できる社員は「やり過ごす」 (日経ビジネス人文庫)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #48269 / 本
- 発売日: 2002-07
- 版型: 文庫
- 261 ページ
エディターレビュー
出版社/著者からの内容紹介
新発見!やり過ごし、尻ぬぐいこそ組織を安定させ、発展させる力だ。「係長」の役割に着目した気鋭経営学者が解く日本企業成功の秘密。
内容(「BOOK」データベースより)
日本企業の本当の強さは意外なところにあった!上司の無理難題を「やり過ごし」、部下の「尻ぬぐい」までする係長クラスの奮闘にはすごい働きが隠されていたのだ。年功制に基づく実力主義が発揮された時の驚くべき成果を検証。日本の会社にエールを贈る。
内容(「MARC」データベースより)
仕事を「やり過ごし」、部下の不始末を「尻ぬぐい」し、更に「泥をかぶって」働く…。職場によくある一見どうしようもない現象に、調子のよい日本企業の強さの秘密が隠されていた。日本企業、会社人間の論理を説く。
カスタマーレビュー
ビジネス本で初めて泣いた。サラリーマン必読の名著。
ビジネス書の類を読みながら泣いたのはこれがはじめてだ。
やっとわかってくれたのかよぉ~、そう。そうなんだよぉ!!
まるで、冤罪の晴れた死刑囚だ。
本書の主役は係長。ラインの実務責任者でありながら管理職見習でもあると
いう両義性を担う彼等。その意外な働きを実にリアルに解明していて他に類
書はなかろう。
「やり過ごし」「尻拭い」の働きや、従業員満足度と「見通し」「未来傾向原
理」の強い関連性。抽象的なモデルや理論的な枠組みばかりがウリの組織論
とは全く赴きが異なる。
右肩上がりの成長を「神話」として否定し、己の経営責任にはほっかむりし
て成果主義にとびつく一方で、休むことないチャレンジ精神や発展理念の物
語だけは都合よく従業員にばらまく節操のなさ。そんな経営者は、著者の爪
の垢でも煎じて飲めよ!といいたい。
サラリーマンなら絶対に読むべき名著として、自信をもってオススメできる。
もっとも、私は成果主義へ移行してからは、とっくに「尻拭い」なんてやめ
ましたけどね。そういう意味では、確かに既に手遅れなのかもしれない。
最高学府の教授でありながら?著者の現場に対する眼差しはとても愛情にあ
ふれている。例えば、ルーチンワークや文書書式ひとつとっても、それは破
棄、あるいは改革すべき厄介物などではなく、「諸先輩の努力の結果確立した
大いなる遺産である」と言ってのける。書式一枚に歴史を垣間見るこの感性こ
そが成長を支えてきたのだと思う。感動
「これまで」の日本企業分析論か?
タイトルからすると、できる社員になるためのハウツー本と誤解されそうだが、実際は日本企業で社員が業務を遂行して行く上でよく起こる「やり過ごし」「尻ぬぐい」といった現象の分析から進んで日本企業、とりわけこれまで中心であった「年功制」の持つ優位性を客観的に理論付けた内容である。
仕事量が最も多いとされる係長クラスの「やり過ごし」「尻拭い」を理論的にフォローし、さらにそうした後ろ向きで報われる事の少ない業務を続けられるのは、異動などによって状況が変化したりあるいは自らが出世するという「見通し」によるものだという著者の主張は、私自身がまさにその「係長クラス」にいるためか、読んでいて「我が意を得たり」と膝を打つことしきりで小気味いい。
しかし、著者が本来主張したかった事はさらにその先である。「見通し」とはつまり未来の実現への期待に多くを寄せる「未来傾斜原理」のひとつであると説く。そして、日本の年功制とはその「未来傾斜原理」に則った理論的に優位性のあるシステムであり、日本企業のこれまでの躍進を支えてきたものだと言うのである。
多くの読者が「?」を持つのはこの部分であろう。「それは今までの話。『成果主義』が浸透してきた現在では通用しないのでは?」と。だが、著者は単なる年功序列主義者ではない。「係長クラス⇒課長(管理職)」の選別を例に取って説明したように、年功制の中でも立派に実力主義というものはあると説明している(そのために「やり過ごし」や「尻拭い」がある)。成果主義が浸透してきたとはいえ、従来の年功制が完全否定されたわけではなく(個人的にはやがて成果主義的要素が確実に侵食して行くと思うが)、両者の中庸をとろうというきわめて日本人的な人事制度が模索されているさなか、この本の内容を全て否定する事はできないだろう。どれが正しいか、なにが真実かは、まだ誰にも分かっていないのだから。
笑えて、感動しての、いたってまじめな経営書
経営学の対象となりにくかった「係長クラス」。前半は、会社を支えている係長クラスの生態をデータを元に描きます。無理難題をやり過ごし、部下のしりぬぐいをしていく様子です。後半は「係長クラス」の行動原理から、日本企業の考え方、強さの源泉、強い組織をつくるための方法等を提案していきます。
題名とは違って、至ってまじめな経営書です。できる社員になるには!みたいな本ではありません。組織とは、企業の強さの源泉は、経営することとは?を、正面から説いています。が、面白い。軽妙な文章からか、結構笑えるところも多かったです。論旨も明確で、わかりやすい本でした。このような経営の見方、研究の方向(??)もあるんだぁ、と目から鱗がおちました(少し大げさ?)。





