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判断力はどうすれば身につくのか―アメリカの有権者教育レポート (PHP新書)

判断力はどうすれば身につくのか―アメリカの有権者教育レポート (PHP新書)
By 横江 公美

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  • Amazon.co.jp ランキング: #35963 / 本
  • 発売日: 2004-10
  • 版型: 新書
  • 224 ページ

エディターレビュー

出版社/著者からの内容紹介
アメリカの有権者はいかに政治参加しているか。良質の民主主義を目指す有権者教育から<自分で考え、判断するコツ>の磨き方を考察。

アメリカでは学校を中心に、幼少から意思決定のプロセスを学ぶ教育が根づいている。「アイスクリームは好き?」の質問に即断で「イエス」と答えてはいけない。「そのアイスクリームは実はにんにく味だった…」ということもあるからだ。やがて有権者となって候補者・政策を見極めるには、徹底したリサーチ、比較検討、議論など、「判断のコツ」を身につける必要がある。
模擬選挙や模擬議会、模擬裁判に取り組む学校、ロックで若者の政治意識を刺激するメディア、白熱する家庭内討論会…。学校とメディアと家庭とが互いに取り組むことで判断力は磨かれる。
本場の民主主義教育の実態を丹念に描き出す、有権者のための参考書。
目次より、第一章 有権者教育とは/第二章 投票率向上を目指す/第三章 争点を見る目/第四章 立法過程を擬似体験/第五章 司法を学ぶ/第六章 行政を知り、体験する/終章 有権者としての「教育的」責任

内容(「BOOK」データベースより)
アメリカでは学校を中心に、幼少から意思決定のプロセスを学ぶ教育が根づいている。「アイスクリームは好き?」の質問に即断で「イエス」と答えてはいけない。実はにんにく味だった…という可能性もあるからだ。やがて有権者となって候補者・政策を見極めるには、徹底したリサーチ、比較検討、議論など、判断のコツを身につける必要がある。模擬選挙に取り組む学校、ロックで若者の政治意識を刺激するメディア、白熱する家庭内討論会…。本場の民主主義教育の実態を丹念に描き出す、有権者のための参考書。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
横江 公美
1965年、名古屋市生まれ。明治大学経営学部卒。94年に松下政経塾に入塾(15期生)。その間、プリンストン大学客員研究員、ジョージ・ワシントン大学客員研究員として、アメリカ大統領選を中心に世界の選挙の実地研究を行う。VOTEジャパン株式会社社長を経て、現在「PACIFIC21」代表。政策、世論調査、広報戦略に関するコンサルティングを行っている。東洋大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


カスタマーレビュー

タイトルに難あり3
大きく書かれた「判断力はどうすれば身につくのか」、小さく書かれた「アメリカの有権者教育レポート」。
私の購入の動機は、判断できない人たちが多い社内で如何に判断できる仕組みを作るかというものでした。この本のタイトルは、小さく書かれた「アメリカの有権者教育レポート」とすべきだと思います。それで星3つにしました。
内容としては、うまく仕組みを作っている米国の現状を丁寧すぎるほど紹介してくれています。あとがきにも「有権者教育が充実している国では選挙の際の討論の質が高い」「街宣車による連呼や電話作戦の無駄」に言及され、日本の現状とのギャップを認識させてくれました。

有権者教育の重要性5
政治教育というと日本ではとかくアレルギーがある。ならば、有権者教育という言葉であれば少しは抵抗が和らぐかもしれない。この本を読むと、いかに米国が有権者教育に執念を燃やしているかがわかる。

国家を担う若者たちに必要な有権者教育とは何か5
日本では現在、有権者教育はかなり否定的に捉えられているようです。「愛国心教育」という極めてネガティブな表現が使われることからも、多くの日本人による有権者教育への受け止め方が読み取れます。しかし、若者が国家を担うのは事実ですし、何らかの教育が必要不可欠です。無論戦前のように愛国心を一方的に強制するのは危険ですが、民主主義国家を担うために、若者はいかなる教育を受けるべきなのか。民主主義がどこよりも発達した米国の有権者教育から、日本人が得られる教訓は多いと思います。
「第五の権力」「Eポリティクス」同様、米国政治の第一線を取材し続けた横江氏の著書には、他著にはない躍動感があります。クローズアップ財団などの非営利団体から、ニューヨーク・タイムズ・アップフロントなどの大手メディアまで、幅広い層の人間が取り組む米国の有権者教育の実態が、現場にいる感覚で理解できます。同時に教育の形態も、模擬投票、問題児裁判、国際リーダー・サミット・プロジェクトまで、目的別に極めて多様に組まれており、米国人の有権者意識の高さに驚かされます。しかし特筆すべきは、異なる価値観を常に取り入れている点でしょう。MTVがイスラム教やアラブ文化を紹介し、アラブ系アメリカ人がアメリカ社会に貢献する話を放映している事実からは、差別や偏見の終焉を模索し続ける、アメリカ社会の一端を垣間見る事ができます。
アメリカの優れた点は、無差別テロや戦争を体験しながらも、民主主義が立派に守られ、異なる価値観が包容され続けた点でしょう。特定のイデオロギーに基づいて、教育やメディアが暴走しがちな日本では、本書から得られる教訓は多いと思います。
本書は三部作完結編のようですが、横江氏には今後も是非書き続けて頂きたい。アメリカ以外の有権者教育も研究すれば、日本に適切な教育のあり方が見つかると思います。