会社はこれからどうなるのか
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #62516 / 本
- 発売日: 2003-02
- 版型: 単行本
- 341 ページ
エディターレビュー
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資本主義のグローバル化、IT革命に金融革命。90年代より、好景気に沸くアメリカを発信地とする新しい波が押し寄せている。かたや、未だ「失われた10年」から脱出しきれていない日本は、日本的経営の長所に対する自信までをも失ってしまった。しかし、会社は株主のものでしかないというアメリカ的な株主主権論は、「ポスト産業資本主義」と呼ばれるこれからの時代、本当に「グローバル標準」としての地位を確立するのだろうか。
本書のなかで著者は、会社とは何かを根本から洗い直し、資本主義の変遷をおさらいしつつ、ポスト産業資本主義にふさわしい会社のしくみを考察している。もともとインタビュー原稿だったものを書き直したというだけに、全体を通して「ですます調」の読みやすい構成になっているのが特徴。また、論の運び方がゆったりとしており、カタカナ用語もできるだけ平易な日本語に置き換えているため、会社論と資本主義論という難解なテーマであるにもかかわらず、論旨がすんなりと頭に入ってくる。著者は、MITで経済学博士号を取得後、各国の大学の助教授や客員教授を経て、現在は東京大学経済学部教授として活躍している。『貨幣論』や『二十一世紀の資本主義論』などの著書を持つ経済学者だ。
著者は、前半のかなりの紙幅を「法人とはなにか」を説くスペースにあてている。読んで字のごとく「法の下でのヒト」である反面、株主から見れば、株式という「モノ」に過ぎない法人。この二面性がきちんと理解できれば、なぜ資本主義の変遷とともに最強と呼ばれる会社システムも変化していったのか、ポスト産業資本主義時代に求められるであろう会社システムとは何か、そして理想的な働き方とは何かについても、読者なりの回答が出せるに違いない。
今を生きる経営者やビジネスパーソンはもちろん、これから社会に出る学生にも、ぜひ読んでほしい1冊である。(朝倉真弓)
内容(「BOOK」データベースより)
現在の日本経済を覆っているデフレは、たんなる景気循環による不景気ではない。かつての驚異的な高度成長のベースにあった産業資本主義が形を変え、ポスト産業資本主義に変質しつつある大転換に、日本の「会社」がうまく対応できないために起こっているのだ。日本が二十一世紀を生き抜くためには、産業資本主義時代のまま生き残っている個々の「会社」の仕組みを根本から洗い直し、新しい資本主義にふさわしい形にしていかなければならない。本書は、会社の仕組みを基礎の基礎からやさしく説き起こし、経営者、サラリーマン、そして、これから就職する学生諸氏が、新しい資本主義にふさわしい会社のあり方、新しい働き方を考えるヒントを提供する。
内容(「MARC」データベースより)
産業構造の大きな変化と長期化する不況の中で、あえいでいる「会社」。資本、経営、雇用などを根本から洗い直し、21世紀における「会社」の新しい可能性を探る。
カスタマーレビュー
学者らしい良書
まず学者らしく2つの制度の本質を明らかにしています。
①株式会社はヒトとモノの両方の性質を持っている。
モノとしての性質とは、会社は買収の対象であるという見方で
米国流の株主主権論に見られる捉え方です。ヒトとしての性質
とは、会社は従業員のものという日本流の見方です。株式会社
とは日本流、米国流両方の会社のあり方を可能にすると説きます。
②資本主義の本質は差異を媒介することで利潤を得るところにある。
この本質は商業資本主義、産業資本主義、ポスト産業資本主義の
いずれにおいても貫徹されていると説きます。
以上の見解を踏まえて、ポスト産業資本主義にふさわしい会社の
あり方は米国流ではなく、むしろ日本流だと主張します。巷で
言われていることとは異なる見解ですが、論理を丁寧に重ねて
奇抜な主張を受け入れるよう説得しています。
この見方からすると、ライブドアのようなやり方は時代にそぐわない
というエキセントリックな結果が引き出せそうです。岩井氏も日経
新聞(2005年3月28日)のインタビューではライブドアに批判的です。
株式会社の本質を考える刺激を与えてくれる良書です。サラリーマン
だけでなく、これから社会に出る学生にも薦めたい一冊です。
「会社」というものが見えてくる
大変に読みやすい本である。すらすらと読み進んでしまうが、我々が常識だと思っていることをくつがえす見解が随所に入っている。ふつうのビジネス書が常識をくり返すだけにとどまるのとの大きなちがいである。中心にあるのは「会社」そのもののしくみを明らかにする法人論であるが、それが著者が以前からくり返し論じてきた資本主義論と見事に組み合わされている。知的興奮を覚えると同時に、今まで見えなかった「会社」というものが見えてくる。
会社や仕事に対する迷いがふっきれ、元気が出る本
1.会社の仕事に追われる毎日でいいのだろうか?
2.自分の会社は時代遅れなのではないだろうか?
3.独立や転職を考えるべきなのだろうか?
こんな疑問や不安を抱えるサラリーマンは多いはず。私も時にこんな疑問を持ちながらも、ゆっくりと考えてみたことがありませんでした。著者は、会社をめぐる制度や法律から議論を始め、各国の事情や歴史までを検討した上で、最後に上記の問題に答を出します。
法人名目説と実体説をめぐる議論など、一見、法律や経済史の専門家向けの話題にまで触れながら、特別な前提知識を要求しません。読み進む内に、会社や仕事に対する考え方がクリアになって行きます。
会社や仕事内容の変化に積極的に取り組む指針を与えてくれる、元気が出る本です。





