経営の未来
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #11535 / 本
- 発売日: 2008-02-16
- 版型: ハードカバー
- 284 ページ
エディターレビュー
内容紹介
20世紀型のマネジメントは時代遅れだ。従業員すべてが自発的に働き、創造性を発揮し、夢や情熱を実現させることができるマネジメントを目指すべきだ。それを実現している企業を紹介し、未来の経営を大胆に提示する。
内容(「BOOK」データベースより)
ゴアテックス、グーグル、ホールフーズなど勝ち続ける超優良企業は、現場が考え、決断し、責任を取っている。正統派経営理論の正反対を行く経営管理イノベーションで大成功している企業の具体例を詳しく紹介する。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ハメル,ゲイリー
ロンドン・ビジネススクールで戦略論や国際マネジメントを教える。国際コンサルティング会社ストラテゴスを設立。経営論、戦略論の専門家として活躍しながら世界的企業のコンサルタントも務める。一流経済・経営誌への寄稿多数。既刊の『コア・コンピタンス経営』『リーディング・ザ・リボリューション』は世界的ベストセラーになった
ブリーン,ビル
「ファースト・カンパニー」誌主任編集者。リーダーシップ論、戦略論、イノベーション論などに関する論文多数。CNN、CBSなどテレビ・ラジオのコメンテーターも務める
藤井 清美
京都大学文学部卒業。1988年より翻訳に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
目がさめる思い。これが2008年上半期の一番の収穫。
昨今、イノベーション流行(はやり)で、技術イノベーション、
製品イノベーション、ビジネス・イノベーション、
マーケティング・イノベーションなどなど、
あちこちで語られることの多い「イノベーション」。
しかし、企業や組織の経営管理については、組織の階層構造や課業管理などの
点で、実は100年前のテイラー時代のアイデアが根本にあって、
経営管理そのものは、「不変」「普遍」と思いこんでいます。
しかし、著者は、経営管理の進化は、果たして頂点に上って進化する余地
はないのか?と冒頭で課題を提起します。
本書では、この経営管理イノベーションに焦点をあて、「経営管理は
その転換点を迎え、未来に向けてイノベーションを行うべき」と結論づけます。
最も注目すべきは、現在までの経営管理手法が、「従業員」という、
工業化社会の歯車を生み出し、彼、彼女の個性や創造性、自由意志や考える
力を無視し、管理する側と管理される側という枠組みで、資源配分、効率の
追求にまい進してきた歴史的経緯があるが、知識社会や脱工業化社会では、
その枠組みが適合しなくなっている、という指摘が、斬新で、新鮮です。
近代経営管理の総括部分を読んでいると、「なぜ管理職がいるのか」、
「なぜ、命令は上から下なのか」、「なぜ現場の意思決定が大事なのか」など、
卑近で素朴な疑問に対する、ヒントを読み取ることもできます。
過去の経営管理を整理し、これからの新しい経営管理イノベーションを考える
ヒントを多数検証していく中で、例として、グーグルの「経営管理のない経営
管理」やゴアテックスで有名なゴア社のフラットでコミュニティベースの
組織運営、さらに、オープンソース・ムーブメントに、今後の「経営管理2.0」
のヒントを垣間見るなど、正統派や伝統的な固定観念からは遠い、周縁から
の革新の発生、イノベーションの種を紹介し、マネジメントの未来を高らか
に提言しています。
また、旧式経営の象徴とも見れる、IBMが、大鉈をふるって
大改革をした際の顛末をも詳細に紹介し、経済環境のスピードが早まり、
従来とはまったく質までも異なる競争世界において、いかにして
経営管理のベスト・プラクティスを模索し、実行していくか、の後押しを
本書で試みています。
スター経営者にスポットライトがあたりがちな、米国型会社経営では
なく、組織のDNAを解剖し、永続して進化していく、組織の経営管理の
越し方行く末を、最新のWeb2.0状況をも取り込みつつ、新しい組織と
人間の創造活動の営みの未来を指し示す、独創的で稀有な、すばらしい
ビジネス書にめぐりあえました。
蛇足ですが、一見、「堅い文章」「抽象的な話」な予感がしますが、
実際には、内容のわりには、文章が平易だし、具体例や他文献の引用も
織り込まれて、この手の堅い本にしては、読みやすいです。
ドラッガーやクリステンセンの著作で補いながら読むと、より理解が深まるのでは
「経営管理イノベーターの誰一人として、ビジネススクールで学んではいない」「ビジネススクールで学んだら、たくさんの英知を取得できるが、たくさんの型にはまった考えも身につける」。
イノベーションという発想を、特に経営管理手法そのもののイノベーションという形で焦点をあてて論じているところに本書の新しさがある。また、優れたリーダによるトップダウン手法の長所が強調されがちな経営科学の分野で、むしろ著者はボトムアップのアプローチの優位性を説いているところも目を引いた。生命進化の様子になぞらえたり、市場や民主主義の原理まで引き合いに出して、多様性を認めて組織の適応力を引き出すことが創造性につながるとしている。
ただ、そもそもなぜ経営管理のイノベーションが必要なのかという理由とその時代背景の変化については、本書は必ずしも十分なページを割いて説明しているわけではない。この点の理解がまだ十分ではない方は、もう古い著作になるが、例えばP.F.ドラッカーの「ポスト資本主義社会」などを読んで、過去の大量生産型の資本主義から知識社会への移行が進んでいるというような背景や認識を補っておいた方が良いように思われる。また、イノベーション全般に関しては、クリステンセンの著作の方がより包括的にイノベーションを語っているので、まだの方は一読して比較してみると良いのではないだろうか。特に、本書の後半のIBMの例は、むしろクリステンセンの考え方の視点で見た方がしっくりくるように思う。
個人的には、まだ公開されている事例研究例が十分とはいえないGoogleの経営手法についての解説が興味深く読めた。あと、「アメリカの自動車メーカーがトヨタの優位を理解するには、20年近い歳月がかかった...(中略)...現場労働者の知性を侮る姿勢はそれほどひどかったのだ」というところは苦笑してしまった。
日本企業でも充分役に立つ
久しぶりの読みごたえ。
同系統の書籍を一時大量に読んだのでしばらくは必要ないと
感じていたが、軽い気持ちで読み始めました。
タイトルからはもう少し違うイメージを受けましたが、内容は
まさにマネジメントの王道でした。
細かい内容は他の方にお任せしますが、我々のような40歳手前の
中堅社員から管理職で既にバリバリマネジメントされてる方には
必読といえるぐらいの価値があります。
新発見の連続というか今まで考えたこともない概念などまさに”経営の未来”
と呼ぶに相応しいです。
ドラッカー師匠が生きておられたら大絶賛されているのではと考えました。
読み応えは充分で私のような覚えの悪い人間は機会があるごとに何度も
読んで愛蔵書にしたいと感じました。
文句なく5つ星です。
久々の良書ですので、是非同じ感覚を味わっていただければ幸いです。


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