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ピリオド (双葉文庫)

ピリオド (双葉文庫)
By 乃南 アサ

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  • 発売日: 2002-05
  • 版型: 文庫
  • 557 ページ

カスタマーレビュー

救いようがないくらい暗かった3
これは悲惨だよぉ~という感じですすめられ、どんんなストーリーか想像できませんでした。
台風の最中、外にいくこともできず、自宅でこもりっきりで読んだせいでしょうか?
どよーんとした読感がありました。
主人公が自分自身を好きでないのか、保身するあまり自分の周りの人間たちを気持ちの上で排除していきます。どこかで家庭というものに「憧れ」を抱きながら、それに頼り切っている人間に対し卑下する部分を感じてしまいました。推理小説というよりも独身で働く女性のジレンマみたいなものが見え隠れし、どうにもならない自問自答する人間という印象を受けました。個人的には、廃屋の描写に様々な想いが自分も交差して、その立場におかれている人間の気持ちを巧みに表現していて、乃南アサさんの力量を感じます。

何れはだれもが経験する寂寥と人と関っていく煩わしさを自分の中出、処理していきます。親戚の子供たちが登場し、主人公の生活パターンに変化をあたえ、人生を示唆していくキーマン的人物になっていきます。リアリティある作品で、暗さはありますが、一気に読めました。

最後まで読めない・・・。3
乃南アサさんの作品は大好きで、ほとんど読んでいるのですが、これについてはなかなか最後までたどり着けません。
ミステリー以外に、こんなのも書くんだ・・・と思って買ってみましたが、前回の「ボクの町」同様、最後まで行けません。
今までのミステリーだったら、一気に読んでしまったのに・・・。

静かだがなんとなく心に残るストーリー4
事件は起こりますがミステリーではないです。事件が起こることによって周囲の人々へ与える影響力やその人々の気持ちの変化、といったことに重きを置いた作品です。私が最近読んだ乃南さんの作品は音道刑事の短編集と「晩鐘」なのですが、それらの作品も事件そのもののミステリー性やサスペンス性というよりも、ひとたび事件が起こってしまったことによって変わらざるを得なかった人々の姿や事件が与えた余波を描いたものでした。その中でもこの「ピリオド」は比較的静かな作品だったと思います。文章力があり、人物描写がしっかりしているので派手さはなくとも、なんとなく心に残りました。
私の好きな作品のひとつです。