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ひと月百冊読み、三百枚書く私の方法

ひと月百冊読み、三百枚書く私の方法
By 福田 和也

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  • Amazon.co.jp ランキング: #240222 / 本
  • 発売日: 2001-06-02
  • 版型: 単行本
  • 229 ページ

エディターレビュー

出版社/著者からの内容紹介
 本書では、最も多忙にして多才な評論家・福田和也氏が、実際にどう読み、どう書いているのか、その具体的なテクニックを公開しています。
 よりたくさん、より効率的に読むためにはどうすればいいのか? より文章が上達する「近道」とは? 知的生産にかかわる人なら、誰でも知りたいノウハウでしょう。
 たとえば、より早く読むためには「目的」を明確にすることが不可欠です。むしろ事前の情報入手に時間をかけ、「立ち読み」で「あたり」をつけて買いましょう(買いすぎの予防にもなります)。
 メモを取りながら書くよりは、ページを折ってしまいましょう。より頭に残すためには、時間がかかっても「抜書き」をすることです。
 抜書きは文章上達にも非常に有効です(おそらく脳の生理に合っているのでしょう)。書きたい種類の文章を「コピー」し、分析して構造をつかみましょう(なお、ここは本書の圧巻ですから、ぜひ本文をご参照ください)。段落ごとにブロックに分け、「提示」と「進行」を分析するうちに、書くことが血肉と化しているでしょう。
 取材でメモを取るときは……、書くジャンルを効率よく広げるには……etc。全6章、全部で64項目、すべて具体的かつ実践的に書かれています。
 著者が実際に使っている手帳、資料ファイル、創作ノート、筆記具など、初公開の写真も満載。読むこと、書くことに興味のある人なら、必ずそのパワーアップにつながる1冊。これまでの類書に比べ、非常に本質的な指摘に溢れていることも、評論家たる著者の面目躍如というべきでしょう。

内容(「BOOK」データベースより)
いかにして、福田和也は、かくもたくさんの本を読み、たくさんの文章を書けるのか。その技術と秘訣をあまねく教える。

内容(「MARC」データベースより)
月に100冊読み、300枚書く著者は、いかに読み、情報を集め、書いているのか。そしてその毎日はどうなっているのか。その技術と秘訣をあまねく紹介する。ウェブマガジン「Justice」連載に新原稿を加え、単行本化。


カスタマーレビュー

有益な実用書4
 1ヶ月に100冊読むということは1日あたり3冊。1日あたり読書に使える時間は、彼が文
筆家であることを考慮してもせいぜい6時間が限度だろうから、その計算で行くと1冊あ
たり2時間で読んでいることになる。240ページの本であれば、1回通読するだけで、1
ページあたり30秒で読まなければならない。読書時間が1冊1時間なら、1ページを

15秒で読み進む計算になる。

 しかしもちろん著者はただ速く読んでいるわけではないし、速く読むことそのものを
読者に勧めているのでもない。それに彼が言う「読む」という作業は、1ページ目から
順に最後のページまで目を通すという類のものではない。本を効率よく読みたければ目

的をはっきりさせよ、と言っているのだ。そしてその自らが決めた目的を拡張してはな
らないと言う。たとえば、≪もしもあなたが、『赤と黒』を、フランスのサロン文化を
知るために読もうとしているならば、そこに目的を絞らなければならない。自然描写と
か、乗馬とか、ほかのことに気をとられてはいけない≫(p.57)のである。

 書名に抵抗を覚え、いったんは買うのを躊躇したが、実際手にとって見ると実用書と
してなかなか有益な本だった。自慢話めいた書き方が気になる人もいるかもしれないが、
私は、そうしたことはこの手の本にはつきものだと思っているので、特に気にならなか
った。確かに目新しい話は少なかったかもしれないが、福田氏の取り入れている方法論を

知ることができたのは事実である。「誰でも知っていることを書いている」などと批判し
ていると誰からも学べないのである。

 

「読む」ということの意味4
タイトルはいささか挑発的なものにしたのかもしれません。百冊を「読む」といってもそれは読破するというニュアンスではなく、ましてや速読法でもない。本の最初の頁から最後の頁まで読むことを「読む」とする考えをまず変えること。ここに「百冊読む」ということの真意があると思います。
また、本を読み、取材をすることで手に入れた情報を一カ所にまとめておくという方法も著者の極意です。しかもその場所は一冊の手帳。たいへん合理的だと思います。
ただ本書にしても、個人の経験に基づくノウハウ本。人それぞれに向き不向きがあるでしょうし、世にさまざまのノウハウ本が出回っているので、これもその一つという姿勢で読んだ方がいいのかもしれません。

ライター志望の若者は読んでみれば4
 物書きの商売をしたいと思っている人には役に立つ一冊です。いたってオーソドックスなノウハウだとは思いますが、分厚い「ハウツーライターになるため」系の本よりはイイと思います。シンプルですし。

 ただビジネス書っぽく誰にでも出来そうに書いてありますけど、やっぱり本を読むスピードなり、知識をストックしていくスピードというのは仕事をこなした量に比例します。才能のある人がこの方法で修行を積めば、物書きの業界では多分成功するかな、といった感じです。

 宮台先生が批判する偽悪趣味がこの本にはないですから、至ってプレーンな気持ちで読めます。大学生にオススメ。