企業進化論―情報創造のマネジメント
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #197074 / 本
- 発売日: 1985-05
- 版型: 単行本
- 272 ページ
エディターレビュー
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本書は、環境変化に適応して生き残る企業は情報処理のみならず情報を自ら創造している、という仮説から「自己組織(セルフ・オーガニゼーション)」という組織の自己革新モデルを導いた、1985年刊行の名著の文庫版である。とくに「情報創造」の理論は当時の経営論のパラダイムを塗り替えただけでなく、後の『知識創造企業』の基礎になる重要な意味合いをもっている。
全体の理論展開は戦略論の大枠から始まり、「マネジメントの偉人」たちの時代から「経験効果」やPPMの開発、戦略経営システム集成までの流れが検証されている。「情報創造」や「自己組織」は、これらの分析的手法がめまぐるしい環境変化に対応できるのかという疑問から導き出されている。実践的な戦略の創造を、組織の手に引き戻そうという狙いである。
そのために組織を「絶えず不均衡な状態にしておかなければならない」という著者の議論は強烈なインパクトを放っている。本書の功績である「ゆらぎとリズム」に特徴づけられる「自己組織」の原則、企業進化のプロセスの明示は、環境変化に拠らない普遍的なマネジメントを企業にもたらすものである。また、理論を肉づけするGM、ホンダ、旧日本軍と米軍、AT&Tなどのケーススタディーは、実践的な指針を与えてくれる。
巻末に補論として収められた一橋大学での講義で、日本の独創的哲学といわれる「純粋経験」を唱えた西田哲学を引用するあたりに、著者のめざす方向が読み取れる。「日本発」の経営理論を生み出した著者の意気込みが感じられる1冊である。(棚上 勉)
内容(「BOOK」データベースより)
激しい環境変化のなかで生き残っていく企業には、環境からの情報を処理するだけでなく、新たな情報を創造していく自己組織化の力があることを説き、経営学のパラダイムに大転換を促した名著。文庫化にあたり、一橋大学での講義「知識創造への軌跡」を付す。
カスタマーレビュー
少し古いが価値あり
まず、注意しなくてはならないのは、この本は古い、ということである。
もともと出版されたのは1985年。学問は日進月歩であるから、その古さは
否めない。
それでも、この本は買う価値はある。
この本の前半は、非常に良質な経営学の教科書だということ、
そして、本の後半は、知識創造理論への萌芽またはその
前史として興味深い。
初学者は前半、知識創造に興味のある方は後半に注目。
値段を考えれば、いずれにしてもお得とはいえる。
買って損はない。
「経営書の源泉」
文庫化されたので久々に読んでみた。
野中先生の分析力・考察力に、あらためて驚愕させられる。
今では当たり前になっているPPM、経験効果、組織行動など
の理論の本質をえぐって丁寧に解説していること、
ケーススタディーを一般化したこと、などからまさに「経営書の源泉」「ビジネス書の先駆」と言える。
また、戦略の「サイエンス」部分にしか焦点を当てたがらない
他の学者先生とは異なり「アート」の部分にも注視して企業文化、
セルフ・オーガニゼーション、パラダイムシフトのメカニズム
を示している。
この書が、名著「失敗の本質」を生み、ナレッジマネジメントの
基礎を創ったと言って過言ではない。
マネジメントの本質に触れたいと思う人は是非一読を!!
組織的知識創造論の起源
情報創造の組織論/戦略論について書かれた本です。この研究は本書以前に野中先生が行ってこられた一連のコンティンジェンシー組織論研究が動機になっています。環境不確実性が高まる環境下では、組織は環境に適応するのみならず、情報を創造し環境を創造するのだというのが主たる主張です。このような組織の能動的な側面に関する研究は、Childの戦略的選択論やWeickのイナクトメント/組織化の概念などがありますが、そのような研究の中でも優れた研究の1つになると思います。本書で行われた研究は、後の野中先生の組織的知識創造に関する研究へと昇華しており、知識マネジメントに興味のある方は一読する価値があると思います。




