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風の陣[天命篇]

風の陣[天命篇]
By 高橋 克彦

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  • Amazon.co.jp ランキング: #462459 / 本
  • 発売日: 2004-12-16
  • 版型: 単行本
  • 363 ページ

エディターレビュー

出版社 / 著者からの内容紹介
女帝を思うままに操る怪僧・道鏡。その恐るべき野望を打ち砕かんと立ち上がる蝦夷たち。道鏡の魔の手は……。歴史巨編、待望の第三巻。

『炎立つ』『火怨』に続く著者懇親の歴史巨編『風の陣』の「立志篇」「大望篇」に続く第3巻目。
恵美押勝(藤原仲麻呂)が討伐されてから一年近くが過ぎた。時は天平神護元年(七六五)。新たなる権力者・弓削道鏡の専横に危機感を募らせた嶋足と天鈴は、「打倒道鏡」の決意を新たにする。嶋足にとって道鏡は、愛する益女を罠に嵌め、命を奪った憎き男でもあるのだ。
しかし彼らの思いとは裏腹に、道鏡と孝謙女帝の蜜月関係は続き、道鏡の権勢は揺ぎないものになっていった。宝の山である陸奥に道鏡の魔の手が伸びる――嶋足らは、道鏡の息の根を止める策を講ずべく立ち上がった。そんな折、耳を疑う託宣が…。
平城の都、そして陸奥を舞台に、動乱の兆しを感じ取った蝦夷たちの戦いが幕を開ける。しかし陸奥の蝦夷たちは一枚岩とはいかない。まとめ役は伊治鮮麻呂のみだが、鮮麻呂はまだ若かった。愛する陸奥を守るため、嶋足と天鈴はどんな策に出るのか…。

内容(「BOOK」データベースより)
恵美押勝、つまり藤原仲麻呂が討伐されて一年近く―。淳仁帝が廃され、孝謙上皇が返り咲き、内裏は落ち着きを取り戻していた。背後で政治を操るのは、弓削道鏡。蝦夷たちの前に立ちはだかる新たなる権力者に、牡鹿嶋足、そして物部天鈴らは…。「立志篇」「大望篇」に続く歴史巨篇待望の第三巻。

内容(「MARC」データベースより)
女帝をたぶらかし、政治の実権を握った怪僧・道鏡。動乱の兆しを感じ取った蝦夷たちの戦いが、いま幕を開ける! 道鏡の恐るべき野望を打ち砕かんと立ち上がる蝦夷たちに向け、道鏡の魔の手が陸奥に…。歴史巨篇第3弾。


カスタマーレビュー

蝦夷を遠く離れて3
話が都を中心に進み、争いもさして起こらないままに進んでいきます。
平穏な時代を過ごしたと言うことなのか、淡々とした内容です。
権力争いは都の本流でも、蝦夷にとっては蚊帳の外の話。その蚊帳の外が煩わしい火種を生みます。
それほどの風は吹きません。だからこそ、この後の嵐が恐くなります。

連載の悪いところが・・・1
連載ものの悪いところが目立ち、前作・前々作に較べて格段に落ちる内容となっている。各章ごとは内容的に十分読めるが、各章ごとが「短編」という感じで、「短編集」のようになっている。また、連載期限の関係か、終章が「強引」に終わらせた感が強く、高橋先生らしくない「粗い」文章と感じた。将来の補筆を強く望みたい。

史実の中のフィクション4
藤原仲麻呂を倒した道鏡ですが、期待に反して道鏡は仲麻呂以上の大きな権力を持って、政治を我が物としてしまいます。
そんな中で、嶋足の婚約者益女が、道鏡の陰謀から死んでしまいます。しかも、嶋足自身が殺さざるを得なくなります。こうして、嶋足、天鈴の敵は、仲麻呂に代わって道鏡となります。
物語は、こうして道鏡の絶頂期を描いてゆき、有名な宇佐八幡の宣託に至ります。
この作品は小説ですから、当然のことながらフィクションですが、これだけの権力を握りながら、その座から滑り落ちてゆくということは、フィクションと思われる天鈴と嶋足の様々な策略がこのように功を奏していかなければ、崩れなかったろうなと思えてしまいます。このあたりが、作者の力なのでしょう。その意味で、非常に楽しく読むことが出来ました。