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ドトールコーヒー「勝つか死ぬか」の創業記 (日経ビジネス人文庫)

ドトールコーヒー「勝つか死ぬか」の創業記 (日経ビジネス人文庫)
By 鳥羽 博道

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  • 発売日: 2008-09
  • 版型: 文庫
  • 233 ページ

エディターレビュー

内容(「BOOK」データベースより)
明るい店内と驚きの価格で喫茶店のイメージを激変させ、日本最大のコーヒーチェーンとなった「ドトールコーヒー」。16歳で飛び込んだ喫茶業界で、度重なる危機を克服しながら、夢を叶えてきた創業者・鳥羽博道の“150円コーヒーに賭けた人生”とは。若者やビジネス人に元気と勇気を与える起業物語。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
鳥羽 博道
昭和12年10月11日生まれ。埼玉県深谷市出身。昭和29年深谷商業高等学校中退。昭和33年ブラジルへ単身渡航(当時20歳)。コーヒー農園等で3年間働いた後、昭和36年帰国。コーヒー会社に勤務するが、昭和37年理想の会社を自分の手で作ろうと独立。有限会社ドトールコーヒー(現株式会社ドトールコーヒー)を設立する。コーヒー豆の焙煎加工卸業からスタートし、一般の喫茶店・ホテル・レストラン・大手外食産業等への卸業を行うかたわら、昭和47年珈琲専門店「カフェコロラド」のチェーン展開を開始。昭和55年セルフサービスコーヒーショップ「ドトールコーヒーショップ」を出店、喫茶革命と言われた。その後、昭和60年スパゲティハウス「オリーブの木」、「カフェマウカメドウズ」、平成11年エスプレッソカフェ「エクセルシオールカフェ」と次々に新業態を開発。グループ店舗は合計1479店舗(国内)となる(店舗数は平成20年2月末現在)。平成17年7月、代表取締役会長に就任。現在、名誉会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


カスタマーレビュー

「至誠通天」のすがすがしさ5
ドトールコーヒーの創業者による著書の文庫化です。ちょっとタイトルが大げさなので買うの
を躊躇しましたが、ドトールファンや喫茶業界の方ならずとも、ビジネスマン向けの自己啓発
本としては非常にモチベーションが上がる一冊だと思います。

本の中では、高校を中退した著者が、16歳で喫茶業界に飛び込んでから、ドトールを日本有数
のフランチャイズチェーンに育て上げるまでの過程が、この手の本にありがちな自慢話などは
一切交えず、実直な文章で綴られています。

なかでも私が印象に残ったのは、「至誠通天」と「因果倶時」という二つの言葉です。「一杯
のコーヒーを通じて、人々に安らぎと活力を与えるのが喫茶業の使命だ」という、お客様への
誠意から生まれたものは必ず天に通じるという「至誠通天」。そして、「原因と結果は必ず一
致するもので、現在の一分一秒が将来につながる。目標に向かって日々努力を惜しんではなら
ない」という「因果倶時」。この二つの姿勢があったからこそ、ドトールがここまで成功した
のだと感じました。

ドトールという企業名の由来や、コーヒーやジャーマンドッグといった定番商品がどのように
して作られたのかなどについても書かれているので、私のようなドトール好きなら、そうした
知識を持って店を訪れると、いつもの味がいつもとは違って感じられるかもしれません。

ただ、このタイトルはちょっと個人的には疑問です。ハードカバー時代の「想うことが思うよ
うになる努力」の方が、分かりづらいけれども、この本の本質をうまく表現しているように感
じます。内容が実直で爽やかなだけに、もっと内容に合ったタイトルにしてほしかったなと思
います。

豪傑な頑固オヤジだと思ってたら・・・4
ドトールさんとは、ビジネスで関わりがあり、
社員の方々の話から、鳥羽会長は相当な頑固オヤジ風なイメージがあった。
例えば、最後まで煮詰まっていた話も、会長の一言でふりだしにもどったり、
ある会議での、思いつきのアイディアを半ば、強引に進めたりなどなど・・・

ただ、この本を読んで、イメージがガラリと崩れました。
たくさん苦労をされ、相当な経験がベースの決断だったんですよね。
コーヒー1杯にかける熱い思い、心に伝わります。

スターバックス創業者の物語「スターバックス成功物語」
タリーズジャパン創業者の物語「すべてはコーヒー1杯から」
コーヒー・ビジネスってこんなにも人を熱狂させる力があるんですよね。
不思議・・・

朝のコーヒー1杯が、さらに楽しい時間になっちゃった、という事で★4つ

良風が吹いている会社。5
コーヒーが好きで、日に2,3度喫茶店に入ります。ドトール・コーヒーは、とても気に入っているお店です。きれいで、コーヒーも美味しく、さらにサンドイッチなどの軽食が良いんですね。それに安い。雰囲気に似合わないタイトルなのですが、中身は決してそんなおどろおどろしいものではありません。むしろ、大変なご苦労をされたにもかかわらず、明るく、素直な創業者の語り口が魅力でもあります。創業者が、倒産が頭にこびりついていた創業時の厳しい頃、萎縮している自分に気がつき、倒産を怖がってるから思い切って仕事ができない、明日つぶれてもいいからその日その日を精一杯やろう、と思ったときに活路が開いたことからつけられたもののようです。一番驚いたのは、最初の店舗のために用意した資金をそっくり騙し取られた、という話です。取り返そうとして、警察に連行されます。さらに迂闊にもやくざに回収を頼んだことで、またもや警察にご厄介になり、法廷闘争に発展。勝利したかに見えた瞬間、弁護士の不用意な一言で、惨敗。この経験を原点に、ドトールコーヒーのもう一つの代名詞、堅実経営に進んでいったのです。その時の相手には「元気でやってるか」と肩をたたけるような気持ちでいたい、と思っておられることなど、事業を行うもののマインドを教わったように思います。そして、お父さんと争って家出をして、喫茶店と関わって以来、喫茶店に夢を掛けてこられた思いが伝わってくる本でした。創業者は、役員に「コスト病」という言葉を使って、目先の利益を追う姿勢を戒めます。お客様が不満足になるコスト削減をやってはいけない、ということです。コスト、コストで社内を切り刻んでいる会社が多い時代の風潮に流されない社風を大切にされているのだと思いました。良い社風、企業哲学こそ事業の源泉であることを学ばせていただける良書だと思います。