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公務員、辞めたらどうする? (PHP新書)

公務員、辞めたらどうする? (PHP新書)
By 山本 直治

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  • 発売日: 2006-12-16
  • 版型: 新書
  • 240 ページ

エディターレビュー

出版社/著者からの内容紹介
公共部門縮小が必至の時代。転職したいと思っている公務員も決
して少なくないはず。最近のお役所勤めは、昔ほど楽ではないし、世間の目はま
すます厳しくなった。公務員制度改革によるリストラもささやかれている。もは
や、「役人天国」の時代は終わったのだ。ならば民間会社で、あるいは起業する
ことで、自分のやりたい仕事に挑戦してみてはどうか? そのための転職支援サ
イト「役人廃業.com」を主宰する著者は、旧文部省のキャリア組出身。現在は
人材スカウト業に従事し、自らの「役人廃業」体験をもとに、多くの転職知識や
事例を紹介する。
さらに、公務員問題の焦点ともいえる「天下り」「留学後早期退職」についても
言及。「天下り」をなくす対策として、公務員が独力で転身先を探せる環境づく
りが必要であると説く。全国四〇〇万人の公務員に問いかける、キャリアチェン
ジのすすめ。

内容(「BOOK」データベースより)
公務員だって転職したい!?お役所勤めは決して楽ではないし、世間の目も厳しい。公務員制度改革によるリストラもささやかれている。もはや、「役人天国」の時代は終わったのだ。ならば、民間会社で、あるいは起業することで、自分のやりたい仕事に挑戦してみてはどうか?そのための転職支援サイト「役人廃業.com」を主宰する著者は、旧文部省のキャリア組出身。現在は人材スカウト業に従事し、本書で多くの転職知識や事例を紹介する。全国四〇〇万人の公務員に問いかける、キャリアチェンジのすすめ。

内容(「MARC」データベースより)
「役人天国」の時代は終わった。ならば、民間会社で、あるいは起業することで、自分のやりたい仕事に挑戦してみてはどうか? 多くの転職知識や事例を紹介。全国400万人の公務員に問いかける、キャリアチェンジのすすめ。


カスタマーレビュー

公務員人生を見直す機会3
「もったいない」「どうせ勤まらないよ」「何か悪いことでもしたんじゃないの」などなど、公務員を辞職して、一般企業に就職しようとする人、した人は、必ずと言っていいぐらい、そんな偏見を持たれてしまう。しかし、そんな世間の偏見は、官尊民卑の旧弊的な価値観であり、公務員の抱える現状を知らない故の的はずれな批判である。
 私が、この本を手に取った動機は、自らが現職の公務員であり、消極的理由から転職を検討し、内定ももらって、退職を待つ身だからである。筆者が言うとおり、公務員としてお気楽天国に住んでいる人は、マレというべきかも知れない。私の奉職している職場など、いわゆる現場職。激務の極み、ストレスの宝庫、絶望的な虚無感が蔓延している。「煽るつもりはない」と筆者は付言しながらも、公務員という職業に潜むリスクを、解き明かしていく。なにより、現状の財政難から国家破産すれば、公務員の安定的地位など吹き飛んでしまうのだから。
 ただ、惜しむらくは、筆者自身が1種エリートであり、積極的な動機で転職に成功しているせいか、前向き派の擁護に終始してしまっている感が否めない。公務員に限らず、転職志向の人々には、消極的ないしは絶望的な理由により転職せざるを得ない人もいるだろう。そういう人々にも、勇気を与えるような工夫をして欲しかった。
 本書のなかにも、資格による転職について考察する章があるが、なにもMBAや士業だけが資格ではない。税理士になることを考える前に、まず簿記3級を目指せばよいのだ。学生生活してても取れないような資格は、社会人が目指すべきではないと思う。いぶし銀的資格の研究もして欲しかったというのが、正直なところ。じゃっかん、雲の上の人の転職論か。

公共部門が小さくなれば、廃業役人は確実に増える5
 本書の基調は、「仕事がきつい、やりがいが無いなど、もっともらしく
聞こえる言い分」に対して不遇、不満の時を好機に変えるように仕向ける
というものではない。著者は「公務員の転職支援に取り組んでみたい」た
め中央官庁を去って「民間の人材紹介会社に転職した」方である。このた
め、転職希望者の成功を強く願ってくれての記述が、甘い見通しや軽はず
みを気付かせ翻意させる記述と比較して、概して目立ってしまうことは、
読む側のほうで心しておくべきだろう。
 転職を煽るようなことは一切書かれていないが、転職という人生選択の
大事に当たっては十の励ましよりも一の憂いのほうによくよく考えておく
べき重要課題が含まれていることを、今の職務環境との折り合いがつけら
れなくなってしまった人々は往々に忘れらがちである。本書を読みながら、
別のある本にあった次の言葉が終始脳裏を離れなかった。

「“会社を辞めたい理由”の多くは“悪魔の呪文”にそっくりだ。唱えるほどに誰かを憎み、唱えてみても救われない」

 本書を手にする人は(感覚的な当て込みでしかないが)まずは殆どが官
公庁勤務者で、その大多数が日々の職業生活に疲労困憊するだけでなく夢
をも描けなくなっている方達ではないだろうか。民間勤務者が転職を思い
描く場合との最大の相違点は、経済的な安定についてであろうか。少なく
とも現時点では我慢・忍耐が続く限りは、毎月の給与と年2回のボーナス
とが保証されているのである。
 その一点を除けば、「転職」という二文字を脳裏に浮かべる人達のあい
だでの官民相違は小さくなっているように見受けた。著者も随所で繰り返
し指摘しているが、国家公務員の幹部候補生達に対してすら「行政の仕事
のやりがい、忠誠心、プライドによって公務員に引き留められる時代は終
わりつつある」のである。
 数年後はともかく、15年以内には体制の大変革から否応なしに多数の人
が官公の職場を離れざるを得なくなるのだろう。

自身が転職成功者である転職コンサルタントによる指南本5
「役人廃業」というオビの言葉に、何となく惹かれて手に取った本です。

一番興味深かったエピソードは、もともと著者が公務員から民間に転じた際に専門にしたいと考えたこと(官から民への転職支援)が有って、正直にそれを志望動機として挙げたら、ことごとく面接に落ちてしまったこと。それで、敢えてその“志”は表面上の志望動機から封印した結果、見事に二社から内定獲得。そして、紆余曲折あった結果、最終的には、その“志”を実現するとともに、このように著書まで出すような成功を得た、ということです。

要するに、何が著者自身の転職を成功に導いたかと言えば、やはり“志”とそれを実現するための不断の努力だったわけで、たとえば公務員はコリゴリだから取り敢えず民間に転じてみるかといった、「何となく転職」ではなかったということです。

自身、何度も転職を繰り返した身としては、「何となく転職」や「思い付き転職」は決して良い結果をもたらすものではないことを、痛感しています。転職という大きなリスクを伴う局面においては、やはり戦略と、その実行に向け不断の努力をなす覚悟が必要不可欠であると思います。

この本、タイトルからは公務員の方の転職指南本かと思われるし、勿論その側面は強いわけですが、私のように民間一筋の人間にも十分参考になる内容でした。