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西尾幹二の思想と行動〈1〉ヨーロッパとの対話

西尾幹二の思想と行動〈1〉ヨーロッパとの対話
By 西尾 幹二

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  • Amazon.co.jp ランキング: #728571 / 本
  • 発売日: 2000-10
  • 版型: 単行本
  • 510 ページ

エディターレビュー

出版社/著者からの内容紹介
『国民の歴史』の著者が放つ、35年に及ぶ言論活動の軌跡!
大ベストセラー『国民の歴史』の著者である西尾幹二氏の、長期に渡る著作
活動の軌跡を辿る著作集が刊行される運びとなりました。本シリーズは、保守派論客の雄として激動の時代を歩んできた著者の思索と闘争の記録でもあります。
第1巻には、著者が活動の初期に発表した評論の粋を集めました。若き日のヨーロッパ体験に基づく文明批評、単行本未収録の処女評論「私の『戦後』観」、大学紛争をめぐる論考、三島由紀夫論、著者の専門分野であるニーチェ論などを収録。本書を読むと、その後『国民の歴史』で展開された歴史観が既に準備されていることに、読者は驚かされるはずです。単行本未収録
稿を多数収めた本書は、古くからの西尾ファンにも、『国民の歴史』で著者を初めて知った人にも垂涎の一書となることでしょう。

内容(「BOOK」データベースより)
『国民の歴史』の著者が放つ35年に及ぶ言論活動の軌跡!青春のヨーロッパ放浪、大学紛争、三島事件、ニーチェ研究…。処女評論を含む未収録稿を多数収めた著者初の著作集。

内容(「MARC」データベースより)
「国民の歴史」の著者による35年におよぶ言論活動の軌跡。青春のヨーロッパ放浪、大学紛争、三島事件、ニーチェ研究…。処女評論を含む未収録稿を多数収めた著作集。


カスタマーレビュー

西尾幹二にノーベル文学賞を!5
 今や私たちは言葉と思考法の多くを西欧の思想に負っている。その起源と根拠は西欧の起源と根拠であるヘレニズムやヘブライズム、果てはエジプトやシュメールにまで遡るのでなければ西欧そのものにしかない。しかし、私たち自身の起源と根拠はあくまで日本と呼んでいるこの列島に帰属するものにしかない。どこまでいっても西欧は西欧だし、日本は日本である。西欧化の衝撃を骨の髄まで貫徹することもできないし日本主義を純化できると虚構することもできない。この厳粛な思想史を背景にして一身に西欧思想と対話した思想家の記録である。
 では、私たち日本人は欧米に文明として負けてしまったというのだろうか。いや、他方では車を売って長生きして実は乗り越えてしまったのだろうか。著者はそのどちらでもないと言うだろう。
 一つ大きな問題は、西欧が非常に敏感に表現した神の問題をいまだよく説明していないことだ。近代は教会と君主の権力が世俗化し唯物論的幸福追求が革命によって実現された時代であり、西欧の保守思想はその反動として成立する。その真相は神の問題を現実の宗教と政治の問題にしてしまったために判らなくなってしまっただけで神無き時代が到来したわけではないのに、西欧の保守思想は革命勢力にちゃんと説明しなかったのではないか。また、戦後日本の保守思想は戦後的なるもの(平和憲法、高度成長、民主主義)に反発を隠さない。政治経済の新しい在り方を日米と対アジアを両軸に世界全体を視野に戦後的価値を説得することにも一理ある事が判っていない。私が望むのは、神も悪魔も宇宙人もはっきりと明確に説明した上で世界に通用する説得できる共通の言葉と思想を持つという目標を失わないことだ。「神々は西日を浴びつつ、ある確かさをもって立っていた」(95頁)というクライマックスの中で、私はそんなことを考えていた。