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バイアウトファンド―ファンドによる企業価値向上の手法 (MBAコーポレート・ファイナンス)

バイアウトファンド―ファンドによる企業価値向上の手法 (MBAコーポレート・ファイナンス)
By 松木 伸男, 大橋 和彦, 本多 俊毅

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  • Amazon.co.jp ランキング: #217923 / 本
  • 発売日: 2004-08
  • 版型: 単行本
  • 189 ページ

エディターレビュー

内容(「BOOK」データベースより)
創業間もない企業に投資して育成する従来型のベンチャーキャピタル投資とともに、比較的成熟した企業に投資して企業価値の増大を図るバイアウトファンドが、プライベートエクイティ投資の1つとして注目されている。バイアウトがうまくいく時期は景気のサイクルと密接な関係がある。不景気の底では不良債権処理ビジネスが活況を呈するが、その処理が進捗すると、事業を再編して育てていくバイアウトが社会にとって重要な役割を果たすことになる。これを日本の経済循環の中で考えると、今後5年間ぐらいがバイアウトのメカニズムが威力を発揮する時期にあたる。いま、バイアウトを産業として定着させることが日本経済にとって最も大切なことである。これらを踏まえ、本書では実務で行われていることに潜む工夫やノウハウと、アカデミックな視点から整理された知識を結びつけながら、事例を通してわかりやすく解説する。

内容(「MARC」データベースより)
比較的成熟した企業に投資して企業価値の増大を図るバイアウトファンドが注目されている。実務で行われていることに潜む工夫やノウハウと、アカデミックな視点から整理された知識を結びつけ、事例を通してわかりやすく解説。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
松木 伸男
(株)MKSパートナーズ代表取締役社長、マネージングパートナー、CEO。東京工業大学社会工学科修士課程修了。米国ノースウエスタン大学経営大学院修士課程修了。トヨタ自動車販売(株)にて海外市場のマーケティング、経営コンサルティングの業務等に従事。外資系投資会社の取締役を経て、’82年、米国系ベンチャー・キャピタル、パシフィック・テクノロジー・ベンチャーズ(株)創設に参画、同社代表取締役就任。’85年6月、英国シュローダー・グループとの合弁会社、シュローダー・ピーティーヴィ・パートナーズ(株)(後にシュローダー・ベンチャーズ(株)に改称)設立、同社代表取締役就任。’02年1月、英国シュローダー・グループよりシュローダー・ベンチャーズ(株)をバイアウトし独立会社とし、(株)MKSコンサルティングに改称、同社代表取締役社長就任。’02年7月、(株)MKSパートナーズ設立、代表取締役社長・CEO兼任。’82年の創業以来、欧米型のベンチャー・キャピタル投資を実行する第一人者

大橋 和彦
一橋大学大学院国際企業戦略研究科助教授。’86年一橋大学経済学部卒業。’93年マサチューセッツ工科大学スローン経営大学院博士課程修了。経営学(ファイナンス)Ph.D.取得。マギル大学経営大学院客員研究員、スタンフォード大学ビジネススクール客員研究員、筑波大学講師社会工学系、一橋大学商学部専任講師・助教授、シカゴ大学ビジネススクール客員研究員を経て、’99年より現職

本多 俊毅
一橋大学大学院国際企業戦略研究科助教授。’90年一橋大学経済学部卒業。’97年スタンフォード大学Ph.D.(Engineering‐Economic Systems and Operations Research)。横浜国立大学経済学部を経て、2000年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


カスタマーレビュー

よくできた「学習者の一冊目」3

バイアウトの表面的なストラクチャーの解説に留まらず、物語形式で事業計画の策定からValuation、資金調達、ガバナンス、そしてExitまで、ディールの流れに沿って一通り解説している(現時点では)数少ない本。事業計画の策定やValuationにおける各論には一切触れられていないものの、その重要性や考え方について初心者にも解り易く解説されているあたりが、「実務者が書いた学生向けの良い本」という評価を導く所以でしょうか。

公式の導出方法や詳細な解説はないものの、押さえておくべき重要な考え方(バイアウトファンドのリターンの源泉の因数[EBITDAの増加+multipleの増加+レバレッジ効果]や、負債活用の意義、ステークホルダーの利害関係の調整等)に自然体で触れられているあたりに、日本のバイアウト業界で経験を積み重ねてこられた著者ならではのものを感じる。これら含め重要な概念が読みやすく解説されており(文章は平易だが結構いいポイントを抑えている)、学習者がバイアウトというものを知るための最初の本として選ぶには最適な本だと思う。

欲を言えば、「小難しそうなことが知りたい」という背伸び的なニーズは置いておくとしても、視点の網羅性(バイアウトファンドへの出資者の観点には触れられていない等)や、ちょっと綺麗過ぎるストーリー(現実的に困難な意思決定を強いられる局面などがない)にもう一歩を求めたくなってしまうが、上記の通り「学習者のための最初の本」としてはよくまとまっている。

尚、これら物足りない点を補いたいのであれば、「プライベート・エクイティ ケースと解説」がお薦めです。

今や地方中小優良取引先もターゲットとなったバイアウトファンド5
あおぞら銀行とりそな銀行が設立したバイアウトファンドのニュースに触発されて買ってみた。あおぞら・りそなのファンドの場合は全部で50億の出資金の内20億をあおぞらが10億をりそなが出資し、残り20億をこれに賛同する地方金融機関から集めようと趣旨のものだったと思う。内容的には事実上外資であるあおぞらがMBAの金融技術を駆使して、りそなの持つたくさんの中小優良取引先と出資するであろう地方金融機関の取引先を取り込もうという内容のものだった。
今や金融工学的アプローチはこのバイアウトファンドのように現実のものとして地域金融機関にまで到達しつつある。つまりは単純な構造の預金と融資のような話ではたちうちできるわけもない、それは鉄砲と竹ヤリどころかステルス機とネズミ花火の差がある(●^o^●)。

今や過去の経験とカンがほとんど役に立たない時代になったのだ。勉強勉強である(●^o^●)。

バイアウトを正確に理解し、実務に使える本4
MBO(マネジメントバイアウト)の例を使って、ファンドの考え方/行動の背景を解説した好著。筆者が実際にファンドの運用をしていることにより、通常のコーポレートファイナンスの教科書とは異なり、実務に使える好著。実際にバイアウト、M&Aなどを実行してみるとこの本の良さが再認識される。
著者は控えめな書き方をしているが、日本経済再生のためにはこのようなバイアウトファンドがどんどん出てくることが必要であろう。ベンチャーキャピタル、企業再生ファンドなどが多く誕生して資金は供給されても、企業再生のノウハウという意味ではまだまだ不足している。企業再生を考えている人すべてに読んで欲しい本である。