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「会計戦略」の発想法

「会計戦略」の発想法
By 木村 剛

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  • 発売日: 2003-07-02
  • 版型: 単行本
  • 477 ページ

エディターレビュー

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   リスク管理およびコンプライアンスの分野で活躍中の著名コンサルタントで、数多くの政府関連プロジェクトチームのメンバーを歴任してきた著者が、金融機関の経営指導などを通して会計に深く関わってきた実務家としての見識と観点にもとづき日本の会計軽視の風潮に警鐘を鳴らすとともに、会計の本来の意義を見つめ直すことの重要性と日本のコーポレート・ガバナンスの今後の正しい方向性を説いたタイムリーな提言書である。

   本書は、第1章(会計の重要性を再認識させる数多くの具体的事例の紹介)、第2章(日本における会計の地位の現状・問題点と米国の経験の教訓)、第3章(株式会社の歴史と会計の発展との関わり)、第4章(リスク管理の重要性に関するケーススタディー)、第5章(内部統制システムの概説)、第6章(内部監査の歴史と概念の解説)、第7章(日本企業の内部監査の導入への取り組み状況など)で構成されており、三菱商事が内部資料を提供して著者を支援している。

   豊富な事例を交えて会計の発想法を駆使する会社経営と内部統制の強化を通じたリスク管理の重要性を訴える本書は、今後のグローバル経済において日本企業が勝ち残っていくために何が必要なのかという問いに対する重要なヒントを与えてくれるものである。会計アレルギーの強い経営者はもちろん、技術的な議論にとらわれがちな会計分野の学識者やプロフェッショナルにもぜひ読んでもらいたい1冊である。(徳崎 進)

出版社/著者からの内容紹介
木村剛が会計の意義を歴史的に問い直し、会計を戦略として企業経営にどう活かすべきかを解説する。ソニー、日産、三菱商事の事例を交えながら、企業経営のニッポンスタンダードを提示する野心作。本書を読めば、会計のイメージが一変する。

■著者は、竹中チームのブレイン、木村剛氏 (41) 。

■本書は、会計の歴史的意義を問い直し、会計的思考をどうやって企業経営に取り入れていくかを探る企画。アメリカ流をそのまま導入してもダメ。日本は独自のスタンダードを開発すべきだという主張。2002年8月に木村氏が刊行した『日本資本主義の哲学』 (PHP研究所) の実践版。

■不良債権問題でクローズアップされている木村氏だが、ここ数年の木村氏の主張は「ルールを守る」という一点に集約される。経営上のルールといえば、会計制度そのもの。本書では、経済を知るためには、資本主義を知らなければならない。資本主義を知るためには、株式会社を知らなければならない。株式会社を知るためには、会計制度を知らなければならない。という認識のもとに、株式会社と会計制度の深い結びつきから、企業経営のデファクトスタンダードを探っていく。

■本書は、会計には「内」と「外」の概念があることをまず示す。そして、第?部「外部会計の発想法」と第?部「内部会計の発想法」に分け、企業経営のニッポンスタンダードを探る。第?部では「アカウンティング (会計) はアカウンタビリティ (説明責任) に通ずる」と題して会計と説明責任のつながりを、第?部では「人と組織の暴走を防ぐ「見える手」の構築」と題して、内部統制システムの重要性を語る。

■ソニー、日産、りそなの事例を交えながら、会計から企業経営を見る視点を提示。会計の歴史的意義にふれたあと、「会計」の発想から日本型ガバナンスのスタンダードを探っていく。三菱商事極秘資料&経済産業省「日本版COSO」レポート付。

  会計の視点から企業経営を語った木村剛の野心作

内容(「MARC」データベースより)
竹中金融プロジェクトチームのキーマンである著者が「資本主義の制御装置」として重要視しているのが会計制度。総合商社No.1の三菱商事の社内構造改革事例をもとに、会計制度をどう日本型組織管理に活かしていくかを解説。


カスタマーレビュー

熱さが伝わる一冊です。3
本自体も厚いのですが、木村氏の熱さがひしひしと伝わる一冊です。
株式会社と会計の関係を基点にして企業の経営戦略を考える本です。
危険が身に迫ったとき逃げずに立ち向かうために現実を直視し一つ一つの困難を克服するために「会計戦略」が必要だ。
会計士会計学から国民の会計学へ。
説明責任が会計学だ。
氏の熱い思いが論理的に伝わってきます。

一部専門的な用語や引用がありますが、会計関係の仕事に携わっていない人も読みにくくは無いと思います。
なんとなく「会計」に関心を持ってる方は読んでみる価値はあると思います。
後半はリスク管理の具体的例ですがちょっと専門的で難しかったです。

良書です。5
会社の管理部門で働いています。後ろ向きで面白くない仕事だとずっと思ってきましたが、本書を読んで、自分の所属する部門の位置付けと役割、自分の今後の方向性について考える良い材料になりました。

論旨はわかり易く一気に読み通せます。特に第5、6章の内部監査を扱った章は示唆に富んでいると思います。

木村氏の「投資戦略の発想法」も読みましたが、氏の主張は常に、オーソドックスに手堅く物事はこなすべし、という事を言っており、賛同できる部分が多いです。会社の管理セクションに勤める方は、是非一度読む事をお奨めします。

「資本主義」→「株式会社」→「会計」!?4
一般ビジネスマン向け書籍としては気合が入っている。「資本主義」を理解するには「株式会社」を、「株式会社」を理解するには「会計」をそれぞれ理解しなければならないというフレームワークで実務会計を論ずる。同時に、論壇を跋扈(ばっこ)するマクロ的視点しか持たず会計の「か」の字も理解しない(いわゆる)エコノミストにも鉄槌を喰らわせている。(注:先日も、木村氏が元野村の植草氏に対し強硬に敵対姿勢をTVで取っていた。)政策を論ずるには「ルールの束」を理解し組み直す技量が必要だというのが木村氏の立論だが、これが専門化志向を煽ることに繋がるのであれば小生は「反対」。(注:基本的に、「経済」を「経済学的視座」からしかみない専門家エコノミストも評価できない。)ルールの束を桊??成しなおすには、法・政治・経済・社会を相関させるような思想的総合判断力が最も不可欠で、「資本主義」→「株式会社」→「会計」という限りなく実務的な説明の連鎖に軽軽しく乗る気は起こらない。しかしながら、会計士ではない小生のような素人には勉強になった一冊だった。