ベイジン〈下〉
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #42876 / 本
- 発売日: 2008-07-18
- 版型: 単行本
- 319 ページ
エディターレビュー
出版社/著者からの内容紹介
閉塞感が漂い、「希望」を持つことが難しい現代。
「希望」の意味すら実感できなくなった我々の魂を揺さぶる人間ドラマが生まれた。
『ベイジン』----。
その名が示す通り、舞台は中国。
そこに日本人技術者が赴任して、物語は始まる。
現代社会の不条理、異国に対する先入観と葛藤が入り交じる中、誰も予想しなかった
危機(クライシス)へと転がり始める。圧倒的な迫真感で描かれる登場人物たちの苦悩と
希望。複雑に重なり合う人々の想いが繰り広げられ、やがて誰も予想しなかった驚愕の
結末を迎える。虚実を織り交ぜながら、問答無用のエンターテインメントを繰り広げる
気鋭、渾身の問題作、いよいよ登場!
内容(「BOOK」データベースより)
毎夜それは生まれ、毎夜それは消えるもの、それは希望―。田嶋伸悟と〓(とう)学耕は、必ずしも重ならない想いを抱えながら、さまざまなトラブルを乗り越え、紅陽核電運転開始に向けて突き進んでいく。そんな慌ただしい日々の最中に、父・寛吾が危篤に陥ったとの知らせが田嶋に届く。造船技師だった父は伸悟に「もうええ。それ以上無理せんで。はよ、船から降りるんじゃ」と言い残し、冥界へと旅立っていった。一方、中国映画の気鋭として五輪記録映画の総監督に抜擢された楊麗清は、レンズの向こうに見える中国の問題と希望を見つめていた。そして迎えた、2008年8月8日。中国の威信を懸けたイベントに「希望」を託した人々の運命はどこへ向かうのか。未曾有の大作、いよいよ完結。
出版社からのコメント
『ハゲタカ』著者による2年ぶり、待望の最新作!
「週刊東洋経済」好評連載を大幅加筆・修正、待望の単行本化!!
カスタマーレビュー
ハゲタカをも凌ぐ秀作
真山先生の作品は一通り目を通しましたが、
過去の作品をもしのぐスケールの大きな作品。
プロットの組み立てや人物描写はまさに匠の域。
ストーリーの良さも然ることながら、
一貫して伝えたい熱いメッセージが伝わってきます。
この作品に真山先生の真髄を見たような気がします。
中国社会の実情、腐敗の構図、中国国民のものの考え方、
中国相手にビジネスする方にとって有益な情報が多々あると思います。
また原子力に関する知識もつきます。
われわれが決して忘れてはいけない「希望」
命題のない混沌とした日常に、
「希望」という魂を注いでくれる
そういう作品です。
コン・パッション!(情熱を込めて)
上下巻は一気に読めます。(3時間程)
早く読めると言うことは、文章が良いと言うことだと思います。
特筆すべきは・・・
不覚にも終末に進むに連れて目頭が熱くなりました。
「仕事」「命をかける」「人を愛する」とはこうであって欲しい。
「人間」の真の姿はこうであって欲しい。
そんな「人間」の存在、人間の様々な営みに対する
「浪漫」を呼び起こしてくれます。
日本人であることの意味。
自分の立場をちゃんと見る必要を忘れていた。
浮かれている自分を自覚しました。
もったいない
またまた剛腕の作品が読めそうだと楽しみにしたのだが…。
期待が大きすぎたのかもしれない。
上巻はわくわくさせる。
あの国のやり方に辟易した人にとってはあんなもんじゃないと口を揃えるのだが、国家システムといい、民族性(あえて国民性とは言わない)といい、宇宙人との共同開発をしているような破壊的な臨場感が描けている。
あの国で原子力発電所を建設すること自体が人類の危機だというのに、オリンピックという国威発動の場に間に合わせるというその苛酷な条件や状況がこれでもかと描かれてゆく。そのあたりは圧巻である。
しかし、だからこそ、この下巻がもったいなかった。
ラストはハラハラさせる展開なのに「え、これで終わりなの?」と驚いた。
なんだかなあ、もう少しなんとかならなかったのかなあ。
最後の着地が決まらなかったような、はぐらかされ、放り出されたような気分で爽快感が味わえず、半端な気分で読み終えた。
読み直してみると、発電所建設の専門的な部分が説明的なところが気になった。
苦労されたらしいが、作家の中で十分な熟成ができないうちに書き出したような印象を受ける。レポートを読んでいるようなところが残念だった。
テーマといい、さすがの力作だけに、もう少し時間をかけて書き上げたら、もっと凄味のある作品になっていたのではないかと、ファンとしては応援をこめて星を減らしました。




