商品の詳細
藤堂高虎 秀吉と家康が惚れ込んだ男 (PHP文庫)

藤堂高虎 秀吉と家康が惚れ込んだ男 (PHP文庫)
By 羽生 道英

価格: ¥ 760 1500円以上は送料無料 詳細

発送可能時期: 在庫あり。
販売、発送は Amazon.co.jp

6 新品/中古商品価格 ¥ 200

おすすめ度:

商品の詳細

  • Amazon.co.jp ランキング: #238436 / 本
  • 発売日: 2005-05-03
  • 版型: 文庫
  • 383 ページ

エディターレビュー

内容(「BOOK」データベースより)
豊臣秀吉が自分の家臣にすることを熱望し、晩年の徳川家康がもっとも信頼した男、藤堂高虎。近江の一豪族であった彼が、浅井長政をはじめ、羽柴秀長、秀吉、家康と次々に主を変えながらも、伊賀・伊勢の太守にまで上りつめることができたのは何故か。戦さ働きはもちろん、城づくり、水軍の指揮、情報収集等、あらゆる能力を身につけて戦国を生き抜いた男の、真実の姿に迫る長編力作。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
羽生 道英
1935年、大阪府生まれ。近畿大学法学部卒業。日本文芸家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


カスタマーレビュー

世渡り上手な戦国大名「藤堂高虎」4
世渡り上手で城作りの名手といえばやはり藤堂高虎ではないでしょうか。しかしこの本ではあえてそうゆう言葉には触れずありのままの藤堂高虎を表しているところに良さがありました。読んでいて思わずついつい夜更かしをして読んでしまうほど引き込まれていました。

高虎の評価を高めるための試みは失敗〜"風見鶏"の汚名は晴れず2
近年、インフラ整備・情報収集・人材活用の巧みさ等を初めとする近代的観点で藩経営を行なったとして注目を浴びている築城の名手、藤堂高虎の伝記風物語。

前半は勇猛果敢な若き日の高虎が数々の主君に仕え、遂には秀吉・秀長兄弟の器量に惚れ込み、その配下として活躍する様を描いている。だが、歴史物の宿命とは言え、既知の史実に多くの筆が割かれており、しかも高虎にとって余りに都合の良いように書かれているので興醒めである。特に、若輩の高虎が、大将である諜略の名人秀吉にアドバイスした等とありえない事を記しているのは贔屓が過ぎる。高虎を主体に描くのは当然としても、最初は勇猛だけが取り柄だった高虎が、次第に人を見る眼や智略を身に付けて行く過程をじっくりと書き込んだ方が良かったろう。中盤、秀吉の死の直前に家康に急接近するが、秀吉の老醜を嫌い家康の人柄に惚れたと言う理由だけでは説得力が薄い。高虎の眼力、先見性、計算高さを強調した方がより迫真性が出たと思う。生一本な人柄だけで秀吉の配下から家康の配下にスムーズに移れたと言うのは、高虎を持ち上げているようで、逆に高虎の度量を低く感じさせる。藤堂藩は、関ヶ原の戦いで東軍に付いた秀吉恩顧の武将の中で幕末まで生き抜いた数少ない大名なのだから、高虎はそれに見合った老獪さを持っていた筈である。本作の記述では家康にお追従を述べているだけで、高虎の本領は埋もれたままである。これでは"風見鶏"の汚名は晴らせまい。

私は高虎の、所領の伊賀者を用いた迅速な情報収集能力や先を見越したインフラ整備の方法等を読みたかったのだが期待外れだった。作者も高虎の評価を高めるために本作を書いたと思われるが、逆に軽佻浮薄な男に見えて残念だと思う。