社会起業家―「よい社会」をつくる人たち (PHP新書)
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商品の詳細
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- 発売日: 2000-11
- 版型: 新書
- 204 ページ
エディターレビュー
出版社/著者からの内容紹介
医療・福祉・環境などの社会サービスをボランティアでなく「事業」として行うのが「社会起業家」である。社会を変革する新たな担い手たちの活動を紹介する。
「社会起業家」とは、「医療、福祉、教育、環境、文化などの社会サービスを事業として行う人たち」である。社会的使命をもった事業を起業したり、既存の組織に属しながら行き詰まった社会的事業を活性化したり、また、非営利組織をプロとして運営するなど、その活動スタイルは様々である。
このような人たちの存在は、90年代後半にまずイギリスで紹介された。マクロ公共政策と手厚い社会保障を柱とする従来型福祉国家に替わって、自立型福祉システムを構築し、社会を活性化する存在として注目されたのである。
いま日本でも、単なるボランティアや経済的利益だけを追求する起業家とは違う「社会起業家」が現れはじめた。荒廃したコミュニティの再生、高齢者介護の新サービスなど、自らの事業に対する使命感、卓抜した創造力、そして強力なリーダーシップを発揮して「よい社会」を目指す彼らの活動を通して、21世紀を担う新しい生き方・働き方を提案する。
内容(「BOOK」データベースより)
社会起業家とは「医療、福祉、教育、環境、文化などの社会サービスを事業として行う人たち」である。マクロ公共政策と手厚い社会保障を柱とする従来型福祉国家に代わって、自立型福祉システムを構築し、社会を活性化する存在として、まずイギリスで注目された。今、日本でも、単なるボランティアとも、経済的利益だけを追求する起業家とも違う「社会起業家たち」が現れはじめた。本書では「よい社会」の創造を目指す彼らのユニークな活動を通して、次代を担う新しい生き方・働き方を提案する。
内容(「MARC」データベースより)
社会起業家とは、医療・福祉・教育などの社会サービスを事業として行う人たち。「よい社会」の創造を目指す彼らのユニークな活動を通して、次代を担う新しい生き方・働き方を提案する。〈ソフトカバー〉
カスタマーレビュー
必要なのは社会問題に取り組む「プロ」=社会起業家
本書は、イギリス、アメリカなどで出現している、ビジネスの手法を持って社会的に有益な事業を行う「社会起業家」について、実例を踏まえながら解説したものである。
ここでは、イギリスのシンクタンク「デモス」の報告書に紹介されている事例から説き起こし、官僚機構の行政が失敗してきた、失業、貧困、犯罪、福祉依存といった福祉問題の解決にとって、社会起業家が有効であることを強調している。
その理由は、福祉行政が官僚的な規則や制度を定めて、それを一律に適応させようとするものであるところ、社会起業家は地域の人的資源を活用し、地域の実情にあわせて、独特の方法でそれを実行しようとするためだ。
そして何よりも社会起業家が有効なのは、プロとしての卓越したスキルや能力を有していることだ。アマチュアのボランティア組織のように、それを理由とした、ビジネススキルの欠如や、組織のアカウンタビリティーの欠如は許容されない。
この点に関して著者も「効率的な組織、才能、創造的なアイデア、専門的な技術力など、今や非営利組織でも、テクノロジー・ベンチャーと変わらないくらいのプロとしての経営力がいる時代になった。」(152頁)と明確に述べている。
その上で、我が国の様々な問題の解決において、社会起業家が果たすべき役割を示し、我が国の社会起業家の実例を紹介している。そして、さらに、そうした社会起業家の出現を歴史的に位置づけている。それは、江戸時代、さまざまな地域組織などが福祉、教育活動を行っていたが、近代国家の誕生によって、そうした基盤がすべて国家によって飲み込まれた、とするものである。そして現代は、再び国家からそうした活動分野を社会起業家が取り戻す時代と位置づけている。
以上、本書は、社会起業家について、外国及び我が国の実例、プロとしてのスキルの重要性、さらには歴史的位置づけから、簡略に解説した良書といえるだろう。
非常に意義のある本です
イギリスに始まった、社会的、そして個人的意義の調和の追求を日本の一般読者までに浸透させたこの本は非常に意義があります。良いことをするが非効率な公的部門と悪いことをするが効率適な民間部門といったありきたりの命題を乗り越えることが急務である現代において、社会起業家という新しいカテゴリーの出現と浸透は非常に重要です。また、傍観者ではなく、推進者としての筆者の信念も強く伝わってきます。
今はやりのNPOに限定されず、営利法人でありながら公的善を達成する方向性を示唆しており、若い起業家にとって、必読の本です。
地域の問題を自分の問題として引き受けること
近年、NPOあるいはNGOと呼ばれる非営利法人に関する報道が盛んになされるようになってきた。本書は、NPO・NGOにとどまらず、金銭的利益よりも社会あるいは地域のニーズを満たすために作られた国内外の組織の事例を豊富に取り上げ、その起業や運営の方法をわかりやすく説明している。
グローバリゼーションの名の下に金銭的価値がすべてとなりつつあるように見える世界においても、国内外で社会的使命を担う社会起業家が多数活躍し始めている。それを知るだけでも、とてもうれしくなってくる。
社会、地域にどれだけ積極的に参画しているかどうか。社会起業家は結局のところ、そこから生み出されてくるものなのだろう。現代の日本人が避けるようになってしまった身近な隣近所、地域の問題に、改めて自分自身の問題として関わっていく。その中からリーダーも、またそれを助けていくメンバーも自然に発生してくる。そんな場面に自分も立ち会ってみたい。とても希望が湧いてきた。





