情報と外交
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #17033 / 本
- 発売日: 2009-10-22
- 版型: 単行本
- 237 ページ
エディターレビュー
内容紹介
情報をどう収集し、どう分析するか。そして、どう伝えるか──
組織が情報に対して真摯に向き合うとき、担当者が工夫しなければならない課題は多い。
著者は日本の外交官のなかで数少ない情報職域のプロとして、
ウズベキスタン、イランの全権大使などを歴任しつつ、
国際情報局長として日本外交の情報能力をブラッシュ・アップした人物。
外務省はなぜニクソン・ショックを予測できなかったのか。石油ショックは。
イラン・イラク戦争の終結は。ベルリンの壁崩壊は。調査の結果、
たどりついた結論は明白だった。ヒントはあったのに、ことごとく見逃していた。
この反省から出発して、著者は情報体制の刷新に取り組む。
上層部の支持と有力者の無理解、現場からの反発……。
本書は、著者の実体験を交えて、情報とは何か、情報体制はどうあるべきか、
情報マンの心得とはを刺激的に提言するとともに、著者自身が拠り所とした
「情報分析の鉄則10」を披露する野心作。
内容(「BOOK」データベースより)
CIA、旧KGB、MI6等々、数多くの情報機関と交流した著者が抱いた疑問―それは日本はほんとうに情報を必要としているのか、だった。元・外務省国際情報局長が明かす国際諜報戦争の真実。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
孫崎 享
昭和18年(1943)旧満州国鞍山生まれ。昭和41年(1966)東京大学法学部中退、外務省入省。英国(2回)、ソ連(2回)、米国(ハーバード大学留学)、イラク、カナダ勤務を経て、情報局分析課長、駐ウズベキスタン大使、国際情報局長、駐イラン大使を歴任。平成14年(2002)防衛大学校教授に転出し、平成21年(2009)3月退官(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
不思議な魅力のある、情報の第一人者の回顧録
不思議な面白さのある本。ノウハウ本の体裁を持った回顧録である。
構成は、副題にある通り10の鉄則を章立てにしたかたち。情報に携わる人、組織はかくあるべしということを、主に著者の経験をもとに例証している。数時間で読める頁数で、同じことの繰り返しがあったり、前著「日米同盟の正体」との重複もあるが、それでも、興味深い話が沢山詰まっている。
ノウハウ本としては、個人レベルでは「情報収集→分析→報告」をいかに鍛えるべきか、組織レベルでは「情報共有と政策に反映させる仕組み」をいかに作り運用していくべきかを述べた本と結論づけることができる。
回顧録としては、自分の業績を並べ立てるようなものとは対極にある本だ。教訓を引き出すためか、失敗についていくつも触れている点が興味深い。自身が石油危機のサインを見逃したこと、政府がニクソン訪中やベルリンの壁崩壊を読み切れなかったことについて、反省点を書き出している。また、イラン革命、日本の湾岸戦争への貢献に対する評価などについて、定説と異なる見方を披露している。
そして、この本は「提言の書」でもあると思う。恐らく、著者は情報分野での仕事、特に組織構築にやり残し感が強いのだろう。安全保障の舵取りが難しくなる中で、情報機能を如何にするべきなのか。著者の考えは、第10章(最終章)に冷静な筆致でまとめられている。
日本外交における情報職域の第一人者が語る情報のノウハウ!
外交官として各国の要人や大使、MI:6やCIA、KGBなどの情報機関と接触してきた情報職域の第一人者である著者による
ノウハウが自身の経験談とともに詰まった内容である。
中東やロシアなどいろいろと問題のある国へ駐在する中で国家戦略の転換などに直面した経験から習得した情報収集
のノウハウが遺憾なく紹介されている。
【情報収集のノウハウ】
・現場での情報を大切にすること
・インターネットでポイントとなる機関やメディアを押さえておけば各国(特にアメリカ)の温度感はとらえられること
【情報活用のノウハウ】
・外交においては米国への影響を考えること
・ポイントをまとめること
・情報は共有し、様々な視点からとらえること
上記のような情報収集・活用方法は当たり前のようなことに感じられるが、著者の圧倒的にリアリティのある経験談を読めば、
十分に納得させられる。
また、これほど重要な情報なのだが、日本では前著である「日米同盟の正体」でも著者が主張しているとおり、情報活用収集力
の脆弱であり、外務省の体制に起因する部分もあるようである。
日本を今後どのような国にしていくのかという根幹的な戦略を描くとともにそのために必要な情報を収集し、活用できる体制を
整えていくことが急務であると感じさせられる。




