ローカルな思想を創る―脱世界思想の方法 (人間選書)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #367199 / 本
- 発売日: 1998-08
- 版型: 単行本
- 209 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
群馬県上野村に住み、山里の人々の暮らしから近代を超える人間観をみすえる内山節、信濃川をフィールドに近代土木技術に先立つ住民と川とのかかわりに着目する大熊孝、白神、諌早問題を、そこに住んで生業をいとなむ人の視点からとらえようとする鬼頭秀一―地域における自然と人間の関係を軸にして、多元的な思想を創造していこうとする三人の論客に、地方自治の旗手掛川市長榛村純一と、中世農民像の転換を唱える歴史学者の木村茂光が加わった刺激的な討論の記録。
内容(「MARC」データベースより)
山里の暮らしから近代を超える人間観を見据える内山節、川と人のかかわりに着目する大熊孝、白神諌早問題を住民の視点からとらえようとする鬼頭秀一。この3人の論客に掛川市長と歴史学者が加わった討論。〈ソフトカバー〉
カスタマーレビュー
絶対普遍の思想や哲学などない、西洋思想の見直し
1997年(平成9年)8月 3日間にわたり掛川市で開かれた三人委員会「夏のセミナー」の記録。
内山さんの哲学、大熊さんの河川工学と環境、鬼頭さんの自然保護の源流の概説に木村さんの中世農民の歴史、そして掛川市長の榛村さんの地方自治に関する講演。その後参加者の討論となる。
内山さん: 「思想をつくりだした根源にあるものは何か」と問われれば、私は素直に「自然と人間の関係です」と答えます。というのは自分が暮らしている場所に存在する自然とどのような関係をとるのかが、人間の考え方の根本のところにあったからです。
内山さんはよく、ヨーロッパでの自然と人間のかかわりは、人間が支配あるいは管理できる自然が、神―人間―自然界 という文脈で成り立っていると言う。
木村さんは網野史学以上の事は書かれていないように思うが、要するに百姓は農民のみを指し示しておらず、多彩は職業民の集団であり、稲作中心の社会であったと中世を見ると誤る事を指摘する。
大熊さんは、川と人間の関係において、川が人間のためだけに酷使され、収奪されていると指摘し、かって漁猟や舟運や灌漑とともに花咲いた川沿いの文化の消滅をなげく。川から離れた遠くの人々には、水資源や電力の形で確かに恵みが豊富に送り届けられているが、それらの人々はそのことにまったく関知しない生活を送っている。そして川は、まさに分業化された機能を果たすためだけの無機的な装置と化しているのですと綴る。
討論では多くの方が発言している。驚いたのは、足立倫行さんや秋月岩魚さんが結構過激に議論している。また不勉強で知らない名前も多いのだが、おそらく各分野で有名な方が発言されているのだと思う。
内山さんのセミナーでの感想を次のように述べている。
セミナーでの議論を聞いていると、論理でなく「作法」のようなものが語られていました。人間が生きていく「作法」のようなものが、思想という言葉を伴って展開されていく。非常に面白いと思っていたのです。思想というものの軸が変り始めたというような気持ちです。理論で勝負するのではなく、人間の生き方の「作法」で勝負するみたいな。そこに思想をみている。
続編として98年のセミナーの記録としての「市場経済を組み替える」があるそうだ。





