ウツボカズラの夢
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #295194 / 本
- 発売日: 2008-03-19
- 版型: 単行本
- 420 ページ
エディターレビュー
内容紹介
巷には自己中心的な人、無神経な人など、総じておかしな人がふえている。それを象徴するかのような鹿島田家の人々の日常をシニカルに描ききることで見えてくる不気味な世界。問題作「風紋」の作者が贈るエンターテインメントノベルの傑作。
内容(「BOOK」データベースより)
平凡な日常ほど悪意に満ちたものはない。わたしの願いはただひとつ幸せになること。エンターテインメントの域を越えた傑作。
カスタマーレビュー
これはないでしょ
あの書き出しで、これはない。
どんな物語が展開するのかと思ったら、設定が全然生かされることなく終わり、あの延々と描写される冒頭はいったい何の意味があったんだろうと首をかしげた。
つくづく宣伝の時代になったのだとため息が漏れた。
そして、煽り文句にひかれて安易に購入したことを反省した。
どうでもいい人たちの物語では共感も湧いてこない。
この家族の日常は帯にあるように「平凡」なのだろうか?
帯にある「平凡」「日常」のとらえ方、「誰が悪い」という発想は、おそらく私とは遠く離れた認識であるだけなのかもしれない。
家庭環境がとっくに壊れている場所にやってきて棲みついた女の子の話。
それ以上でも、以下でもない。
ウツボカズラ=食虫植物=未芙由
一言でいうと、田舎から出てきた孤独な少女・未芙由が、
最後には欲しい物をすべて手に入れるというストーリーです。
何の欲もない受け身の彼女は、回りの人たちの心の隙間に何とも上手く入り込みます。
周りの人が掛けてくれる水だけ頼りに生きている植物のように見えた未芙由が、
実はその人たちをみんな飲み込んでしまっていたんですね。
なるほどというタイトルです。
御世話になっている家のご主人とその息子の両方と、実に自然に関係を持ち、
その発覚におびえることもなく、淡々と未来を語る彼女が、
私にはとても恐ろしかったです。
ジャンルとしてはミステリーなのかもしれませんが、
わたしはホラーっぽいなと思って読みました。
先にレビューを書かれている方々の評価がとても厳しいのですが、
わたしは面白かったです。
悪女が主人公という、今までの乃南作品にはない感じが、新鮮でした。
ただ、本筋とは全く関係のない人物の描写が細かすぎて、
その分のページがもったいなく感じました。
多分、雑誌に連載していたときは違った切り口だったんだと思います。
今回加筆・修正して本書を発行したとありましたが、
それならもっと主人公・未芙由にスポットを当てて欲しかったです。
実体のない物語
読み終わった後結局何が言いたいんだって首を傾げたくなった。
葉の先端に瓶形の袋を下垂、中に消火液を貯え、液中に落ちた昆虫などの小動物を養分とするウツボカズラ。
そのウツボカズラの夢をタイトルにしたということは、未芙由になるのだろうか。
だろうかなどと迷ってしまうのは、奇妙に多くの人が主体になるからだ。
そこから何を表現したいのか、読みながらも、読み終わっても首を傾げたままで終わる。
1つの家族の崩壊を描きたいのか、
東京という街で生きてゆく術を表現したいのか、
何も取り柄もないように見える未芙由のしたたかさを表現したいのか、
挿入されていた鹿嶋田家の主人雄太郎、妻尚子、娘美緒の3人の恋愛もどきの話に背景も見えない。
沢山のしゃぼん玉が浮かんで消えたような、実体の感じない本だった。




