安全保障とは何か―脱・幻想の危機管理論 (平凡社新書 (004))
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #32654 / 本
- 発売日: 1999-05
- 版型: 新書
- 211 ページ
エディターレビュー
出版社/著者からの内容紹介
安全保障に幻想はいらない。国家の枠組が緩み、多様な脅威が噴出しつつある現在、日本はどうしていけばいいのか?徹底したリアルな眼で描く、安全保障の基本と現状。
カスタマーレビュー
安全保障
日本の安全保障を考えるときにやはり考えざる得ないのは、日米関係と中国、朝鮮半島との関係だろう。それを各々詳しく解説してありとても分かり易いないようになっていると思う。そして日本が今後安全保障においていかにしていくかという肝心の内容も興味深く読める。
俗に言う「9.11」で世界が変わったと言われているがやはり本質的な部分は同じなのか、それ以前書かれた本書を読んでいても納得できる部分が多々ある。
冷戦後の多様な安全保障問題を現実的視点から論じた良書
冷戦後の安全保障問題を幅広い見地から精緻に論じた本。安全保障とは、「国家規模での危機管理であり、常に最悪の状態を想定して備える」事との腰を据えた観点から冷静な論が披瀝される。
まず、危機管理を"Crisis Control(能動的)"と"Crisis Management(受動的)"とに別けて、読む者の眼を覚まさせる。危機が起こらないようにする管理と、起こってしまってからの管理である。共に必要だが、著者の見解では日本は後者に偏っていると言う。第一章では、冷戦後の世界情勢が非国家的活動(テロ、民族紛争etc.)の扱いの困難さを中心に幅広く語られる。軍事力だけではなく、食糧・資源の確保も安全保障の一部だと再認識させられる。第二章ではアジア・太平洋地域の安全保障が語られる。ただし、中国の軍事力に関しては、著者も"刊行年(1999年)においては"と断っているように、現在では本書に述べられているより遥かに近代化している点に注意する必要がある。第三章ではアメリカの世界戦略を中心に語られる。アジア地域におけるアメリカのプレゼンスの意味、在日米軍基地の問題等が明快に論じられる。第四書では日本の役割と軍事的能力について語られる。集団的自衛権の説明も明快で、憲法解釈など必要ない程だ。政争の具にしているのが如何に愚かか分かる。また、数字(当時)を挙げて、日本は世界第二の「軍事大国」に見えるが、「軍事大国」とは単なる数量ではなく、意図が問題だと述べる。「日本は何を考えているのか」を世界に発信する事が重要だと強調する。同感である。最終章では、近未来の予測として朝鮮半島・中台問題を中心に語られる。
冷戦後の多様な安全保障問題を、机上の問題(<幻想>)ではなく、豊富な事例と数字を基に徹底的に現実的視点から論じた良書。
もう一度安全保障を考えてみよう
安全保障とは、即ち「外部からの侵略に対して国家の安全を保障すること」とである。我々、日本人は「安全と水はタダ」との言葉が示すとおり、ことに安全に関して−最近は意識はたかまりつつあるが−はあまりにも低かったと自省せねばなるまい。
本書は冷戦後の世界における安全保障の変化の概略やアジア・太平洋地域における安全保障の変化などについて知ることが出来る。
また、この書は1999年に書かれたものであるが、昨今、話題となっている北朝鮮の軍事動向、竹島、尖閣諸島の問題についても触れているのが興味深い。





