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スノーボール (下) ウォーレン・バフェット伝

スノーボール (下) ウォーレン・バフェット伝
By アリス シュローダー

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  • 発売日: 2009-11-20
  • 版型: ハードカバー
  • 713 ページ

エディターレビュー

内容紹介
世界一の大投資家ウォーレン・バフェット、唯一の公認伝記! 生ける伝説「オマハの賢人」の知られざる生活、価値観、投資戦略、人生経験、そして後継者とは? 人生とビジネスを初めて語った全米大ベストセラー。

内容(「BOOK」データベースより)
その卓越した先見と銘柄選択眼、そして投資哲学に敬意を込め「オマハの賢人」と呼ばれるウォーレン・バフェット。ハンバーガーとチェリー・コークを愛し、自分で車を運転して客を空港まで迎えに行く。質素な家に住み、自分のためには浪費しない。だが、バフェットは世界で一、二を争う億万長者なのである。なぜバフェットは普通と違う特別な人間なのか。なぜ彼は人を魅了し、ビジネスでもプライベートでも成功した人生を送っているのか。なぜ遺産の大部分を慈善事業に寄付するのか。バークシャー・ハザウェイを世界最大の投資会社に育て上げ、大企業の大株主として登場し、数々の金融危機には救済役として活躍する世界一の投資家バフェットのすべてがこの一冊にある。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
シュローダー,アリス
「リスク&インシュランス」誌より、最も尊敬され―そして最も怖れを知らない―思想家と呼ばれている。監査法人アーネスト&ウィニー(当時のBig8)のヒューストン事務所で会計監査人としてキャリアをスタートさせた後、FSAB(米国財務会計基準審議会)へ移り、保険業界に対する最も重要な会計基準策定に関与した。その後、ウォール街の金融機関各社で15年間にわたり株式調査に携わり、モルガン・スタンレーにマネジング・ディレクターとして入社

伏見 威蕃
翻訳家。1951年生まれ、早稲田大学商学部卒業。ノンフィクションからミステリー小説まで幅広い分野で活躍中。トーマス・フリードマンの『フラット化する世界』では、訳文の完成度の高さを評価されて第1回国際理解促進図書・優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


カスタマーレビュー

総勢250人の取材とバフェットに300時間以上のインタビュー5
同書の価値は総勢250人の取材とバフェットに300時間以上のインタビューをかけて5年の歳月を完成させたところである。
以下、印象的なところを書き抜き。
P444「独力で考えなかったら投資では成功しない。それに正しいか間違っているかということは、他人が賛成するかしないかどうかは関係ない。事実と根拠が正しければ正しい。」

P568「セックスは金で買える。功を労う晩餐会も金で買える。どれほど正しい人物かということを書いたパンフレットは金で作れる。」
ただ、愛は100万ドルを積んでも買えないとバフェットは言っている。

ワシントン・ポスト紙の組合がストライキを行使しようとしたとき、
P90「切り札を持っているのはそちらだが、それを使えば両方とも負ける。」

P168「アジートには保険の経験がなかった。ただ、私はこの男が気に入った。」

下巻はバフェット自身についてよりも、周りにいる人のスポットが多かった気がする。
特にスージーに割かれているページが多い。バフェットが来日した際のソニーの盛田昭夫の話も面白い。

一番面白いところは、やはりバークシャーの七聖人がひとつネブラスカファニチャマートのエピソードだろう。創業者のローズブラムキンことミセスBが凄まじい。
ここだけでも読む価値はあるとおもう。
他著でバフェットのエピソードを読んでも年代や人物が不定であるものが多かったが、同書は、人物や年代も細かく書いており特定できてよかったのもいい。
また、索引があるので気になったところを読みなおすこともできる。

スノーボールを転がすこと。5
世界で最も有名な投資会社バークシャー・ハザウェイの会長兼CEOにして、その卓越した投資哲学に敬意を込め「オマハの賢人」と呼ばれるウォーレンバフェット。

彼はどのような人生を歩み、どのような投資手法によって世界1、2位を争う資産を手に入れたのだろか?

これまで、伝記を書くことを否定してきたバフェットであったが、他人の手によるものではあるけども、この本で初めてバフェットの人生が浮き彫りにされている。ウォーレンバフェットはウェットに富んだ比喩を述べることが多く、今回のタイトル「スノーボール」も彼独特の比喩に由来している。

「人生は雪玉(スノーボール)作りに似ている。大切なのは、大きい雪玉を作るに適した長い長い坂を見つけることさ」
「私は小さな雪の玉をずいぶん若いときから固めた。10年遅く固めはじめたら、いまごろ山の斜面のずいぶん下にいただろう」

300時間以上ものインタビューと、家族・友人など250名以上の関係者への取材によって浮き上がってくる彼ははまさにスノーボールであった。

著書から良く分かることは、ウォーレンバフェットが本当に若いときから複利の力に気づき、長期的な視点でお金を運用し始めたことだ。 そして、 お金だけでなく、信用や友人との信頼関係においても、同じように長い時間をかけてを育んできた。今、彼の手元にある最大の資産は、お金ではなく、これまで築き上げてきた信用や信頼関係ではないだろうか?

下巻 P568
「だいたいにおいて、私ぐらいの年齢になると、愛してほしいと思っている人間のうちどれほどの人間に実際に愛してもらっているかどうかが、人生の成功の度合いを本当に測る物差しになる。大金持ちというのはいっぱいいて、公をねぎらう晩餐会を開いてもらったり、病院の棟に自分の名前をつけてもらったりする。しかし、世界中の誰にも愛されていないというのがほんとうのところだ。私ぐらいの年齢になって、誰にも良く思われていなかったら、銀行の貯金がいくら莫大でも、人生は大失敗だ。そのことは、人生をどう生きて来たかを表す究極のテストなんだ。あいにく愛は金では買えない。セックスは金で買える。公をねぎらう晩餐会も金で買える。どれほど素晴らしい人物かということを書いたパンフレットは金でつくれる。だが、愛を得るには愛される人間でなければならない。金持ちほど口惜しいだろうね。小切手さえ書けばいいと思っているから。100万ドル分の愛を買いたい、と。だが、そういうわけにはいかない。愛はあたえればあたえるほどもらえるものなんだ。」


ウォーレンバフェットについての話は、「株は何を買ったか?どのように株を選んでいるのか?」といった、テクニックの話になりがちであるが、この本ではその根底に流れる哲学部分に触れることが出来て非常に良かった。そして投資だけでなく、人生についても考えさせられる一冊であり、投資に興味が無い人にもお勧めしたい一冊である。