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マネジャーのキャリアと学習―コンテクスト・アプローチによる仕事経験分析 (HAKUTO Management)

マネジャーのキャリアと学習―コンテクスト・アプローチによる仕事経験分析 (HAKUTO Management)
By 谷口 智彦

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  • Amazon.co.jp ランキング: #264487 / 本
  • 発売日: 2006-10
  • 版型: 単行本
  • 357 ページ

エディターレビュー

内容(「BOOK」データベースより)
キャリア、リーダーシップの開発など、企業の人材開発の根幹は「仕事経験」である。本書は、実務家に役立つ理論を整理するとともに、企業における様々な階層の経験と教訓を分析している。

内容(「MARC」データベースより)
大企業で歩むキャリアのなかの学習について、160名以上の「一皮むけた経験」を分析。個人を取り巻く役割、課題、人間関係などが与える学習への影響を取り上げて解説する。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
谷口 智彦
1973年大阪府に生まれる。1996年横浜市立大学商学部経営学科卒業。1998年神戸大学大学院経営学研究科博士前期課程修了、日本たばこ産業(株)入社。1999年日本経営者団体連盟経済調査部。2001年日本たばこ産業(株)人事部。現在、鳥居薬品(株)経営企画部(出向)。2005年神戸大学大学院経営学研究家博士後期課程修了。博士(経営学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


カスタマーレビュー

実践的視点を重視したキャリア研究5
本書は、実際に仕事をしている状況や企業を取り巻く環境を重視し、広範な学際的レビューと仕事経験に関する丁寧なインタビュー・アンケート調査に基づいたキャリア研究の本である。
著者は、企業で働く個人が仕事経験から学ぶ際に企業の背景に潜む文脈から受ける影響を見逃してはならないと主張し、その影響を理論化するためにキャリアコンターという
ツールを用いることで一見雑になりがちなインタビュー調査を見事綺麗にまとめている。
仮説構築型研究ということで、著者なりのコンテクストアプローチによる学習モデル(本書P312)を提示している。学習やキャリアに関する先行研究は「内容」に関するものが多く、「プロセスやコンテクスト」に光を当てている研究は多くない。そういった意味でもコンテクストアプローチによる学習モデルは理論的に有意味であり、企業で働く人々に
対しても、現在の自分の置かれている立場を把握し、そこから学ぶことでキャリアにどういった影響を与えるのかということを考えさせるという意味で実践的にも有用であろう。
研究方法に関して、日本の経営学研究は昨今、実証的研究に偏りを見せており、本書のようなきめの細かい調査に基づいた仮説構築型研究は稀である。
個人的な意見として、こういった現場の生の声を重視した研究というものは実証的研究に傾斜した日本の経営学の幅を広げるという意味で非常に重要な
意味を持っていると思う。

キャリアの中の仕事を通じて何を学ぶかを知る専門書5
キャリアとそれを通じて何を学ぶかということを、丹念な文献レビューといくつかの調査(一皮むけた経験の調査)から分析している。キャリアについての本は非常に増えてきているが、そこで一体何を学ぶのか、つまりキャリアと学習の関係に焦点を当てた研究はかなり少ない。本書は、その点について真摯に研究している。
コンテクスト・アプローチというコンテクスト(文脈)という言葉は、この本では、企業〜部門〜役割といった企業内で仕事をする個人を取り巻く背景や状況という意味である。キャリアを歩む個人は、所属する企業そして、部門(部署)、さらには与えられた役割によって学ぶべき内容・ポイントが変わることを調査分析によって示している。
全体的に専門的な内容で読みごたえがあるが、キャリアについての文献も豊富で参考になるし、一皮むけた経験の分析は実際に仕事をしている人にも参考になる。また人事部など研修、人材育成に関連する部署の人には専門知識として役立つと思う。
蛇足だが、冒頭の頭書きにはキャリアやリーダーシップ研究で有名な神戸大学の金井壽宏教授の推薦文があった。