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北朝鮮はなぜ潰れないのか (ベスト新書)

北朝鮮はなぜ潰れないのか (ベスト新書)
By 重村 智計

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  • 発売日: 2007-07-19
  • 版型: 新書
  • 192 ページ

エディターレビュー

出版社/著者からの内容紹介
本書は、<北朝鮮問題>の報道で信頼感No.1の元毎日新聞社論説
委員、現早稲田大学教授の重村智計氏が、最新情勢を加味しながらわかりやす
く分析した「北朝鮮についての本当の話」です。

テレビのニュースを見ても、断片的に伝えられる北朝鮮情勢とそれに対する識者
のコメントから、真実の全体像をつかむことは一般の視聴者には非常に難しく、
加えて、六カ国協議の参加国のそれぞれの思惑がからみ、その難しさは一層困難
の度を増しています。

このようななか、<北朝鮮問題>を、より広いグローバルな国際問題として分析
しようとしたのが本書です。

金正日の後継者問題から、拉致問題、核ミサイル問題まで、これまで知られな
かった新しい事実も数多く紹介しながら、真実の北朝鮮理解に誘います。

内容(「BOOK」データベースより)
小さな半島国家は、自身が生き抜くために、周辺の大国を巻き込み、大国同士を互いに対立させる手法を使う。この半島国家の国際政治学がわかれば、北朝鮮の行動パターンを予測することは難しくない。半島国家の目標は生き残りであり、「自爆」ではない。だから、半島国家は「暴発」しない。「経済制裁をして追い詰めれば暴発する」は大ウソである。あらゆる詐欺とウソが横行する北朝鮮問題という領域に、圧倒的情報力と迫真のジャーナリズム魂で、日本のために唯一の道しるべを示す。

著者について
重村智計(しげむら としみつ)
1945年、中国に生まれる。鹿児島県沖永良部島出身。早稲田大学卒業。シェル石
油勤務を経て、1971年、毎日新聞社に入社、1979年から85年までソウル特派員。
北朝鮮に迎合的だった日本の朝鮮半島報道の流れを変える。1989年から94年ワシ
ントン特派員時代には、米朝交渉で数々の国際的なスクープを報じる。この間、
高麗大学大学院、スタンフォード大学へ留学。帰国後、毎日新聞論説委員、拓殖
大学教授などを歴任。
現在、早稲田大学国際教養学部教授。日本ニュース時事能力検定協会理事、東京
財団評議員。テレビのコメンテーターとしても活躍中。著書に『北朝鮮の外交戦
略』『最新・北朝鮮データブック』『朝鮮半島「核」外交』(いずれも講談社
現代新書)、『外交敗北』(講談社)などがある。


カスタマーレビュー

情報不足、弁明に聞こえる3
著者は昨年の北朝鮮水害後、「大量餓死者が出る」「冬を越せない」とテレビでコメントしていたが、結果的に外れた。それに対する回答が本書だが、説得力に欠けるのは否めない。
最大の理由として「中国人と韓国人が北朝鮮を潰したくないから」というが、以前からわかっていたことだ。目新しいの点は「韓国は抑圧されている同胞を見捨てて、独裁者と特権階層を助ける決断をした」と民族性などに踏み込んだことだが、韓国に責任を押し付けているようで後味が悪い。
北朝鮮は99年以来微成長しているとの統計もある。もっと内在的な要因、例えば河信基氏らが指摘するような市場経済化、改革・開放など北朝鮮なりの努力があったと考えるべきではないだろうか。

「北朝鮮は暴発しない、戦争出来ない」も無理がある。
北朝鮮の情報を手に入れにくい事情があるにせよ、あまり単純化して断定的に言うのは危険ですらある。

「小泉首相とアジア太平洋局長はなぜ、主権侵害を主張せず、全員の帰国を要求しなかったのか。愛国心がなかったというしかない」と批判しているが、愛国心で説明しようとするのはいかにも唐突で無理がある。
安倍首相の強硬路線支持を鮮明にしたのであろうが、安倍首相が職務放棄し、田中アジア太平洋局長を支持していた福田氏が新首相に就任する流れに変わってしまった。現実は本書よりもずっと先を行っている。

中身の薄い本です。2
内容そのものはともかく、同じ文章が何度も繰り返されており、1/3くらいの分量でよいと思います。

貴重な北朝鮮情勢分析。 しかし、おかしなところも。4
破産国家、北朝鮮がなぜいつまでも潰れず、世界中から誘拐(強制連行)した人質をとって居直り、日本および周辺諸国を強請り続けているのか? 著者が挙げている最大原因「中国人と韓国人が、北朝鮮を潰したくないから」は他の研究者・ジャーナリストも指摘している。確かに主因だろうがそれだけでは、俄に理解できないものがある。本書は、朝鮮人の民族性・歴史を切り口に多角的に原因を分析したところに見所がある。著者の事実関係提示と、深い分析は一読に値する。
「はっきり言うと、韓国は抑圧されている同胞を見捨てて、独裁者と特権階層を助ける決断をしたのだ(p101)」、「小泉首相と当時のアジア太平洋局長(が)・・・なぜ、主権侵害を主張せず、全員の帰国を要求しなかったのか。「愛国心」がなかったというしかない(p121)」との著者主張は鋭く的を射ている。しかし、残念ながら著者の政治的主張・立場および取材者としてのスタンスに、私は肯けないところが幾つかある。その1:効果的具体的な対北朝鮮・韓国・中国政策が提示されていない。その2:「研究者やジャーナリストは、愛情の感じられない国や民族を対象にすべきではない(p188)」は明らかにヘンである。その3:信頼すべき朝鮮半島情勢研究者は、何も著者1人ではない。  紙幅がないので、このへんにしておく。