知識国家論序説―新たな政策過程のパラダイム (経済政策レビュー)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #483261 / 本
- 発売日: 2003-03
- 版型: 単行本
- 319 ページ
エディターレビュー
出版社/著者からの内容紹介
政策形成とは、まさに組織を超えたナレッジ・マネジメントである。『知識創造企業』の著者が、これからの政策形成のあり方や、日本の国家像について論じる。
内容(「BOOK」データベースより)
政策形成とは、本来、さまざまな立場の人が知識を共有したうえで、新たな方向性を見いだす作業であり、換言すれば、組織を超えた知識創造そのものである。本書は、知識をベースにしたマネジメント、すなわち知識経営ないしナレッジ・マネジメントの理論と方法が、国家的な問題解決にも大きく貢献し得るものであるとの観点に立ち、二一世紀型の政策形成のあり方および国家像についての共同研究を行った成果の一部である。
内容(「MARC」データベースより)
知識経営ないしナレッジ・マネジメントの理論と方法が国家的な問題解決にも大きく貢献しうるとの観点に立って行った、21世紀型の政策形成のあり方および国家像についての共同研究の成果をまとめる。
カスタマーレビュー
面白いが、前半はやや性急な議論が多いか
かなり興味をそそられる1冊です。
適切な表現かわかりませんが、この本の内容は、今までに見たことがありません。しかもその内容が、とても物事の本質をとらえているようにみえます。
ただ、着眼の鋭さと裏表をなすのでしょうが、素人目に見ても、論文というより、単なる主張に見えるものも含まれています。
第一章の構成は、A.ギデンズの「社会学の新しい方法基準」をほうふつさせるもので、哲学・認識論全ての歴史を相手取るような内容になっています。社会科学について多少勉強したことがある者ならば、引用された文献群に一度は目を通したことがあると思いますが(大学院レベルのコースを履修する際に、近代科学の前提となっている認識論上の問題について、一度は考えておくべきとは思いますし、そのような前提に基づいて言うのですが)、知っているからこそ、第一章のような形で総花的に論じることにはためらいを覚えるのではないでしょうか。議論が散漫になりすぎるおそれがあるからです。
じじつ、「日本の政治はなぜ知的にならないのか」と大胆な書き出しで始まる第一章は、その問題設定の正当化にも、その回答にも成功しているようには見えないのですが。「政治は」というけれど、立法論に触れていないし、法案作成過程に焦点をあてていない。国会討論のテレビ中継だけを念頭に置いているように見える。
共感できるし、面白いと思う。しかし、日本の大学のスタンダードな教育を受けたものからすれば(それこそ硬直的だと批判されそうですが)、本書の前半部分は暗黙の前提、というか読者への要請が多すぎて、読むのに苦労します。
政策研究における野心的試み
本書は、政策研究における非常に野心的試みである。
本書は、政策を、経営同様、「知識」で捕らえなおすという。非常に野心的である。なぜならば、我々が当然としてきた公的セクターと私的セクターという対立概念も、「知識」という断面では同じ様相ということになれば、両者の対立概念は所与のものではなくなるからである。
これまでにも、私企業の経営手法を公共セクターへ導入する研究は進められてきたし、現実の世界でも様々に試みられている。しかし、あくまでこれらは、「私」と「公」のを対置させ、「私」の手法を「公」に使ってみる、ということに過ぎない。この点で本書は、「私」と「公」と対置する従来の政策研究とは大きく一線を画する。
題にあるいよう本書は「序説」に過ぎない!が、新しい試みの一里塚として大きな仕事になっている。単なる野心的試みなのか革命的仮説であるかは歴史の判断を待つしかないが、10年後の政策研究でも、本書は間違いなく存在し続けるであろう。その意味で、少し値は張るが、決して高くない。具体的事例・政策を盛り込んだ次ぎの「本論」に大いに期待する。
総合政策系学生必読本
ナレッジマネジメントを政策、国家に当てはめた良書。
「考える種」としても有効に使える。経済政策レビューシリーズは「レフェリー」を通過した
優れた論文が掲載されているので、卒業論文の参考になった。
社会学、哲学の観点から見ても優れた指摘がある。
特に「コミュニティ」という視点から組織像を捉え、
「ただ単純に道州制を導入するといった政策立案のパラダイムの議論
は、地方分権を場としての道州制議論と捉えなくてはならない」
と言ったような指摘や
「匿名性の強い掲示板」についての知識創造過程を科学するなど、「知識創造企業」を飛躍させたような優れた本である。コミュニティを深く、学びたいのであれば
「コミュニティ・オブ・プラクティス」も合わせて読めば、最新の概念の理解が深まるであろう。





