いだったに違いない。その後サイードは精力的に活動していたが、流星が落ちる時に閃光を放つようにして逝ってしまった。

しかし、我々はそれぞれの場所で闘い続ける。サイードが遺してくれた著書はあなたに闘う勇気を与えてくれるだろう。そう、知ることこそが我々の武器だ。

「偏向的イスラム論」批判5
 『オリエンタリズム』『パレスチナ問題』につぐ第三弾。本書の性格を一言でいえば、欧米の、殊にアメリカにおけるイスラム報道やイスラム研究の偏向性を告発したものということができる。出版から四半世紀経っているので、用いられる資料は旧いが、その批判力は今日なお有効である、という意味で本書は「古典」である。 第1章では、欧米のイスラム観が、ジャーナリズムばかりでなくアカデミズムにおいても、政治的な枠組みの中に置かれていることが説かれる。「ニュース」とは、政府や企業に加えて、報道と学問が動員されて形成されるものなのだ。これはイスラム問題に限らず、今日の情報世界のあり方といえるだろう。 第2章は、79年当時のイラン革命を反映して、革命後のホメイニ体制下のイランに関するアメリカのメディアの性格を分析している。殊にアメリカ大使館人質事件で示された反イラン・キャンペーンの低質性、世界を親米か反米かによってしか見ることのできない単純性、都合の悪いことは隠蔽するという欺瞞性などが、事例をもとに暴かれていく。 第3章は、学問(知識)と権力との共謀関係から生産される「正統的知識」が、植民地主義時代からの遺物であり、そこに決定的に欠落しているのが、学問と権力の相互関係に関する分析であることが指摘される。そして「正統的知識」に対抗する「アンチテーゼ的知識」において、学問の政治性が問われ、そこから新たな展望が開かれることが期待される。 今日のイスラム報道には、脱欧米的な視点や批判が出てきているとはいえ、依然として欧米の巨大メディアが流す情報が、私たちのイスラム観を支配していることも確かだろう。そうである限り、本書はなおこうした傾向に警鐘を鳴らし続けている、ということができよう。

イスラーム報道に関して4
イスラームに対するアメリカの報道の誤りを鋭く指摘する一冊。

悪意を持っているとしか思えない報道の偏りを厳しく批判するが、テロリストの行動を正当化する論には決して与しない。

イスラームを理解するためには、まずこの本を読んでから個々のニュースに挑戦するべきである。

ただ、非難の語調が強く、私はやや食傷気味になってしまった