ファシリテーション入門 (日経文庫)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #5643 / 本
- 発売日: 2004-07
- 版型: 新書
- 196 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
組織のパワーを引き出し、すぐれた問題解決に導く技術がファシリテーションです。(1)成果に至る時間を短縮する、(2)チームの相乗効果を生む、(3)メンバーの自律性を育む、といった効果が得られます。会議運営、プロジェクト推進、組織変革、合意形成、教育学習など、幅広い領域で活用できます。本書では、会議運営とプロジェクト推進に焦点を当てて、「場のデザイン」「対人関係」「議論の構造化」「合意形成」の4つの基本スキルを解説します。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
堀 公俊
1960年神戸市生まれ。1984年大阪大学大学院工学研究科修了。同年、大手精密機器メーカー入社。2001‐2003年、関西大学商学部非常勤講師(組織行動学)。2003年日本ファシリテーション協会設立。現在、日本ファシリテーション協会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
日経文庫の面目躍如 ファシリテーションの基礎的教科書
【概要】
「問題解決や合意形成を促進する技術」としてアメリカで生まれたファシリテーションを、著者は「集団による知的相互作用を促進する働き」としている。単に会議の運営方法にとどまらず、ファシリテーションを組織に働きかけるものとして捉えている。
本書は以下のような内容になっている。
(1)ファシリテーションの技術とは何か
ファシリテーションがもたらす効果として、ア)学習スピードの向上、イ)チームの相乗効果の発揮、ウ)メンバーの自律性の育成が挙げられている。
(2)ファシリテーションの活用分野
ビジネスでの問題解決、組織変革、まちづくり、教育など幅広い範囲に応用可能であることが示されている。
(3)ファシリテーターに求められる4つの技術
ア)場のデザインのスキル、イ)対人関係のスキル、ウ)構造化のスキル、エ)合意形成のスキル、の4つを基本スキルとして定義し、詳細に紹介している。
(4)実践のショートストーリー
ショートストーリーでファシリテーションの実践場面が紹介されている。
(5)章別のブックガイド
本書の章別に参考文献が挙げられている。
【コメント】
訓練されてない者でも一時間半ほどで読了することができる手軽なテキスト。ファシリテーションに関して、最も体系的かつコンパクトにまとまった良書と思う。まさに日経文庫の面目躍如、入門のため教科書としては最適ではないか。ファシリテーションの基本的な要素については十分なものが含まれている。
ただ、日経文庫の紙面の中では語り尽くせなかったり、説明不足になっているような点は、著者の他書「問題解決ファシリテーター」や「ファシリテーションの技術」を参照することが求められる。
特に便利なのが、巻末についているブックガイドで、これから学習を深めようとする者にとっては、非常に便利な参考文献一覧になると思う。
誰にでも薦めることのできる基本書である。
最後は人間力ですね。
アメリカで生まれ、最近急速に認知されている
「ファシリテーション」とは問題解決や合意形成を促進する技術です。
その入門書です。専門用語も少なく非常に分かりやすい本です。
また、
「必要不可欠なことは全て盛り込んであり、一読後はともかく実践すること
を強くお勧めします。」
とはじめにの部分で著者が強力に勧められてますので、まずは実践してみた
いです。
ファシリテーションの考え方として、
◆個人の集まりとして組織を動かそうという「構造(システム)的なアプロ
ーチ」ではなく、人と人との相互作用の集まりとして組織を考える「関係(
プロセス)的なアプローチ」が重要になってきます。
ファシリテーションの効果として、3つの効果があげられます。
◆できるだけ短い時間に、チームが生み出せるであろう最高の成果に導いて
いく。学習するスピードを上げる。
◆メンバーの相乗効果(シナジー)が発揮できる。
◆メンバーの自律性を育み、個人を活性化すること。
ファシリテーターに求められる技術として、4つの基本スキルがあります。
◆場のデザインのスキル-何を目的にして、誰を集めて、どういうやり方で
議論していくのか。
◆対人関係のスキル-しっかりとメッセージを受け止めると同時に、そこに
こめられた意味や心のそこにある本当の思いを引き出す。
◆構造化のスキル-図解を使った構造化手法を用いて、議論を分かりやすい
形にまとめる。
◆合意形成のスキル
会議の席へ必ず持っていってすぐに使うことがこの本の一番の活用法かなと
思いました。
◆部は本書からの引用です。
入門としてとっても良書です
「入門」書としては、大変よい出来映えだと思います。
「ファシリテーション」というはやり言葉を知りたくて本書を読みました。「また米国流のはやりのひとつなのか?」と、少し疑ってかかっていました。
本書では、最初に、「なぜこういう考え方が出現したのか」を、「組織論」「戦略論」にからんで、
「リーダーシップ」「マネジメント」との違いを解説してくれており、ここが一番よかったです。
「リーダーの役割は目的をたて、組織の方向性を決めること(Whatを示す)」、
「マネージャの役割は目標を達成すること、それをどうやって達成するか(How)を示すこと」です。
でも、環境変化が複雑さを増し、変化のスピードも加速度的な今日、リーダー、マネージャが組織を引っ張っていくのも困難になってきました。
少数の人間が組織を率いるのが現実に会わなくなってきました。
そこで、個人一人一人が考え、相互作用で物事を組織全体で行っていくことになります。
ところが、個人個人は価値観、意見、バックグラウンドなどがバラバラです。そこで、ファシリテーション(意志決定支援者、創発支援)が注目されることになった、とのことです。
米国は他民族、多人種国家ですし、営利組織だけでなく、非営利組織活動も活発だと聞いていますので、
明確な概念や方法論などが米国から日本にきた背景も納得できます。
ですが、本書を読むと、ファシリテーション、ファシリテーターの必要なスキルは、広くで深く、人間力が必要なようです。
日本も、個人の自由と価値観の多様性が早いスピードで変化していますので、会社だけでなく、地域社会、友人関係など、
ファシリテーションが必要な場面、機会は多いと思いますので、一度は、この分野を整理しておくのも損はない、と考えています。
でも、なんとなく、ファシリテーションの役割は、
「世話人」「まとめ役」など、呼称はなんでもいいのですが、
日本には昔から存在していた、という感じもします。
概念に名前を付け、それを学問的に体系化するのは、やっぱり米国流は上手ですね。
本書に言及されている参考文献も、今後の勉強に役立ちますし、
「ロジカルシンキング」「図伝える」など、思考技法のガイドがあるのも役に立ちます。





