世界の駄っ作機 番外編―蛇の目の花園
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #164703 / 本
- 発売日: 2004-08
- 版型: 単行本
- 239 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
蛇の目の花園へようこそ。咲き誇り、匂い競う蛇の目の世界。世界でいちばん最初に空軍を作った誉れ高き大英帝国が威信をかけて生み出した航空機の数々は、まさに百花繚乱阿鼻叫喚。作りたくて作った駄作じゃないけれど、微妙に外したそのツボが、あんな飛行機やこんな飛行機を生み出した。書き下ろしも含む38タイトルと、イギリス艦船にまつわるコラムなども収録。イギリス航空機史の向こうに、イギリスの不思議が見え隠れする。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
岡部 いさく
駄っ作機を語る場合のペンネームは岡部ださく、肩書きは駄作家。1954年生まれ、学習院大学文学部卒。月刊『エアワールド』編集部、月刊『シーパワー』編集長などを経て現在フリー。現在『モデルグラフィックス』『スケールアヴィエーション』『F1グランプリ特集』にコラムを連載。時にフジテレビのニュース番組で軍事解説も行うし、アニメ・マンガの武装関係監修協力なども行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
真面目すぎる方には向かないかも(苦笑)
シリーズタイトルになっている「駄っ作機」ですが、第一作の文字通りの意味から(デファイアントじゃなぁ…)巻を重ねるごとにその意味合いも次第に薄れてゆき、この第四作目に至っては「結果として目立たなかった飛行機」という程度の意味で用いられているに過ぎません。ですから英国機ファンの方も、どうか「なんであの傑作機が駄作なんだ!」とか目を三角にして怒らないで下さい。著者が英国機のここそこをあげつらって見せるのは、英国機を愛するが故の照れ隠しに違いありません。例えば、ごく初期のジェット機であるキャンベラが、先の対テロ戦争アフガニスタンラウンドに投入され、現在もまだ現役機として実戦配備されているというエピソードなど、まるでこの長寿機の栄誉を称えているかのようにすら感じられます。(まぁ、口は悪いですが)
もしあなたが、より客観的な史料から、より多くの戦果を残した、より優秀な機体を研究することを使命にしているのであれば、この本はお薦めできないと言えるでしょう。しかし、実際の戦争において立案された、数々の滑稽な思いつきや、その犠牲になっていった人々、求めて得られなかった技術者達の思い、そういった勇ましい戦記物からこぼれ落ちるような戦争の一面をすくい取ることが、ミリタリーマニアの喜びであり、また存在意義であると思われる方であるなら、この本をぜひお勧めしたいと思います。
ちなみに、著者は埼玉県の出身らしいですよ。
愛が咲きみだれてる
待ちに待った「駄っ作機シリーズ」、しかもイギリス機の特集です。
今回は「蛇の目好き」(イギリス機好き)の岡部さんが自分の大好きを注ぎ込んだだけあって「岡部ださく」名義の著書より数倍、パワーアップしています。好きなものを語るとき、例えば宮崎駿監督がポルコロッソでスロットルやラダーの動きを精妙に描き、押井守監督がバセットハウンドを絶妙にハアハアさせたように、今回の岡部さんの著作はいつにもまして生き生きとしています。執筆している氏の楽しくてしようがない気分が伝わってきて、ついニヤニヤするほどの幸福感さえ味わえます。TSR2の周辺も興味深く、連続コラムとして「ライトニング誕生物語」も面白い。おすすめです。
読者がこの本を選ぶのではなく、この本が読者を選ぶのだ
著者が、「失敗作」でも「駄作」でもなく『駄っ作』と銘打ったのはなぜなのか。
“未亡人製造機”などと呼ばれた危険な失敗作は、まだ幸せであろう。歴史に悪名を刻み、人々の記憶に残るのだから。それが悲しい記憶だとしても…。
名声を得ることも叶わず、悪名を残すことすらできなかった薄い薄い影の持ち主たち・・・この世の大多数の人間と同じではないか、嗚呼!
航空史という重箱の隅の隅をつつくのも、ここまで来ると快感である。
間違っても、真面目に研究している人や、特定地方に愛着を持つ人が手に取るべき本ではない。




