トーキョー・バビロン〈上〉 (双葉文庫)
|
| 価格: | ¥ 690 1500円以上は送料無料 詳細 |
発送可能時期: 在庫あり。
販売、発送は Amazon.co.jp
商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #55678 / 本
- 発売日: 2009-05-14
- 版型: 文庫
- 374 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
やくざの奴隷に成り果てた、かつてのIT長者。本家からフロント企業へと放逐されたチンピラ。身体を壊し、酒が飲めなくなったホステス。若くして人生の敗者となった三人が手を組み、起死回生の大博打を打った。狙いは脛に傷を持つサラ金企業ハピネス。彼らは、ハピネスからブラックマネーを奪い取り、負け犬の烙印を消しさることができるのだろうか。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
馳 星周
1965年北海道生まれ。横浜市大卒業後、出版社勤務を経て文芸評論家として活躍。96年『不夜城』で衝撃的なデビューを果たし、同作品で第18回吉川英治文学新人賞を受賞。97年『鎮魂歌―不夜城2』で第15回日本推理作家協会賞長篇賞、99年『漂流街』で第1回大藪春彦賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
金融会社を軸に大金をめぐる頭脳合戦
闇の世界に生きる会社員。ホステスとして生きるには年齢もぎりぎりで、さらに肝臓を壊し、自分の客を取られそうになりながら不安に生きる女。そしてやくざ。この三人がある金融会社の男を手玉に取り、大金をめぐって奔走する物語。金融を題材にしているけれども、金融の専門的知識がなくてもすらすら読め、どのような展開になるのか先が待ち遠しく、本に釘付けになってしまう。誰が騙されるのか誰が騙すのか。そしてその駆け引きの行方は。まだ上巻を読んだだけではわからないけれども、下巻を読むのが楽しみでならない気持ちになる。
馳星周氏の作品は性的表現が多少あるけれども、この作品ではそういった描写は一回だけで、登場人物たちの駆け引きややり取り、そして心理描写に重きを置いているので、登場人物たちに自然と感情移入してしまう。馳星周氏の作品の醍醐味といったら、やはり闇の世界を堪能できるところ。水商売はそうでなくとも、やくざの世界の上下関係、そしてそのやくざや悪徳警視正と癒着のある金融会社の内部事情や上司と部下のやり取り。触れることのできない世界に読んでいくうちに入り込んでしまう感覚は、興奮と恐怖の入り混じった新鮮な気持ちになる。一読の価値ありの作品だと思います。
よせばいいのに、また読み始めてしまって
馳星周の小説には、不夜城 (角川文庫)で虜になって以来、すっかり見入られてしまった。
しかし、体力がいる。精神的な体力のいる作品だなぁ、いつも。
で、読後はたいてい消耗する。それも気持ちいのいい汗をかきましたねぇ。。。という感じではなく、すっかりくたびれて人間不信に陥って。
でも、新しい作品を求め、で、やっぱり消耗して。
今回のこのトーキョー・バビロンはどうなんだろう。
例のごとく、ろくな人間が出てこない。誰にも感情移入ができないのも、馳の独特な作風で、にもかかわらず、気になって気になってしょうがない。
この作品の情感を読み終えた感じでは、登場人物、元IT寵児、大学の同級で元ヤクザで今はそのフロント企業の社員、ナンバーワンホステスの三人がメインになっている。
そして、ここに、情けない金貸し業の課長。
この段においては、どう考えても元IT寵児か元ヤクザが、生き残りそうなんだが(この作者の場合、まぁ、「主役」級の人間はことごとく死ぬか、悲惨な顛末になるからね)。
誰が勝ち残るのか。誰が生き残るのか。そんな楽しみ(?)で下巻に向かう。
しっかし、ろくな人間出てこないなぁ。自分の周りの、普段はろくでなしと思っているものが、ことごとくいい人間にみえてくる。




