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蔵〈上〉

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By 宮尾 登美子

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  • 発売日: 1993-09
  • 版型: 単行本
  • 357 ページ

エディターレビュー

内容(「BOOK」データベースより)
失明という運命と闘い、ひたむきに、華麗に、愛と情熱をつらぬいた女、烈。雪ふかき新潟の酒造家を舞台に、生きる哀しみと喜びを全身全霊で描きつくした宮尾文学畢生の傑作。

内容(「MARC」データベースより)
失明という運命と闘い、ひたむきに、華麗に、愛と情熱をつらぬいた女、烈。雪深い新潟の酒造家を舞台に、生きる哀しみと喜びを全身全霊で描きつくした宮尾文学畢生の傑作。*


カスタマーレビュー

感動しました。5
主人公、烈の成長を通して人生の哀しさ、喜びが見事に描かれています。過酷な運命に立ち向かう烈の姿に心を打たれました。生きることに全力を尽くす。私にそれができているのか、深く考えさせられる作品でもあったと思います。
美しい文体から溢れ出るリズムは、とても心地よい読書の時間を与えてくれました。オススメの一冊です。

新潟の造り酒屋が舞台だが、実にスケールの大きな話5
主人公は烈。すごい名前の少女だが、盲目になってしまうことを宿命づけられている。烈を中心に父親、祖母、叔母さんとの関係を実に温かい筆致で描き上げている。登場人物はこれだけではなく、かなり多いけど、きっちりと描き分けられているのはさすが。
平成の今からすればかなり古風な日本の家を描いているのだけど、そこで暮らす人々の愛憎、葛藤などは現代でも同じなのだなあとしみじみと思ってしまった。
上下巻にわかれているけれど、起伏に富んだストーリーといい、登場人物の魅力的なことといい、流れるように読めてしまう。新潟の昔言葉が多少読みにくいように感じるけれど、作者による的確な注釈がついているので問題はない。
女性にはお勧めだと思う。

生きる勇気がわいてくる4
失明という過酷な運命。最初、烈は一生ひっそり過ごそうと考えていた。
だが、祖母の死、母の死、父の再婚、父の病など、次々に襲いかかる
荒波にもまれるうちに、烈はしだいに強くなっていく。もともと気性の
激しい性格で周りの人を悩ませることもあったが、その激しさが今度は
逆に周りの人を救うことになる。男だから女だから、子供だから大人
だから・・・そういうこと全てを超越して、烈は一人の人間として己の
人生を壮絶に生き抜いていく。その姿には深い感銘を受けた。本文の
あとの作者付記で述べられていたその後の烈の人生も決して平坦では
なかったが、信念を貫抜こうという姿勢は最後まで変わることがなかった。
人はこんなにも強く生きていけるのだ。読む人すべてに生きる勇気を
与えてくれる、読み応えのある面白い作品だった。