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それでも私は戦争に反対します。

それでも私は戦争に反対します。
From 平凡社

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  • Amazon.co.jp ランキング: #448585 / 本
  • 発売日: 2004-03-09
  • 版型: 単行本
  • 447 ページ

エディターレビュー

内容(「BOOK」データベースより)
国際貢献と国益重視というかけ声ばかりが響くこの国で、戦争反対の声はかき消されようとしています。日本国憲法の下で抑制されてきた国外紛争地への自衛隊派兵も、小泉政権はあっさりと実現してしまいました。しかし―それでも私たちは戦争に反対します。なぜ?どんな根拠で?そしていま、私たちに何ができるのか?四十五通りの試みが、ここにあります。あなた自身の四十六番目の答えを見つけだしてください。創作、手紙、エッセイで描く「二十一世紀戦争」のリアリティ。

内容(「MARC」データベースより)
私たちは戦争に反対します-。国際貢献と国益重視というかけ声ばかりが響くこの国で、戦争反対の声はかき消されようとしている。45人の作家、詩人、劇作家、写真家、エッセイスト、ジャーナリスト、学者などが文章を寄せる。


カスタマーレビュー

冷静に考えたい戦争のこと5
読み易い本です。心のもやもやがをすっきりと解けていく
論理、主張があって戦争に対する考え方を冷静に確立できそうです。

テレビでよく戦争の是非なんてものを、
評論家とかが大きい声で話し合っている。
何だかその光景に慣れてしまうと少しうんざりした気分になってしまう。
デモ行進するまでの主張が自分の中でまとまらず、

ただニュースが流れているのをボンヤリみてしまう。
私はそうです。

この本は自分のスタンスを築き上げる補助になり得る。
いろんな人の意見を取り入れてやっぱり戦争なんて駄目だ、
何か今この歴史の転換期で、自分で出来ること
考えられることを思い起こさせてくれる。
でも堅苦しくはない、そんな本です。

それでも私は戦争に反対します5
本書には45名の文章が寄せられている。それぞれの作者がそれぞれの持てる才能や技能を最大限に生かして、心の底から「それでも私は戦争に反対します」と訴えている。作者の年齢にも幅があるし、職業(文末に作家、ジャーナリスト、フォトジャーナリスト、詩人、比較文学などと各自記してある)も広範囲に渡る。文章の種類も、体験談、小説、手紙文、詩、短歌、俳句、川柳等様々である。内容も思わず背筋を伸ばして拝読させていただいたものから、街のコーヒーシップで友達と「そうそうそうなのよねえ」と雑談のトピックとして採用させていただいたものまであるし、文体も大学の入試に見かけるようなやや高度の読解力を要するものから、すすっと斜め読みできそうなものまで、実に幅広い。
 私は、この書の特質である多様性は、反戦を訴えることに効果的であると思う。書き手の訴えかける方法が異なるように、読み手の心の琴線に触れる方法も多種多様であると思うからである。果たしてひとつの文章がこの世から戦争をなくすことができるとは思えないし、読み手の中からこの著に刺激されて世界中の戦争や紛争を取り除いてくれる人が現れるとも思えない。文章を書くことや文章を読むことに、そのような即時性や奇蹟を求めてはいけない。文章を書くことや文章を読むこととは、そしておそらく平和を訴えかけるということは、元来、個人的内面に根ざした地味な作業である。しかしそれでも、この著は十分にその意義・目的を果たしていると思う。「それでも私は戦争に反対します」という気持ちを共有すること、それを各人が置かれた時と場所で各人のできるかぎりの方法で表明していくこと、この地道な試みを飽きずにあきらめずに継続していくことによって、少しでも平和に近づくことができるかもしれない、という希望を与えてくれる著である。

何かに「反対」する心が戦争を引き起こす。〜2つのエッセイに思う〜4
特に小泉元首相を批判した2つの対称的なエッセイに目がとまりました。

一つは、江川紹子さんの「戦争は美しき『感動』とともに」。

小泉元首相が感動屋であることに触れ、
青年飛行兵が書いた辞世の句の前で涙を流したことを、「感動」すること自体は素晴らしいこととしながらも、
そのようなことに「感動」することの危険性もまた指摘しています。

カルト宗教に惹かれてしまう若者たちのことを知りつくした筆者だからこその言葉だと思います。
カルトは言葉たくみに「感動」を誘い、何かを「実感」させ、組織に引き入れていくからです。

そして、江川さんは、自分も感動しやすい性格だから、と自戒の念でしめくくっています。
・・・この「自戒」が大切なのです。他の誰かや権力のせいではなく、自分も、と思う心が大事なのです。

もう一つは、石坂啓さんによる「小泉スネ夫の戦争」。

小泉元首相のことを「小泉スネ夫」と揶揄し、
自分を高みに置いて、誰かの親族であり友人でもあるであろう
「命も心もある人間」の他人様の名前をもじって嗤っています。

・・・しかし、これこそが戦争の引き金を引く<戦争マインド>なのです。

この2つのエッセイは、どちらも小泉氏の政策を批判していますが、
片方は<平和マインド>で、片方は<戦争マインド>です。

この他にも、
「私は正しくて、あの人たちが間違っている。間違ってるからこきおろして嗤っていいんだ。」
という<戦争マインド>を披露してしまっている人がこの本の中にたくさんいるようです。

しかし、実は「私は正しくて、あの人たちが間違っている」、という心こそが、戦争を引き起こすのです。
このような<戦争マインド>によって、「反戦運動」が「戦争そのもの」になってしまうのです。

だから、マザーテレサは、「反戦」運動には参加しなかった。
「反戦運動」という名の戦争が起きているからです。

「戦争反対!」と「平和を希求する」ことは全く違うことです。
たとえば、すぐに怒る校長先生がいたとしましょう。
この校長に対して3年間生徒が一丸となって「反校長運動」をすることと、
校長室に出かけて行って、コミュニケーションをとり、どうして懸命に怒るのか、
学生時代に何を考えていて教師になったのかを聞いてみる、ということが全く違うことであることがきっとあなたにも分かるでしょう?

よく考えましょう。考え続けましょう。
自戒を込めて。あなたも、私も。

・・・世界に平和を。未来ある子供たちのために。